風の日記

2010.4.10にうちに嫁いできた保護犬だった風(ふう)ちゃん。次は飼い主てらこやが嫁ぐことに。

2分間の恐怖

2011-05-22 23:55:47 | 
今日は楽しい犬森の後に夕食を調達、
るかのん家、プルレイ家とうちで
福ちゃんのおうちにおじゃまして
楽しい時を過ごさせていただきました

福ちゃんちの囲いつきのお庭で
のんびり過ごさせながら
人間はいつもの集まりと変わりなく
犬時々人間の話題で盛り上がっていた時、



事件は起きました





突然聞こえた風ちゃんの警戒吠えの声。



近所迷惑だからと、部屋の中から
「もういいよ~!ワンしな~い!」
と声を掛けたが聞こえる声が遠いことに気付き
てらこやは青ざめた。

庭にいない!?

同時に他のパパママさん達も
おかしいと気付いてくれた。



「風ちゃん!?どこー!!!??」



ベランダから出て叫んでも
全く姿が見えない。
どうやって柵を越えた!?
続く警戒吠えと、近づかない気配に
たまらず外に出た。
動揺して完全に冷静さをなくしていた。
お友だちのパパママさんが
リードを持ってすぐにフォローに来てくれた。



実は脱走はてらこやの一番恐れていたことだった。
風ちゃんは人間が苦手で捕獲は困難。
呼び戻しも100%ではない。
『必ず私のもとに帰りますように』
願いを込めて24時間着けてる迷子札だって
風ちゃんを私のもとへ走らせてはくれない。



現場は閑静で車通りはあまりないが
住宅街である。
どっちに行ったか検討もつかない。
外壁に反射してあちこちから聞こえる
風ちゃんの威嚇吠えに耳をすませ、
第六感を信じて走って行った。
1本向こうの通りに飛び出して、



「この裏に風ちゃんがいる!!」



確信して駆け寄った場所は残念ハズレ。





・・・と





隣の建物の裏からトコトコ
歩いて出てくる風ちゃん。
この間2分も経っていなかったのに
私には数ヶ月ぶりに会ったように思えた。
平然といつものように
キャッキャしながら呼び寄せると
喜んで駆け寄ってくる風ちゃん。





良かった、また会えた・・・






風ちゃんに飛びつかれて、抱きしめて、号泣。



気がつくとるかのん父ちゃんが
風ちゃんの抱っこを代わってくれてて、
るかのん母ちゃんが私の頭を抱いてて、
福小豆さんが自転車をひいていてた。
周りを見回すとすぐ近くに福ちゃんちが見え
お庭からこちらを見つめる福ちゃんがいた( ゜エ゜ )
ああ、一緒に探してくれてたんだね・・・


ごめんなさい・・・ありがとう・・・



吠え方は来客時にしか聞かれない警戒吠えと
明らかに同じでした。
捕獲時の表情から察するに
どうやら風ちゃんには
脱走した自覚がなかったらしく、
吠え続けていた事から見ても、
あの辺一帯を福ちゃんちの
お庭だと思っていたのでは・・・
そして福ちゃんちの庭になぜか居る
知らない人に「侵入者!誰だおまえ!」と
一生懸命吠えていたのでは・・・



今回は柵がある場所から脱走に至ってしまいました。
出られないと思っていた飼い主の予想を裏切り
ジャンプでひらりと越えてしまったのかも・・・
私が甘かった。
これからは目の届かない場所では外に出しません。
集まっていたお友達のパパママさんには
大変ご迷惑をお掛けしてしまいましたが、
私一人では、きっとパニックになってました。
わずか2分で解決に至ったのは
パパママさんたちのおかげです!!



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毎日、物のように扱われ
人知れず処分される犬達がいます。
風ちゃんは、そんな小さな命達のうちの
ほんの一握りの希望です。
風ちゃんはたくさんの人の手で
生きるチャンスを与えられた代わりに、
価値ある一生を送る義務も
背負っていると思っています。
そしてその責任を負うのは飼い主です。
今回はそれを裏切るような
トラブルを起こしてしまいました。
今後は脱走に関しては
これまで以上の注意を払っていきたいと思います。