セカンドフルアルバム収録10曲目は、三波春夫さんの「船方さんよ」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-31863.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/57649/
作詞の門井八郎さんは、三波春夫さんの「チャンチキおけさ」を書かれた方だそうですね。
う〜〜ん。
私には「チャンチキおけさ」より曲の世界をイメージするのが難しかったです。小さい頃から何となく歌は知っていましたが、三波さんの美声だけが印象に残っていました。
要は。
女の人(恐らく年増)が土手から船頭さんに呼びかけているんですね。
その船頭さんとは、昨晩舟を岸に繋いで楽しい時間を過ごした。なのに、夜が明けたら知らん顔でサッサと舟を出してしまった。
今夜も待っているから来ておくれ。
そういうことなのかな?
暗喩が多くて、子どもには分からなかったはずです。きっとKiinaもσ(^_^;)
でも、ここで披露されているKiinaの歌声のなんと気持ちよいこと!
オリジナルよりキーを上げて歌っているせいもあるのでしょうか、どこまでも伸びる明るい声と自在に回すコブシは、まるで野を駆ける若駒のよう。もっと言えば、天馬が自由に空を駆け巡っているかのような歌いっぷりです。
この歌声に浸っていられたら、歌詞の意味など考えなくてもいい、と言ったらオリジナル曲への冒涜になるでしょうか。
Kiinaは2014年にリリースした「昭和の演歌名曲集」でオリジナルと同じキーで吹き込み直していますね。
こちらの落ち着いた大人の歌唱も味があるのですが、裏を返せば、そこに"分別"のようなものも感じてしまって…
私はやっぱり、奔放さが四方に放射しているかのような、若い「船方さんよ」の方により惹かれます。