カバー4曲めは鶴田浩二さんの「街のサンドイッチマン」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-33180.html
Kiinaの歌唱はこちらから↓
https://m.youtube.com/watch?v=TeD6Zn2kwKE
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/58648/
昭和28年に発表されたこの曲には実在のモデルがいらっしゃって、かつて連合艦隊司令長官などを歴任した軍人が戦後A級戦犯として逮捕され、その息子さんが職を失って生活のためにサンドイッチマンになった、その悲哀を歌った曲だそうです。
鶴田浩二さんはとても歌がお上手ですが、どんな歌を歌ってもそこはかとない哀感が漂っているように感じます。
「嘆きは誰でも知っている この世は悲哀の海だもの」
数年前まで最高位の軍人の子息だった方が、自分の力の及ばない時代の変化の中でサンドイッチマンにまで身を落とす心境とはどんなものだったのか。
昭和28年であれば、街にはまだまだそんな人が数えきれないほどいたでしょうし、ご自身も戦争体験をお持ちだった鶴田さんは、我がこととしてこの曲を歌うことが出来たのでしょう。
若いKiinaの「サンドイッチマン」からは、やはりそんな時代の空気まで感じることは難しい気がします。