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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆あの娘と野菊と渡し舟〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬226

Kiina19枚めのシングル作品「あの娘と野菊と渡し舟」は201122日のデビュー記念日に発売されました。

Aタイプと

https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-16452.html

Bタイプのジャケ写です。

https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-16453.html

Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=1ygVXV1j8Dk

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/108227/

 

初恋の儚さ、野菊、渡し舟とくれば、やはり誰でも伊藤左千夫の「野菊の墓」を連想するのではないでしょうか。PVの映像も明治時代の服装でしたね。

前作の「虹色のバイヨン」から打って変わってノスタルジックな望郷歌です。

 

PVの映像がKiinaではなく専門の俳優さんだったことについて、Kiinaは雑誌のインタビューで「この歌の主人公のキャラクターは、ぼく自身とはちょっと違うように感じたので、僕は語り手としての立ち位置で歌った方が良い作品だと思った」と説明しています。

 

歌の世界観に合わせて、ジャケ写もPVの中でも黒髪にしていますね。「やはりこの歌は黒髪だと思うんです」とKiina

でもでも

私としては、黒でもいいからもう少し違うヘアスタイルにしてほしかった。特にPVは。

その気持ち、12年間モヤっとしたまま口に出せませんでした。「きよしくん、その髪はあんまりじゃない?何か事情があったの?」とまで思いました。

 

それはそれとして。

曲自体は、勝負曲としてリアルタイムで歌っていた時より5年後10年後に聴き直した時の方が、しみじみと胸に沁みるようになりました。

水木れいじ先生の歌詞は一見淡々と初恋の思い出を綴っているように見えて、実は練りに練られていますよね。3番の最後で「帰りたいなァ」「夢でいいから」「もういちど」と倒置法を畳みかけることで、昔に帰りたい気持ちがより強調されています。

ここがこの曲のクライマックスだと思います。

 

そんなこんなで、久しぶりにページを開いた「野菊の墓」。やはり初恋の純情と美しさと儚さを描いた金字塔です。

でも、読み手が歳を重ねて世間ずれしてくると、民子と政夫以外のところも気になってくる。

小説の最後の一節。「民子は余儀なき結婚をしてついに世を去り、僕は余儀なき結婚をして長らえている」

民子の夫だった人は、心を開いてくれないまま死んだ最初の妻を「縁が薄かった」と整理をつけてサッサと再婚したでしょう。

でも、政夫の妻になった人は、何も知らずにずっと夫に「余儀なき結婚」と思われながら暮らしていくんですよね?

それは随分残酷なことではないのかな?と、この妻の身になって考えてしまいます。

「幽明はるけく隔つとも僕の心は一日も民子の上を去らぬ」と小説は美しい言葉で結ばれていますけれど、取り残された政夫の現世での妻は?と。

 

もとより「あの娘と野菊と渡し舟」が「野菊の墓」がモチーフとはひと言も言われていません。

でも、私はこの歌を聴くたびに、何年経っても初恋の人を忘れないことの、ある意味での残酷さということを思わずにはいられません。思い出が美しければ美しいほど、なおさらに。

コメント一覧

藪つばき
こんばんはー、さっき自分のコメント読んでいて気付きましたが、規格が企画の間違いでしたね。初歩的な間違いすみませんでした。
藪つばき
こんにちはー。「あの娘と野菊と渡し船」とねりこさんの言われるように、何度も聴くうちにだんだんと良くなり味わえる歌ですね。PVの髪型がすご~く納得がいかなかったとか、12年振りにやっと告白出来たんですね(笑)そしてとねりこさんがちょっとひっかかる気持ちもわかります、純情一筋はいいけど、そのことで傷つく人もいるかも知れないと言うことですね。
ところで私事ですみませんが、病院の最後に大腸検査をしたのですが、体の負担を考えて、ちょっと眠りながらの検査にしてもらったところそれが悪かったのか、吐き気がひどく結局は入院沙汰になってしまいました。娘にも色々世話をやかせてしまいましたが、やっと良くなり自宅に帰りました。我が家が一番ですね。ホットしました~
皆さんはまだお若いので大丈夫かと思いますが、大腸検査の際はくれぐれもお気をつけ下さい。
ところで、あのタワレコさんのグッドタイミングの規格などで、連日ブログの中も皆さんの素敵なコメントで大賑わいとなりましたね、私も病院に居ながらもこのブログを開いては元気付かせてもらっていました。
kiinaさんの横のとねりこさんの写真もありがとうございました~。私はkiinaさんのコンサートの時の映像に、ちょくちょく映ってる人のことをとねりこさんだろうなと勝手に思っていたのですが、その人とは違っていました(笑)、とねりこさんってスッとされててきゃしゃで可愛いらしい感じの方なんですね。(*^_^*)
そして、ブログの中のコメントが賑やかで、お久しぶりの方などの嬉しいコメントもあり良かったです。
またまた長くなりすみませんでした~。
izuchan
私は、発売の時にはファンでなかったので、このような歌があるとはつゆ知らず。2018年からのファンで、たしか2019年だったでしょうか(記憶違いならごめんなさい)、劇場コンサートが東京、名古屋、大阪であり、そこで初めて聴きました。しかも、アレンジされた歌唱で、もと歌を知らない私としては、「素敵な歌だなぁ」と聴きほれたのを覚えています。その後も、コンサートではアレンジ版を歌って下さってましたが、その後購入したCDで、もと歌を聴きました。こちらも、やはり素晴らしい。ズンドコのように、ファンでなくても知ってる曲と違って、ファンの皆さんの中では、初めから大切な一曲だったのですよね。
ゆきやなぎ
こんにちは。
今日は、「あの娘と野菊と渡し舟」来ました。

何故かこの曲の三番の「都会の花屋の菊一輪に」が鼻歌のようにいつも出てきます。大好きな一曲です。
今日は久しぶりにPVを観ました。きよし君いいですね~。

PVの中のきよし君、歌が上手いですね~~当たり前のこと。

とねりこさんのおっしゃってたきよし君の髪型のこと。
なるほどね〜
黒髪はよいのですが、髪のなびかせ型、もう少し柔らかい方が好きかもです。

さて置き、これまでず〜と
とねりこさんのkiinaの歌曲や歌詞に関わる素晴らしい解説に、そして、それに継い付いする様々な事柄、知識、いや博識知らない事ばかりに感服しています。
毎日が楽しみで、そして勉強です。ありがとうございます。
トマト
とねりこさん皆さんこんにちは😊
朝夕は大分秋らしくなりましたね
kiinaは無事日本脱出(笑)できて歌のレッスンやってるのでしょうか?
私もこの野菊と… は大好きな曲です
とねりこさんの普遍的な愛と事実に基づいた
評論の後には恥ずかしくてコメント躊躇しちゃうのですがテレビ等ではポップスはフルコーラスなのに演歌は確かに2番飛ばしがほとんどですね。演歌はなおさらフルで初めて作品が完成となるのになぜ誰も指摘せず長年慣例化されているのでしょうか。
日本作詞家協会とかが動かないのかなぁと思います
演歌の未来の為にも…
チャチャチャ
おはようございます。この曲は9月7日に西寄さんの演歌特選市場で、とねりこさんのリクエストでかけて下さった曲ですね。西さんのイントロナレーションが楽しみと書いたのに驚いて聴いてなかったって悔しがっていましたね。
2011年だったらデビュー10年で一区切り15年に向かっての推しの曲だったのでしょうか。ジャケ写真2枚とも少し地味ですよね。大人っぽいkiinaを出したかったのでしょうか。イケメンのkiinaがもったいないですね。(-""-;)
せり
おはようございます。とねりこさんが言われるジャケ写、そういわれると黒髪はともかくkiinaの表情が気になります。でもkiinaも色々試行錯誤してのジャケ写なんですよね。「あの娘と野菊と渡し舟」私もこの歌は後年、コンでたびたび歌われましたが発売当時よりしみじみ沁みる良い歌だなと思いました。そしてkiinaの歌声もより表現力豊かに。「しぐれの港」もそう感じます。
サファイア
>「きよしくん、その髪はあんまりじゃない?何か事情があったの?」とまで思いました。
「kiina命!」と思われたとねりこさんでも、なんでもかんでも「kiinaがいい!」とは行かないのですね(人間なら当たり前と言えば当たり前ですが・・・)。

私も今回クリコン16を買いましたが、やはり男時代(?)のkiinaは、あまりしっくり来ません(注・あくまで私見です)。反対に言いますと、とねりこさんなどなどのような、kiinaがあれほどまでに変わっても、変わらずに(同じくらいに)ファンでいられる方々って、偉いというか、すごいというか、と思います。

ついでですから、クリコン16の所感を。 ①やはり「イヨマンテの夜」は、すごかったです!!(@_@;)(実は16を買った動機は、カバー・セレクションを聴いて、どうしてもkiinaのこの曲の歌唱を視聴したかったからです) ②前にとねりこさん、演歌の1~3番では殆ど2番が省かれると仰いましたが(覚えてますか?)、このDVDの「白雲の城」は、珍しく2番も歌唱してました。

以上です。
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