カバー曲5曲めは、三橋美智也さん「あの娘が泣いてる波止場」。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=11jVzjiD7tg
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/239480/
高野公男さん、船村徹さんコンビによる作品です。1955年、春日八郎さんに「別れの一本杉」を提供し大ヒットとなった後にリリースされました。高野さんはその翌年、結核により26歳の短い生涯を終えられました。
「高野公男作詞/船村徹作曲」という字面を見ると、船村先生がご生前、ギターを抱えて「高野よ…」と呼びかけていらっしゃったお姿が目に浮かんできます。
高野さんが早逝されたので、おふたりで発表された作品は多くはありません。Kiinaは「別れの一本杉」を「演コレ2〜きよしのズンドコ節〜」の中でカバーしていましたね。
「別れの…」がしみじみと哀愁漂うふるさと演歌だったのに対して、「あの娘が…」は軽快なリズムのマドロスものになっていますね。「あの娘が泣いてる」とタイトルにはあるものの、3番の歌詞で気まぐれなマドロスさんがまた港に戻ってきてくれるのを待つ気になったことが語られています。
だから全体の曲調が明るくカラッとしているのでしょう。
Kiinaも明るい声でカラッと歌っていますが、コブシを入れたり、3番の「待つ気に」の歌い方に変化をつけたり、随所にKiinaらしさが散りばめられていますね。
余談ですが。「カーゴのマドロスさん」ってどういう意味だろう?と思ったら、カーゴ=「貨物」だから貨物船の船員さんのことだったんですね。マドロスものにはよく出てくる言葉なのでしょうか。