2013年5月29日、「演歌名曲コレクション18〜しぐれの港〜」が発売されました。
初回限定盤として、収録曲の「春嵐」のDVDがついたAタイプとhttps://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COZP-776-7.html
通常盤のBタイプです。https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-38051.html
全12曲のうち前半6曲がオリジナル曲、後半6曲がカバー曲です。
1曲めは表題曲の「しぐれの港」、2曲めが「浜町傾げ傘」です。
ちょうどこのアルバムの出た直後の6月2日から30日まで、明治座創業140周年記念ファイナルとして「氷川きよし特別公演 銭形平次 ~きよしの平次 立志編~」が開催されることになっていました。この公演にちなんで制作された曲になります。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=wE22xEJQqp8
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/147063/
歌詞は喜多條忠先生です。
ちょうどこの頃。「江戸しぐさ」というのがブームになっていました。
いわく、江戸の人たちがお互いを気遣い合うマナーとして、雨の日に互いの傘を外側に傾け、濡れないようにすれ違う「傘傾げ」、道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩く「肩引き」などなどがあったというものです。
後に「『江戸しぐさ』などというものは実在しなかった」ということが検証され、ブームは消えてしまいましたがσ(^_^;)、2013年のこの頃は盛んに提唱されていたのですよね。
Kiinaは以前から粋な小唄、端唄を取り入れた曲を歌いたいと希望していて、明治座公演に合わせて作っていただいたので、浜町を舞台にした歌詞が随所に散りばめられています。
明治座公演の第2部では、芸者姿の踊り子さんたちが迎える中に蛇の目傘で着流しのKiinaが登場。水もしたたる良い男ぶりを見せてくれました。
「歌いたかった」というジャンルの曲なので、とても気持ち良さそうに歌っていますね。「ええ〜〜♪」の歌い方が色っぽいです。
それにしても…
あれだけひと頃騒がれ盛んに推奨された「江戸しぐさ」というものが、実は全く実在しなかった、意図的に作られた捏造だったというのも何だか、ですね。
こうして歌のタイトルにまでなってしまっているのに、今さら「傾げ傘」というマナー自体がそもそもなかった、と言われてもσ(^_^;)
曲自体はとっても良い作品なので、良しとしましょうか(笑)