今日、Kiinaを語る時に誰もが頭に浮かべる2018年のスペシャルコンサートでの「限界突破×サバイバー」のパフォーマンス。
前のブログでみつこさんがコメントをしてくださったとおり、年末のスペシャルコンサートが翌年のツアーのスタートであり、それは20周年記念の始まりでもありましたから、Kiinaは並々ならぬ決意をもってこのステージにぶつけたのでしょう。
この年のスペシャルコンサートは、これまでのどのコンサートよりも練りに練られていていました。構成に一切の無駄がなく、洋の世界も和の世界も、演歌もポップスも絶妙にプログラミングされていて、ごく自然な流れでKiinaはその全てを歌で表現してみせてくれました。
ですので、あの「限界突破×サバイバー」のパフォーマンスの部分だけを切り取られて「あれが氷川きよし?!」と世間の人を驚かせたかのように言われますが、あの日あの現場で実際に見ていた人間としては、プログラムの流れに何の違和感もなく、クレーンでの登場に「おおッ!カッコいい!」「やれやれ!もっとやれ!!」と、少なくとも私自身は大喜びした記憶しかないのです。
私のメモには「ロックシンガーきよしくん!」と走り書きされています。
ただし、医療のお仕事に携わるKii友さんたちは一様に「ヘドバン(ヘッドバンギング)はやめて!頭の血管が切れる!」と心配してらっしゃいましたが。(実際には頚椎への影響が大きいそうですね)
MCの中でKiinaは「振り幅を大きくしていきたい。枠にとらわれず表現者として色んなものを表現していきたい」とお話ししていました。「これまで演歌歌手というカテゴリーに縛られて、がんじがらめになっていたのではないかと思う」とも。
2019年の20周年に向けて、さらには20周年を契機としてこの先自分はどんな歌の道を目指すのか。
Kiinaの中では、もう道筋ははっきり見えていたのでしょう。その道に今までとは違う困難が待ち受けていることも。
全てはこのスペシャルコンサートがスタートラインだったのだと思います。
このFC限定盤DVDのジャケ写にすべてが表されていますね。