「南風」Bタイプのカップリング曲は「おんな花笠紅とんぼ」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
作詞松井由利夫先生、作曲水森英夫先生のコンビによるちょっと異色の股旅ものです。
この作品の誕生について、KIINA.が詳しく説明しています。
「これは10数年前からあった作品で、長良会長が"きよしの歌声には色っぽさもあるから、女性の股旅ものを歌わせたい。きよしには美空ひばりの男版になってほしい"とおっしゃっていて、この歌詞を松井先生に書いていただいたみたいです。長良会長は"三度笠に赤い花を着けた衣装で、きよしが歌っているイメージが沸くんだ"とおっしゃっていました。」
松井先生からいただいた歌詞をKIINA.はずっと机の抽斗に保管していたのを、今回水森先生に曲をつけていただいたのだそうです。
よくある股旅もののお約束が随所に。
江戸を飛び出して気ままな旅をするのは、仁井谷先生が書いてくださった「ちょいときまぐれ渡り鳥」にも共通していますし、冒頭の「風の吹きよで てのひら返す」や「気まま 向くまま」は、松井先生は「三味線旅がらす」でお使いでした。
メロディーと曲の構成は、どことなく「大利根ながれ月」に似ています。
それでいいのでしょう。
KIINA.はきっちりメジャーな股旅ものを歌う時の発声法で明るくさっぱりとした歌に仕上げています。
長良会長の脳裏に浮かんだ、"赤い花を着けた三度笠"のKIINA.の股旅姿を私も想像してみます。
残念ながら実際にステージで歌ってくれる機会はほとんどなかったように記憶しています。