わたし的にもKIINA.的にも御園座千穐楽。そして4大都市劇場コンサート唯一のHKシートでした。(チームはKHですがシートはHK。この公演は前事務所も企画・制作に名を連ねていますからね)
ステージに向かって右手のお席だったので、正座で口上を述べるKIINA.の美しい背中のラインと横顔をたっぷり堪能しました。
開演前は「こんなに近いんならメガネ無しでもいけるかも」と思っていたのですが、近いなら近いなりに近い時しか見られない姿を見たい!
双眼鏡も繰り出して観察していたら、もっとうわての方がいらっしゃって、最前列から双眼鏡でガン見!。私もやったことがあります(^_^;)
「玄海船歌」で近くに来たKIINA.が気がついて、歌いながら笑い出しちゃいました。私も便乗して3列めから笑顔のKIINA.を観察。「ドンドン見てください」とKIINA.に言われて、客席で一斉に野鳥の会の観察会が繰り広げられました。
私の後ろのお席のご夫妻に盛んに話しかけて、「連れ添って50年?ずっと仲良く?」。ご主人様が「ケンカばっかり」とおっしゃっているのに、委細構わず「そうですか。いつまでも仲良く、お幸せに〜」と声をかけていました。
「高い所にお着物で立っていると、なんか演歌歌手みたい」(笑)。
分かります!KIINA.も「演歌でデビューしたけど、自分は演歌歌手という意識はないんですよね」とお話ししていましたが、私もKIINA.を演歌歌手だと思って応援しているわけではないので、すごく納得でした。
「デビューの頃はいただき物もありましたが、お金は絶対受け取らないと決めていました。それは違うんじゃないかと思っていました」
演歌歌手の方の中には、ステージで客席からプレゼントを受け取ったり現金をもらったりする方もいると随分耳にしていますが、私はKIINA.以外の演歌歌手のコンサートに足を運んだことがありませんので、そんなコーナーが設定されていること自体、想像がつきません。
下手の袖に恐らくJマネさんがいらっしゃったのでしょう。「デビューの時からずっと付いてくれているマネージャーさんが氷川きよしというイメージを作ってくれました」という中に、ひょっとしたら「氷川きよしはステージでプレゼントやお金は受け取らない」という厳然としたポリシーなりイメージを構築してくださったのかなぁと思いました。
20年以上に渡るパートナーシップの間には、衝突もKIINA.が納得出来ないことも幾つもあったことでしょう。でもJマネさんの今のご年齢を考えても、これからKIINA.と一緒に荒波に向かって船出するというのは並大抵の覚悟では出来ないこと。お互いに深い信頼関係があって、これからもずっとKIINA.を支えてくださるのだろうと、そんなことを考えました。
股旅姿でのラウンド。昨日は下手の出入り口からの登場だったので、左を向いて待っていたら今日は上手(私の席に近い方)から登場してくれました。心の準備が出来ていなかったので、目の前にKIINA.が現れて思わずキャーキャーしてしまいました。
ラウンド3曲めの「藤枝しぐれ」。昨日は「男の子はいませんか?子どもはいませんか?」と訊いて、どこからも反応がなく「子どもがいない…」と呟きながら回っていましたが、今日は日曜日だからか「子連れはいませんか?子連れ」に2組ほど男の子が見つかって、「何歳?」と立ち止まって話しかけていました。
最上階まで満員御礼。アンコールでの総立ちのズンドコ節と限サバは壮観でした。
KIINA.は「自分が頑張らないとスタッフ(の生活)がダメになる」とお話ししていましたが、スタッフの皆さんは「自分たちが頑張ってKIINA.さんを守るし盛り立ていくんだ」と絶対に思ってらっしゃいます。
それが実感出来ただけでも、名古屋まで来た甲斐があったと思えた今回の遠征でした。
おまけ。
ホテルをチェックアウトしてコンサートが始まるまでの2時間ちょっと。無駄にしたくない貧乏性の私。念願だった徳川美術館に行って来ました。
もう終わったと思っていた国宝の源氏物語絵巻が展示されていて、感激!
徳川園はまだほとんど紅葉していませんでしたが、美しい景色の中をのんびり散策しました。
そこから御園座まで名古屋市の観光巡回バスに乗りましたが「次は○○でござる」と侍言葉でアナウンスする楽しいバスでした。