シングルのAタイプカップリング曲は「越後の雪次郎」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=AEN3qW36wR4
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/264397/
こちらも「最上の船頭」と同じく松岡弘一先生・水森英夫先生コンビの作品です。
松岡先生とKiina、そして松井由利夫先生を繋ぐご縁について、この年の日本作詩大賞を受賞した際に松岡先生がコメントされていました。
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2019/020845.html
Kiinaがきっかけで演歌歌手をめざした若者の話は随分聞きますが、松岡先生はKiinaの歌がきっかけで演歌の作詞家になられたんですね。
作詩大賞受賞曲の「最上の船頭」もそうですが、「旅うたスペシャルBOX」に収録されている「藤枝しぐれ」も、今目の前に繰り広げられている情景だけでなく、その裏側にある過去の出来事まで想像を掻き立てられます。
「越後の雪次郎」は、15の年に家を飛び出しいつしかお尋ね者に成り果てて、表立っては故郷に帰れない雪次郎が、妹が嫁ぐと聞いてそっと20両を家に置いてくるというストーリーです。
中村錦之介さん主演の股旅映画「関の弥太っぺ」の冒頭に、小さい頃に生き別れた妹を探して50両を持った弥太っぺの旅姿が出てきます。
そんな姿を彷彿とさせる歌ですね。
股旅ものとしては際立った特長はないかもしれませんが、恐らく作詞の松岡先生も作曲の水森先生も、Kiinaが股旅を歌う時に一番気持ちよく声が出せて、聴き手に一番心地よく届く歌づくりを目指されたのではないかと思います。小節も節回しも絶品です。
Kiinaも「越後の雪次郎」をコンサートでよく歌っていたように思います。
やはりKiinaご自身が歌っていて気持ちよかったからではないでしょうか。
この曲は「旅うたスペシャルBOX」にも収録されていますね。