アルバムDISC1最後の曲は「陽春」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-34503-4.html
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=FGGlND79pDQ
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/64765/
1曲前の「玄武」と同じ、麻こよみ・杜奏太朗・伊戸のりおさんのトリオによる作品ですが。
なんと温かな詞、穏やかなメロディーライン、包みこむようなアレンジ、そしてどこまでも優しいKiinaの歌声でしょう。
Kiinaのファンでこの曲が嫌いという人に私は出逢ったことがありませんし、もし「限界突破×サバイバー」からのファンで、Kiinaの演歌は聴かないという方がいらっしゃったら、「この曲だけは聴いて!」と強くお勧めしたいです。
良い曲というのは演歌だポップスだロックだというジャンルの垣根を越えて人の心に響くものだと思うから。
「北風と太陽」の喩えと同じように、辛い思いに打ちひしがれている人を「頑張れ!頑張れ!」と叱咤激励するのではなく、そっと肩に手を触れて黙って側にいてあげる。
そんな人がいてくれるだけで、人はどれだけ生きる勇気をもらえるでしょう。
Kiinaのこの上なく優しい歌声が、聴く人にとってはまさに「その人」なのだと思います。
「陽春」は、この年のクリコンだけでなく、翌年2008年のクリコンのアンコール曲としても歌われましたね。2017年に行われたFC限定のリクエストコンサートでも歌ってくれました。
2番の出だし「春夏秋冬 巡る月日は」のところでKiinaはいつも声を詰まらせ涙ぐんでいたような印象があります。
「側にいるよ」と言って欲しかったのは、一番それを望んでいたのは、本当はKiina自身だったのかもしれない。そんな気もします。