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中国武侠ドラマ「四大名捕~都に舞う侠の花~」第26話 あらすじ

2017年10月22日 16時54分07秒 | 四大名捕(中)

「乱花谷の名医」


楚離陌は煎じた薬を無情に渡す。お礼を言う無情に「友達ですもの、当然よ」と言う離陌。無情は「でも私は君が誰だか分からない」と言う。慕雪が思い出したという常勝将軍の物語を話そうとした時、モルチが来る。
モルチは韋陀花が咲いたから一緒に来てくれと離陌に言う。離陌が「韋陀花?」と聞き返すと「月下美人のことよ。禁じられた恋に落ちた花の女神と韋陀の神を、玉皇大帝が引き裂いた。女神は月下美人に姿を変え、韋陀を待ち続けている」と言う慕雪。この土地に昔から伝わる有名な伝説だと。

「“愛の花”と言われる韋陀花を君と見たい」とモルチは離陌に言う。しかし離陌は「私は無情様の世話を」と断る。1人で見ても意味がないとモルチが言い、離陌は「慕雪の物語を一緒に聞かない?」と誘う。「お兄様は物語が嫌いなの。“長くて退屈だ”って」と言う慕雪。モルチは慌てて「とんでもない。離陌と一緒なら聞くよ」と言って椅子に座る。

無情が「将軍の物語と言ったね」と言うと、慕雪は「戦に負けて国へ戻った途端、記憶を失ったそうなの」と話す。戦に負けたのが初めてだったから彼は深く傷ついていた、家族も黙って見守るしかなかった、ある日、隣国が攻めてきたと聞いた途端、将軍は雄叫びを上げ、武器を持ち、戦に出たそうよ、と。「記憶が戻った?」と聞く離陌。慕雪はうなずく。
物語を聞いている間、離陌ばかりを見ていたモルチは、いつの間にか居眠りをしていた。


冷血を洞窟へ連れて行った姫瑶花は、医者を連れてくる。冷血は紅鱗毒に侵されていた。医者は治せる薬はなく、ひと月も生きられないと言う。治せるとしたら、刀夫人だけだと。刀夫人は10里ほど先にある乱花谷で暮らしている名医だった。


瑶花は冷血のため、苦労して刀夫人の元へ行く。
「友人が紅鱗毒に侵されています。命をお救いください」と刀夫人に頼む瑶花。刀夫人は「救いたいのは男?それとも女?」と聞く。瑶花が男だと答えると、瑶花の想い人だと分かった刀夫人は「その顔を刀で切り刻んでもかまわぬと言うなら力を貸すわ」と言う。瑶花は冷兄さんの命が助かるなら構わないと言い、自らの剣を抜こうとする。止めた刀夫人は「なんと愚かな女なの。男のために己の顔を犠牲に?」と言う。

「命も惜しくないほど、愛しているのです」と言う瑶花。刀夫人は「愛ですって?男など浮気者ばかり。お前の顔がどうなろうと、男を救うのはごめんよ」と言う。
刀夫人の顔には傷があった。瑶花は「その傷は男が原因で?だから恨んでいるのですね」と尋ねる。

瑶花と外に出た刀夫人は、ある男と女をさらってきて切り刻み、土に埋めて庭の大木の栄養にしてやったと話す。「その男は…」と瑶花が言うと「あいつが憎い。そして、あの女はもっと憎い」と刀夫人は言う。さらに“生死を共に”と誓った2人なのだから望みを叶えてやろう、そう考え2人の肉と骨を一緒にして木の下に埋めてやったの、と笑う刀夫人。「笑ってはいるけれど、心は悲しみに満ちている」と瑶花は言う。

刀夫人は「そうよ。顔は女の命、そう信じて生きてきた。この顔の傷を人に見られるのが嫌で、この乱花谷に身を潜めたの。孤独で寂しい日々よ。あの男がますます憎くなったわ。だから決めたの。女を救うことはあっても、決して男は救うまいと」と話す。瑶花は「苦しみの原因は、ご自身では?人を殺し、恨みは晴れたはず。なのに、いまだに憎しみに囚われたまま。顔の傷を気にせず、愛してくれる相手がいれば、きっと、あなたの心も苦痛から解放されるはず」と言う。「顔にこんな傷のある女を、愛する男なんていると思ってるの?」と言う刀夫人。

瑶花は「心を閉ざしている限り、出会えない」と言う。世の道理は何者にも変えられません、それとも私の話が道理に反していると?と。「私にそんな口を利くなんて、肝の太い娘ね。大したものだわ、私の負けよ。友人を救う手助けをしましょう」と刀夫人は言う。


離陌は絵を見せながら、これまでの出来事や神侯府、四大名捕の仲間たちの話を無情に聞かせる。しかし無情は思い出せない。


洞窟で冷血を診た刀夫人。刀夫人は瑶花が過去の深手のせいで余命が短いことを見抜いていた。瑶花の手首をつかんだ刀夫人は「お前の脈は、どんどん弱まっている」と言う。たとえ想い人の命が助かったとしても、夫婦になるのは無理かもと。しかし「彼が助かるなら、他には何も望みません」と言う瑶花。「助けると約束した以上、必ず助けてみせる」と刀夫人は言い、完治には時間を要すると家に冷血を運ぶことに。


冷血を荷馬車て運んでいる途中、刀婦人は潜んでいた六扇門の捕吏に気づき、小刀を投げる。捕吏たちは急いで逃げていく。


逃がしたことを知り、部下に「役立たずめ。深手を負った相手も捕らえられぬとは」と于春童は怒鳴る。部下は顔に傷のある女が連れ去ったと話し、投げられた柄に桃の花がある小刀を春童に渡す。手術用の小刀だと分かった春童は、役所で小刀を見せ、医師の登録がないか調べるよう命じる。


離陌の持ってきた点心を食べた無情は「初めて食べる味だ」と言う。がっかりした離陌は「初めての味?如煙さんが同じ物を作ったでしょう」と話す。「記憶にないな」と言う無情。


外で1人で座っている無情に、離陌は笛を吹きながら近づく。「あなたが以前、よく吹いていた曲よ」と離陌は話すが、やはり無情は思い出せない。力になってくれて感謝してる、と無情が言い「神侯府でお世話になった恩返しがしたくて。私にできることなら、何でもする」と言う離陌。

離陌は太陽鳥の話をする。「愛情深くて誠実だから、一番、好きな鳥だと言ってた。つがいは生涯を共にし、1羽が死ねば相手も絶食して死ぬ。あなたが太陽鳥を好む理由が今なら分かる。あなたと如煙さんの愛も同じだから」と。さらに離陌は「太陽鳥は、ある使命を担っているの。渡り鳥の道案内よ。愛する人も記憶も失い、悲しみのどん底にいても、あなたには使命がある。神侯府で正義のために戦うことよ。諦めないで、自分を信じて。いつか必ず記憶が戻るから」と励ます。


刀夫人は池にいる4色の魚の血を使い、四色魚血という毒消しを作る。そして四色魚血を冷血に飲ませ、気を巡らせる治療をする刀夫人。冷血の手の赤みが消え瑶花は喜ぶ。
刀夫人は「少なくとも3日間は四色魚血を飲ませないと。その間、毎回三時ずつ気を巡らせる治療を施す。魚血が全身に回れば解毒できるはずだけど、何らかの力が気の巡りを妨げている。おそらく未知の治療に対する本能の拒絶反応でしょう」と話す。その時、冷血がうわ言で「離陌…。離陌、逃げろ」と言う。

「離陌とは?」と刀夫人が聞く。瑶花が「尋ね人です」と返すと「男?女?」と言う刀夫人。瑶花は「女です」と答える。刀夫人は「他にも女がいたなんて。殺してやる」と言う。瑶花はそんな刀夫人を止め「いいんです、私は構いません」と話す。助けたいんです、と。そんな中、冷血が目を覚ます。
刀夫人が救ってくれたの、と瑶花が言い、冷血は感謝する。刀夫人は「お礼なら私ではなく、このお嬢さんに言って。必死でお前を守った。なのに、お前ば他の女を…。この子はお前のために犠牲をいとわなかった。感謝が本物なら誠意を見せなさい」と言うと行ってしまう。

また助けられたことに感謝の言葉もないと言った冷血は、離陌は1人で捜しに行くと話す。しかし瑶花は「いいえ、そばにいる。もう決めたの。どんな結果になっても、あなたといたい。誓いは要らない。不幸になってもいい。あなたを静かに見守っていたいだけ」と言う。「その気持ちが、俺にはつらい」と言う冷血。それでも瑶花は「今はただ、早く治ってほしいだけ。元気になってくれたら、それでいい」と言う。


医者が“刺激を与えれば記憶が戻る”と言ったため。離陌と慕雪は無情の頭を軽く叩いていた。そこにモルチが来て「私もやってみよう」と言う。モルチは離陌たちより強く叩いてしまい、意識を失いそうになる無情。その時、無情の脳裏に如煙の姿が。「鞦韆(ぶらんこ)に乗っていた、あの女人は誰だ」と離陌に無情が聞く。「如煙さんを思い出したの?離陌よ、分かる?神侯府のことは?」と離陌が言う。無情は何かを思い出せそうだが、頭が痛くて思い出せない。


明月楼を出て町を歩いていた追命と鉄手。鉄手は依依の誕生日だからと、玉佩を買おうとする。しかし追命は「女はずるいからな、贈り物なんかやっちゃダメだ。受け取った途端、用なしになってポイだ」と言う。本当にお前を好きなら贈り物なんか欲しがらない、好きじゃなきゃ、いくら贈っても無駄だと。贈り物をする約束だからと鉄手が言うと「約束を破って依依が怒ったら、好きじゃないってことだ」と追命は言う。


鉄手が神侯府に戻ると、依依が「贈り物は?」と手を差し出す。「それが…」と鉄手が困り「俺が“買うな”と」と追命が話す。依依が「なぜ?」と聞き「贈り物なんてしなくても、鉄手への愛は変わらないだろ」と言う追命。依依は「でも今日は誕生日よ」と言う。そして「私より追命が大事なのね」と鉄手に怒って行ってしまう依依。鉄手は「お前のせいだ」と追命に言って追いかける。

鉄手は追命の言葉が俺のためを思っての忠告だったと話し、依依は友達思いの鉄手を許すことに。


歩きながら「記憶の中のあの人は、いつも踊っている。如煙という人だね」と無情は離陌に話す。離陌は「安世耿に殺された。あなたは激怒し、黒衣の男たちを皆殺しに」と言う。黒衣の男たちは安世耿の手下で、都へ戻る道で襲われたと。思い出そうとした無情に、また激しい頭痛が。離陌は「あまりにもつらい記憶だから、思い出すと苦痛が」と言う。一緒にいた慕雪に「このままじゃ彼が壊れてしまう」と言われ「もう何も考えないで」と無情に言う離陌。無情は「何も考えられない、考えたくないんだ」と叫ぶと倒れてしまう。


鉄手に玉佩を買ってもらった依依は、公主の名を聞きたくない追命に「公主、公主、公主…」と何度も言う。


ーつづくー


冷血も何とか治りそうでよかった。
瑶花の振り向いてもらえなくてつらい気持ちも分かるし、瑶花の気持ちに応えられなくて苦しい冷血の気持ちも分かる(;△;)

離陌と慕雪が無情の頭を叩いていたあれはなんだろ?
とんかちに布をつけたような…。
無情は思い出したい気持ちと思い出したくない気持ちの葛藤があるのかな?(;д;)
無情が切ない。

追命が(*≧ω≦*)
今も公主のことで頭はいっぱいだと思うけど、よく頑張ってると思う。
公主もずっと面倒をみてくれた追命のことを少しは考えてくれているといいんだけど(@_@;)



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2 コメント

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もう一人の一途 (time)
2017-10-24 00:41:20
瑶花のこういうところは本当にすごいと思いますし、
自分を貫く強さを感じます。
冷血には複雑なのですけれど。

くるみさんがコメントされているように、
瑶花の病も治してほしいですよね。

追命といえば、あの依依の念仏(笑)が良かったですね。
無情も努力していますし、また四人+αが一緒に居られるようになればいいのに
と思ってしまいました。
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Unknown (くるみ)
2017-10-23 14:07:53
刀夫人が瑶花のことも治してくれるといいけど、刀夫人でも難しいのでしょうか( ;∀;)
冷血を助けたくて必死な瑶花は本当に一途ですね。でもだからと言って冷血も心変わりはしなさそう。

無情も、辛い過去を思い出すのは苦痛ですよね。
急に気を失ったのでその後も心配です。

離陌と慕雪が無情の頭を叩いていたシーンは面白かったです(≧▽≦)
木魚を叩くバチ?を連想しました(笑)
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