ミケランジェロの部屋①
ミケランジェロ・ブオナローティ
ミケランジェロ 1475年3月6日〜1564年2月18日 (88歳)
イタリアのフィレンツェ近郊で、生まれました。ルネサンス期の芸術家。
彼は彫刻家、建築家、画家、詩人として、多くの才能を発揮しました。
彼の有名な作品は、ローマ、フィレンツ、バチカン市国にあります。
この肖像画(左)は、ダニエレ・ダ・ヴォルテッラが、描いたものです。
ダビデ像
(アカデミア美術館)
ミケランジェロは、
カッラーラ・ビアンコと呼ばれる大理石を使用して、制作しました。
この大理石は、イタリアのカッラーラ地域で産出される、
高品質の白い大理石です。
サン・ピエトロのピエタ
(サン・ピエトロ大聖堂)
「ピエタ」とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを抱きしめる、
聖母マリアの姿を描いた彫刻です。キリスト教の宗教的なイメージで、
聖母マリアの悲哀と、キリストの犠牲を、表現しています。
モーゼ像
(サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会)
モーゼは、イスラエルの民を、エジプトから解放し、
十戒を受け取った預言者です。
彫刻は、モーゼが十戒の石板を抱えた姿です。
アダムの創造
(システィーナ礼拝堂)
システィーナ礼拝堂の天井絵画『アダムの創造』。フレスコ画です。
この天井画は、ルネッサンス芸術の頂点とされ、
その技巧と美しさは、現代でも賞賛されています。
ミケランジェロの芸術は、力強く、感情的な表現、
人間の解剖学的な正確さ、理想化された美の探求などが特徴。
ルネッサンス期に、多大な影響を与えました。
聖家族
(ウフィツィ美術館)
ミケランジェロは、
「聖家族」の絵画を、テンペラ画で制作しました。
聖母マリア、幼子イエス、聖ヨセフが、登場します。
この作品は、ルネサンス期における、聖家族の表現の一つとして、
評価されています。
最後の審判
(システィーナ礼拝堂)
この作品は、高さ約13m、幅約12mの、大規模な壁画です。
システィーナ礼拝堂の背壁を、覆っています。
キリストの姿を中心に、
聖人や使徒、預言者、天使、罪人などが描かれています。
ミネルヴァのキリスト
(サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会)
「ミネルヴァのキリスト」は、贖罪のジェスチャーを示しています。
この像は、キリストの慈悲と贖罪の象徴として、
位置付けられています。
信者たちの救済と癒しを、象徴的に表しています。
バッカス像
(バルジェロ美術館)
バッカスはしばしば、ぶどうの房や、
ぶどう酒を持っている姿で、表現されます。
彼は宴会や祭り、享楽を愛する神として知られています。、
頭には(ブドウの葉の冠)を、かぶっていることがよくあります。
階段の聖母
(パルマ国立美術館)
この階段は、イエス・キリストが受けたとされる受難の階段です。
伝説によれば、
これらの階段はエルサレムのプラエトリウムにあったもので、
イエスが受難の際に登り降りしたと、言われています。
キリストの埋葬
(ナショナル・ギャラリー)
キリストの受難と埋葬を描いた作品で、
キリストが十字架から降ろされ、埋葬される場面を表現しています。
この作品は、人物の解剖学的な正確さや感情の表現に注目されています。
マンチェスターの聖母
(ナショナル・ギャラリー)
聖母マリアと幼子イエスを描いた宗教的なテーマです。
マリアは、幼いイエスを抱いており、
彼に親しみや愛情を示しています。
この作品は聖母子像として非常に人気があり、
ルネサンス期には多くの芸術家によって描かれました。
教皇ユリウス2世の霊廟
(サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ聖堂)
霊廟には巨大な祭壇、ユリウス2世の像、
多くの彫刻や装飾が含まれています。
最も有名な部分の一つは、「モーゼの像」です。
モーゼの像は、特に印象的な彫刻作品として知られています。
ロレンツォ・デ・メディチの墓碑
(メディチ家礼拝堂)
ミケランジェロの、ロレンツォ・デ・メディチの墓碑には、
「黄昏」と「オーロラ」と呼ばれる人物像が含まれています。
二つの像は、印象深い空を、示しています。
イタリア語の、男性名詞と女性名詞を基に、
男性像と女性像で表現しています。
ジュリアーノ・デ・メディチの墓碑
(メディチ家礼拝堂)
墓碑にはジュリアーノの肖像の他に、
「夜」と「昼」と呼ばれる二つの人物像も含まれています。
これらの像は、時間の経過を示しています。
特に「夜」は、女性の姿で、美しさと悲しみを表現する作品として、高く評価されています。
あとがき
ミケランジェロは、ルネッサンス期の彫刻家です。
彫刻では、ダビデ像、モーゼ像、ピエタ。
絵画では天地創造、アダムの創造、最後の審判が、有名です。
ミケランジェロは、よく、ダ・ヴィンチと比較されることが多く、
双方とも、万能人として、後世に名を残しています。
ミケランジェロの性格は、短気で怒りっぽく、気難しい性格で、
生涯を通して、孤独な人でした。
ミケランジェロの、技術、芸術への情熱は、彼の不朽の名声への要因であり、
彼の遺産は、永遠に称賛されるでしょう。
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