アルバム4曲めは「ほおずき」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=A9NwYu3P7YM
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/147061/
「春嵐」から一転して繊細な叙情の世界ですね。高田ひろおさん作詞、佐瀬寿一さん作曲という、「およげ!たいやきくん」コンビの方の作品です。
Kiinaは「聴く人によって解釈は違うと思うけれど、僕は大切な人が亡くなってしまったという思いをこめて歌いました」とお話ししています。
デモテープを聴いていて、そのような主人公の心情が浮かんできたのでしょうね。聴いていて切なくて涙が出たそうです。
フォーク調の「ほおずき」と言えば、グレープの初期の作品に同名のものがありました。1975年に発売されたアルバムに収録された「ほおずき」を聴いて、10代だった私は「さだまさしという人は何と繊細な歌詞を紡ぐんだろう」と感動した記憶があります。
Kiinaの「ほおずき」を作ってくださったお二方も、もしかしたら頭の片隅にさださんの「ほおずき」のイメージがあったかもしれません。
ほおずき市やお祭りの夜店を愛する人と歩いた幸せと、その後の別れの対比は想像するだけでもとても切ないですね。
しっとりした素敵な曲ですが、アルバム発売からすぐに明治座の1か月公演が始まったので、Kiinaの生声で聴く機会はほとんどなかったように思います。
高田さん・佐瀬さんコンビは後に「カラスの口紅」をKiinaのために作ってくださいました。この作品も演歌っぽくないですよね。
写真は甘酒横丁の鳥忠さんがショーウィンドウに飾ってくださったKiinaの色紙です。2015年、「め組の辰五郎」の時のものですね。