年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「女の私怨」
叱咤された胤礽は、御花園で賀蘭と会う。「なぜ部屋で休まぬ。御花園は危険だ、部屋に戻れ」と言う胤礽。賀蘭は「腹の子のためです。懐妊中に陽の光を浴びると、よく笑う子になるとか」と話す。胤礽が「では好きにしろ」と行こうとする。呼び止めた賀蘭が「私と歩くのはお嫌?」と聞く。この腹の子も親子3人で過ごす時を望んでいるかと、と。胤礽が「日を改めよ」と言う。「悩み事があるならば、お聞かせください」と言う賀蘭。
賀蘭は「殿下が私を目障りに感じられるなら、この子と里に戻ります」と言う。ふと笑った胤礽は「私がそうさせられぬと知ってのことか」と返す。そして「身重のそなたと争いたくはない。母になるならば人を許す寛大さが必要だ」と言う胤礽。賀蘭は「私はただ愛する殿下といたいだけです」と言う。胤礽は「望む地位は得ただろう。もう策は練るな。姝媛との婚姻を賜るよう父上に頼んだ。姝媛のことを諦める気はない」と言うと行ってしまう。
泣きながら「年姝媛、許さない」と言う賀蘭。
鐘粋宮。梅児から茶を出された年姝媛は「杜鵑は?」と聞く。「な、内務府の太監に呼ばれました」と答える梅児。そんな中、賀蘭が来る。
「なぜここに」と言う年姝媛。賀蘭は「私の勝手でしょう。皇太子妃にひざまずかぬ気?」と言う。立った年姝媛は、賀蘭に数歩近づき「ご用があるのでは?」と尋ねる。「お前を消しに来たの」と怒りのこもった声で言う賀蘭。
賀蘭は突然転び、お腹を押さえる。「なぜ血を分けたわが子の命を奪うようなことを」と動揺する年姝媛。賀蘭は「お前を破滅させるためなら、私はこの命を捨ててもいい」と年姝媛を突き飛ばす。年姝媛は「そんなの愛じゃない。ただの憎しみよ」と叫ぶ。
侍医が賀蘭を診ているいる時、康熙帝が来る。部屋にいた年姝媛、絲竹、梅児がひざまずく。
「懐妊中の出血は流産になりがちですが、皇太子妃の運は強く安胎薬で事なきを得ました」と話す侍医。
侍医が下がり、康熙帝が何があったのか年姝媛たちに聞く。「鐘粋宮を訪れたところ姝媛様が皇太子妃様に言いがかりをつけはじめました。殿下への思いを捨てきれず、皇太子妃様を妬み、悲しみと怒りのあまり突き飛ばしたのです」と話す絲竹。康熙帝は「腹の子が朕の孫だと知って乱暴を働くとは。この命知らずめ」と年姝媛に向かって声を荒げる。年姝媛は「絲竹は嘘を申しております。全く身に覚えのないことです」と訴える。皇太子妃と不仲とのうわさはあります、ただ清の徳を損なうようなまねは決していたしません、と。
「姝媛。私が殿下に嫁いだのを恨んでいるのでしょう。でも、なぜかくもひどいことを?男女の情のために私を傷つけ、皇家の血筋まで手にかけようとするとは」と涙を流す賀蘭。姝媛付きの女官・梅児も「私は姝媛様が足を出し、皇太子妃を倒すのを見ました」と証言する。そこに胤礽が入ってくる。「父上、姝媛に限ってあり得ません」と言う胤礽。康熙帝は「あり得ぬだと?この者の侍女がそう申しておるのだぞ」と胤礽を怒鳴りつける。
正直に話せ、と康熙帝に言われ「何もしていないのに罪を認めることはできません」と言う年姝媛。康熙帝が「朕の目が節穴だとでも言うか」と怒ると、胤礽が「本当に姝媛の仕業ならば私が責任を」と言う。「皇太子ともあろう者が妻以外の女子を想い、血を分けた子の命すら気にかけぬとは。心底失望した」と言う康熙帝。そして年姝媛にも、年家がこの清のために立ててきた功績がなければ、とうに追い出しておる、と康熙帝は言う。
康熙帝は年姝媛を牢に投獄し、しかと調べたのちに処分すると告げ出て行く。肩を落とす胤礽の名を呼ぶ賀蘭。しかし胤礽は賀蘭を見ない。部屋に入ってきた胤禛はため息をつく。
索額図の屋敷に来た胤礽は「投獄された姝媛を救う手立てはあるか?」と相談する。皇太子の地位に影響すると索額図は言うが「かくも無力なら、こんな地位などいらぬ」と聞こうとしない胤礽。索額図は年姝媛を解放するには「あなた様が皇位を継ぐしか方法はありませぬ」と話す。殿下が皇帝になれば年姝媛をどうしようと誰も文句はないでしょう、と。そして、ひざまずき「殿下の即位のためならば、いかなる困難も覚悟します」と言う索額図。「その言葉が何を意味すると?」と怒った胤礽は「これから先、ほんのわずかでも私に皇位簒奪をほのめかしてみろ。首がいくつあっても足りぬと思うのだな」と警告し去っていく。
寝静まった頃。索額図の屋敷にこっそり武器が運ばれる。
隆科多が康熙帝に「殿下の派閥をぜひお調べください。私が知るだけでも、かなりの内幕が存在します」と話す。
「殿下が昨年、徳洲を視察されたことは?」と尋ねる隆科多。康熙帝は「無論、覚えておる。皇太子が急病になり、索額図が皇太子のそばでひと月余り世話をしていた」と答える。隆科多が「では、その際のお2人の増長ぶりは果たしてご存知でしょうか。索額図は殿下の居所の中門まで馬に乗り、殿下が徳洲で使用していた品は全て黄色でした。儀仗すらも陛下の物をまねて作らせていたそうです」と言う。
行いの数々をしたためた奏状を康熙帝に渡す隆科多。隆科多は「徳洲での行い以外にも、殿下の派閥はみだりに税を上げ民に恨まれております。そのうえ索額図は殿下と結託して武器を隠し持ち、皇位簒奪を狙っているとか。その武器は奴の屋敷にあります」と話す。康熙帝は怒り「索額図をここに連れてまいれ」と命じる。
索額図の屋敷を捜査すると武器が見つかる。逃げようとした武庫司郎中・張千が捕まり、索額図と共に康熙帝の元へ連れていかれる。
「そなたたちが皇太子と徒党を結成し、謀反を企てるとは」と索額図たちに言う康熙帝。索額図は「申し上げることは何もございません。ですが、こたびの件に殿下は無関係です」と言う。しかし「全ては殿下と索額図殿の陰謀で、私は従わざるを得ず…」と張千が言い出す。
康熙帝は索額図に「そなたは40年余り朝廷で務め上げ、素晴らしい功績を立ててくれた。そのそなたが皇太子と皇位簒奪を謀るとは。そなたをいかに処罰しろと?」と言う。
「皇太子に害を与えたこの者を投獄せよ。永遠に出してはならぬ」と命じる康熙帝。索額図は「ご慈悲に感謝いたします」と言い連れていかれる。胤礽と索額図が指示した文を証拠として康熙帝に見せた張千。康熙帝は梁九功に「名簿に記された皇太子の徒党に属する者を取り調べ、罪を明らかにし厳罰に処せ」と言う。そして康熙帝は「張千は武庫司郎中でありながら盗みを働き陥れようとした。外へ連れ出して斬首に処せ」と告げる。
ー索額図の監禁を命じる詔で康熙帝は言った。“尓が大学士の時、不正により罷免したが、のちに復職させた。犬でも飼い主の恩を忘れぬものを尓は忘れた。そのような者に恩を加えても無益である。尓の家の捜査せんとしたが、連座する者があまりに多く国を乱すことになるゆえ中止する。朕が先手を打たねば尓は先を行く。そこで朕は熟慮の末、尓の行いの一端のみで法を正すことに決めた”。
康熙帝は断固とした措置を取り、索額図と家族を全員監禁。同党の額庫礼らを投獄した。子孫は朝廷での職を全て解かれたという。康熙50年、索額図は牢獄の中で餓死したー
乾清宮の前でひざまずき、懇願した年羹堯。年姝媛は牢から出ることができ、迎えに来た年羹堯や杜鵑と共に家に帰る。
雷雨の中、ひざまずいた胤礽、胤禛、胤祉、胤禩たち。4人の前まで歩いて来た康熙帝は「朕が即位して今に至るまで無数の内憂外患があった。皇位安定のため幾度も政略婚姻を結んだが、それゆえに晩年のいざこざを招いた。とがは胤礽にある。胤礽は不仁不孝。いたずらに言葉や財物でへつらう者を集め、無恥の極みなり。朕はついに最後の決断を下した。胤礽が正しい心を取り戻したとかばい立て復位を求める者があれば死罪に処す」と言い放つ。
胤礽は康熙帝の足にしがみつき、無実を訴える。しかし康熙帝は冷たく突き放し「廃太子は咸福宮で禁足処分。朕の命令なくして決して外に出すな」と告げる。
船に乗っている康熙帝の元へ、胤礽が連れて行かれる。「父上、私は本当に何も」と言う胤礽。康熙帝は「お前が無実だということは誰もが知っておろう。お前は朕の最愛の息子だ。それゆえ、こうした下策に出ざるを得なかった」と話す。胤礽は「なぜ私を廃したのです。落ちぶれた私に遠慮する者などおらず、憂さ晴らしの格好の的です。命の危険すら感じます」と言う。
「朕は多くの皇子たちの中で、お前を最も可愛がった。だからこそ皇太子にして最も多くの富と名誉を与えた。誰よりも美しい未来をお前に約束したのだ。だが、その全てがお前を傲慢で己の身すらも守れぬ愚か者にしてしまった」と話す康熙帝。そばにいる者の真心と嘘すら区別できず一国の君主にまず求められる“忍”が感じられぬ、あのままこの国をお前の手に渡したとすれば天下をも害することになったであろう、あの日、お前に与えた全てを朕は取り上げた、今後、お前は更に多くを失うやもしれぬ、こうすることだけがお前の命を守ってやる唯一の手立てなのだ、と。
康熙帝の心遣いに気づかなかった胤礽は「愚かなことを申しました」と詫びる。「“情”に生きれば苦しみは避けられぬ。そう思わぬか?」と言う康熙帝。
索額図派は根絶され、胤礽は廃された。「我ら年家も巻き添えになりかねない」と執事に言う年遐齢。
「罪臣、左都御史・王光耀が劉殿に拝謁を」と言う王光耀。隆科多が「では、犯した罪を告白せよ」と言う。王光耀は全ての罪状をまとめた上げたと言い、隆科多に渡す。「罪を犯した自覚があるならば、どうすべきか分かるな」と言う隆科多。王光耀は不正な銀子を年家に隠したと言う。
雍親王の屋敷。胤禛は「叔父上をお呼びしろ」と蘇培盛に命じる。
ーつづくー
賀蘭、なんてことを(∩˃o˂∩)
子供に害がなくてよかったけど、そこまでして年姝媛を陥れるなんて。
年姝媛がいなくなったとしても胤礽の心は手に入らないのに(;△;)
今回は色々と展開が早かったーヾ(・ω・`;)ノ
分かりづらいところもあったというか…。
胤礽は再び廃太子に。
賀蘭はどうしているのかな。
胤礽との関係も、これで変わる?
年遐齢は自身が心配していたように陥れられそうヾ(・ω・`;)ノ
ようやく牢から出られたのに、年姝媛にはまだ試練が待っているのね。
どうなるんだろう!?
先が気になるぅぅぅ。
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