先日、開幕しました東北アイリーグ2024
一番面白いのは、もちろんファイナルゲームなのですが・・・
それ以上に面白いのが実は
ミックスゲームです。
各チームをバラバラにしてミックスしたチームを作り
総当たりで試合をします。
「すべての子どもたちにチャレンジするチャンスを」をミッションのもと
育成年代向けに行うプログラム
一昨年から始めましたが、今回は
「ベンチに監督・コーチを置かない」ルールを加えました。
初めて出会った選手たちが、話し合い
ゲーム進行だけでなくベンチワークにも挑戦します。
ミックスゲームの前日
チーム分けが発表され、自己紹介やチーム名を決めました。
東北アイリーグも今年4年目を迎えますので
2、3年生の選手たちは、すでに顔見知りも多く
仲良しです。
初めて参加する選手や中1のみんなは
この状況にいささか面を喰らっています。
緊張して、なかなか話が進まないチーム
どんどん話を進めていくチーム
違う話で盛り上がって話が進まないチームなど様々です。
おもしろチーム名を決めた後は
アフターマッチファンクションと言う交流会を開催しました。
After Match Functionとはラグビーの文化で
試合後に行われる交流会で、
両チームのほか、大会関係者も参加し、その試合を振り返り、
お互いを称え合い交流すると言うものです。
AMFでも選手が司会をし、会を進めていきます。
ミックスゲームのチームごとの席で
夕食を楽しみます。
今回は、オガール企画さんが
岩手の食材を楽しんで欲しいと
「ひっつみ汁」をご提供くださいました!
一昨年よりAMFを導入してから
選手たちの距離は急速に縮まりました。
加えて、試合で負けた後の悔しがり方が
これまで以上になりました。
全く知らない相手に負けるより
よく知った相手、しかも仲良しに負けると
悔しさは何倍にも膨らむようです。
昨年の試合後、負けたチームの選手が
わざわざ対戦相手の仲良しの選手のところへ行って
号泣する姿がとても印象に残りました。
第1回の大会の時には、
決勝戦以外の試合は、ちょっと冷めた感じで
「どうせ下位の試合だし・・・」と言う雰囲気が
選手たちから出ていましたが
AMFをするようになってから
「この相手には負けられない!」と言う思いが
強くなりどの試合も真剣勝負で
接戦のゲームが続くようになった気がします。
ミックスゲームは、各チームのユニホームで出るので
カラフルで見ていても楽しいです。
各チーム、上手な選手もいれば初心者に近い選手がいることもあります。
同じチームになった選手たちは、
そんな選手や1年生をさりげなくサポートしてくれます。
試合の前後や昼休憩の後
積極的にパスの相手をしてくれたり
細かい技術を教えてくれたりします。
もちろん、大人が指示したことではありません。
チームの中で自然に起きてくる出来事です。
ミックスゲームの試合も接戦で
内容はかなり良く、
とても面白く刺激的なゲームでした。
普段、自分のチームではしないようなプレーも出て
各チームの監督、コーチたちが驚くこともありました。
審判も自分たちで行いましたので
初めて審判する選手にはできる選手がつきっきりで
教えている様子も見られました。
ゲームの進行も、淡々と進んでいくため
休む時間はあまりありませんが
集中してゲームを重ねていきます。
楽しさが勝っているため
選手たちは気づいていませんが
疲労度はかなり高いと思われます。
このゲームは見ている保護者の皆様も
存分に楽しんでいただけたと思います。
どんどん試合が進んでいきますし、
普段のチームとは違う選手たちの表情やプレーに
大人もワクワクさせられます。
実は、東北アイリーグの最大の魅力は
このミックスゲームにあるのかもしれません。
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