北海道のウリハッキョには藤代(ふじしろ)ソンセンニムとよばれる有名な日本人のソンセンニムがいらっしゃいます。
15年ものあいだウリハッキョでソンセンニムをしてこられ、チュック部の指導もされています。
映画『ウリハッキョ』にも出ていますが、なんと授業はウリマル(朝鮮語)でされているのです。
その藤代ソンセンニムの非常にいいエピソードを知りましたので、トンチョ蹴球部ブログに転載いたします。
教務部長
北海道朝高のサッカー部は来年度から11人選手が揃いません。
ウリ朝高からサッカーが消えるのかという存亡の危機にあるのです。
しかしウリ藤代ソンセンニムは諦めませんでした。
藤代は言いました。
「チュックはウリ同胞社会の夢であり、希望イジヨ(でしょ)。 チョルテロ オッセミョン アンデンミダ!(絶対なくしてはいけません) 」
その時すでに藤代はウリハッキョのサッカー部を母体としながら、日本の高校生も対象にした新たな形のクラブチームを立ち上げる覚悟でした。
人数がいないからと簡単に諦めかけていた、私の胸が痛みました。
名前もいろいろ意見がでましたが、日本の選手や父母も受け入れやすい名前にと
<フォルテ フットボールクラブU18>
募集要項にあるメッセージは、<本物のフットボールがしたい選手、求む !! >
もちろん監督は、北海道ではサッカー協会の役員も務め、実力も認められかなり有名な藤代ソンセンニム。
(それを聞いただけですでに、日本選手の希望者も出てきています。)
コーチは日本の方たちと共に、ウリハッキョ教員、卒業生たち。
ウリハッキョみんなで検討し、父母たちの了解も得、とうとうスタートです。
協力してくれる日本のクラブチームもあり、心強いスタートとなりました。
財政面など難しい壁がたくさんありましたが、教員たちや日本の仲間たちと協議を重ね、一つ一つクリアし、やっとここまで来ました。
その過程でのひとコマ。
ある教員の何気ない一言でした。
<これから日本の子供たちにも教えるとなると、今までみたいなモチベーション(やる気)はわかないかもしれないな。>
なんとなくみんな同調する雰囲気の中、新任教員の一言。
<それは違うと思います。 藤代ソンセンニムはチョソンサラムのウリハッセン(学生)のためにどれだけの情熱を注いでくれましたか。>
その話を聞いた、私を含めた年配の教員たちもみんな、頭を打たれたようなショックを受けました。
そうだった。本当に藤代は日本人でありながら、チョソンサラムのウリハッセンのために15年間、休日も家族もそっちのけで全情熱を
注いできたではないか。 その藤代の前でウリがほんの少しでも、そんな気になっていたとしたなら、。。。
それに気づかせてくれたのは、他でもない藤代の一番近いところでチュックをしてきた愛弟子の新任教師なのでした。
一番近い所でいつも共に仕事をしてきたはずの私たち同僚の、<大人>の鈍い感覚をチョンファしました。
今日までたくさんの葛藤、ドラマがあり今、チュック教員(サッカー指導者)たちを始めウリ教員たちは燃えています。
2012年度から北海道ウリハッキョの新たな挑戦が始まります。
映画 『ウリハッキョ』
あんにょんはせよ<(_ _)>
↑の藤代ソンセンニムの奥様も日本人ですが
会えば普通に「アンニョンハセヨ」と
ウリマルで挨拶してくれるし
娘ちゃんたちも日本学校に通いながら
ウリハッキョの土曜日の児童教室に通ってきていますよ~
今年の高級部サッカー部は一味もふた味も
違いましたよ~
ファンギュコモニム、コメントこまっすんみだ!
藤代ソンセンニムのご家族は一家でウリハッキョに関わられているのですね。
びっくりするくらい有難いお話で、そのいきさつを是非お聞きしたいくらいです。
ウリハッキョの映画で、選手どうし励ましあうシーンがとても感動的でした。
北海道チュック部の一味ちがうところもぜひ見たいですし、これからもがんばっていってほしいと思います。