音楽評論家の久道りょうさんが、Kiinaのオリジナルアルバムについて解説してくださっています。
ご興味のある方はこちら↓のブログからお入りいただけます。
noteは有料になっていますが、手続きが難しい方は久道さんのLINEで直接送ってくださるそうです。
https://ameblo.jp/vocalreview/entry-12789548925.html
まったく偶然のタイミングなのですが、今日は「Kiinaの歌声を味わい尽くす」シリーズでファーストフルアルバム収録のの12曲目「無法松の一生〜度胸千両入り〜」を取り上げる予定にしていて、その中で2004年に札幌大学の学術誌に当時准教授をされていた林辰男先生の論文を紹介させていただこうか、でも「無法松」には書きたいことがいっぱいあるので、別立てにしようかと迷っていた矢先に、久道さんからLINEでお知らせをいただきました。
ちょうど久道さんがオリジナルアルバムを解説される第1回目と、林先生がKiinaを取り上げられた時期は重なっています。
音楽の専門家の方の見方と別分野からKiinaに興味を持たれた研究者の方と、それぞれこの時期のKiinaをどのように分析されているか、比べてみるのも面白いと思います。
ファン歴の長い方にはご存じの方も多いと思いますが、札幌大学で教鞭を取られていた林辰男先生が、2004年大学の学術誌に「演歌 再興一氷川 きよしの出現 」と題する論文を掲載されました。PDFで全文お読みになれます。
札幌大学総合論議 第18号(2004年10月) 〈論文〉
演歌 再興一氷川 きよしの出現 林辰男
掲載当時もファンの間で話題になったようですが、私が論文の存在に気がついたのは12年ほど前です。2004年以降のKiinaをどのようにご覧になっていたのだろうと、一読してすぐに札幌大学に先生のご消息をお尋ねしたところ、先生は東京に戻られた後亡くなられたとのことでした。
2004年と言えば、Kiinaの人気が中高年女性を中心に沸騰し社会現象のようになっていましたね。それを半ば嘲笑するように見る自称識者も少なくない中で、Kiinaの歌手としての力量や将来性、演歌というジャンルの中での立ち位置を努めて客観的に分析し論文としてまとめられたことは、今振り返ってみても驚きに値します。
学術誌に掲載された論文は半永久的に保存されますし、こうして20年経った今でも読むことが出来ます。
研究対象としてのKiinaの名前が、この中でずっと残っていきます。
久道さんは「Kiinaさんのように、真面目で誠実で素直な気持ちで音楽に向かわれているアーティストのことは、評論家として多くの方に良さを広く伝えていきたい存在です」とおっしゃってくださいました。
昔も今もKiinaの真価を認めてくださる方の存在は、私たちファンを力づけてくださいます。