年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「滅びゆく家族」
胤禛に言われ、年家の罪状を持って雍親王の屋敷を訪れた隆科多。胤禛は「引き続き調査を」と頼む。
役人の捜査によって、年家から工部侍郎・年希堯が隠していたという賂の金品が見つかる。年遐齢と年希堯が役人に連れて行かれ、年姝媛の母は倒れてしまう。
年遐齢と年希堯が賂を受け取った罪で、辺境へ流刑になると杜鵑から聞いた年姝媛。年姝媛は極寒の地に行けば父と兄が耐えられないと思い胤禩の屋敷へ行く。
年姝媛から話を聞いた胤禩は、清廉な役人である2人がしたとは考えられず、賂を家の蔵に隠すのも腑に落ちない。そんな中、年姝媛がいると聞いた役人が屋敷の外まで来る。
その者に何の用か胤禩が役人に聞く。「何者かの奏上により、新たな事実が判明しました。年姝媛は母親と共謀し西域の妖術を用い、第二皇子を惑わせて堕落に導いたと」と答える役人。皇太子の仲間もろとも処罰すると。胤禩と瑶君はこの屋敷にはいないと役人を追い返す。
年姝媛は文を送り、兄を呼び戻してくださいと胤禩に頼む。
夜。年家にこっそり戻った年姝媛だったが、心配だった母は役人に連行されていた。年姝媛が年家を陥れた者を捜しに行こうとした時、役人が入ってくる。急いで屋敷の中に隠れる年姝媛。
役人たちと一緒に入ってきた胤禛は、扉を開け年姝媛を見ると自分だけ部屋へ入る。扉を閉めた胤禛に、年姝媛は「私を救いに?」と聞く。しかし胤禛は「捕らえに来た」と言う。
よろめき「なぜなの。私たち一家に無実の罪を着せて、堂々と陛下に申し立てたのは誰です。私が自分で明らかにします。私を信じてくれますか?」と言う年姝媛。胤禛が「信じる」と答え、年姝媛は「では皇宮へ行き嘆願を。不可解な点がたくさんあるのです」と言う。胤禛は「“捕らえよ”との命令だ。今、父上に謁見を賜るなど無理だぞ。会えたところで、そなたの首が飛ぶだけだ」と話す。どうして、こんなことになってしまったの、と年姝媛は動揺する。
胤禛は「皇太子が廃されれば支持した者も巻き添えとなる」と言う。年姝媛は康熙帝が戦功を立てた兄・年羹堯を顧みないはずがないと考える。しかし「年羹堯が大功を立てていなければ、年家にこのような危険は及ばなかった」と言う胤禛。皇宮では皇位の座を脅かす者に対しては容赦がない、たとえ皇太子や直郡王であっても父上は許さぬ、と。年姝媛は「ならば年家が助かる見込みは全然ないと?」と聞く。
「胤礽兄上の権勢は失われた。年家を救うことは難しいが、そなたが望むならば方法が1つだけある」と言う胤禛。年姝媛がすがるようにその方法を尋ねると、胤禛は「胤礽兄上と絶縁を」と答える。納得できない年姝媛に、胤禛は「そなたを守るには、その方法しかない。だが、そなたが苦しむことになる」と言う。「家族の命を救えるならば私は死んでも構いません。何をすればいいのですか」と言う年姝媛。
胤禛は「私に嫁ぐのだ」と告げる。驚いた年姝媛が理由を聞くと「それしか胤礽兄上との関係をなかったこととし、年家を救う方法はない。それで胤礽兄上も、この度の難関を乗り越えられる」と言う胤禛。胤禛は「心配はいらぬ。私たちの婚姻は形だけのものだ」と話す。年姝媛は胤禛に何の得があるのか聞く。胤禛は「私は長年、そなたのために力を尽くしてきた。そのことは、そなたも理解してくれているはずだ。命さえあれば何とかなる。私に嫁げばそなただけでなく、胤礽兄上を愛するそなたの心も守れるのだ」と言う。
「頼れません」と外へ飛び出す年姝媛。役人たちが剣を抜こうとし「やめよ。年家の件は多くの疑問が残るゆえ、父上に報告したのち続けて調査を行う。私の命なく妄動は許さぬ」と胤禛が止める。振り返った年姝媛が「本当に方法は1つしか?」と尋ねる。胤禛は役人たちを下がらせ「人は生涯で自分のためではなく、家族や愛のために行動する時がある」と言う。年姝媛が「分かりました」と言い「明日、そなたとの縁組を父上に願い出る」と告げる胤禛。
胤禛が帰り、年姝媛は泣き崩れる。
翌日。胤禛は年姝媛との縁組みを許して頂きたいと康熙帝に頼む。「胤礽の次はお前を駄目にする気か」と言う康熙帝。胤禛は「違うのです。実は私と年姝媛はずっと以前から両思いでした。でも兄上の勢いに負け、言えなかったのです」と話す。以前から年姝媛の心には私しか存在しないのです、そのような状況で胤礽兄上を惑わすとは考えられません、年姝媛は皇太子妃選びに参加することをかたくなに拒みました、本当に胤礽兄上を想い少しでも皇太子妃の地位を望んだとしたら拒むでしょうか、と。
さらに「私にとって年姝媛は唯一無二の存在なのです。ですから私は年姝媛のことを大切に守りたいですし、年姝媛の家族にも同じ気持ちです。こたびの罪状には不審な点が多いのです。お許しいただけるなら、私が調査します」と言う胤禛。康熙帝は「そこまで言うならば、こたびの件はお前に任せよう。年姝媛のことだが娶りたいならば側室にするがよい」と許す。胤禛は喜び、康熙帝は下がるように言う。
「胤禛に嫁がせるか。そうするのもよかろう。これで胤礽も諦めがつく」とつぶやく康熙帝。
咸福宮。慌てて駆けて来た小林子が「姝媛様が雍親王に嫁がれます」と胤礽に伝える。驚いた胤礽は年姝媛がどこにいるのか聞く。小林子が「輿に乗って雍親王の屋敷へ」と答え、胤礽は急いで胤禛の屋敷へ向かう。
年姝媛の乗った輿を止める胤礽。輿から降りた年姝媛は「お帰りください」と胤礽に言う。いずれ説明すると。胤礽に「私には嫁げぬと?」と聞かれ、困った年姝媛は冷たく「ええ。勝手にそう思えばいいわ。帰って」と言う。胤禛は「事情はあとで私から説明する」と胤礽に話し、年姝媛と屋敷の中へ入っていく。年姝媛の名を叫ぶ胤礽。
寝台に座る年姝媛の横に胤禛も座る。紅蓋頭を取り杯を持った胤禛は「この酒を飲んだら私たちは夫婦だ」と言う。「雍親王は命の恩人です。いつか必ず、このご恩に報います」と言う年姝媛。胤禛は「急がなくともよい、心配するな。そなたの父と兄のことも私が救い出す」と言う。そして「明日からは形だけとはいえ私たちは夫婦だ。今、この時から私は責任を持ってそなたと家族を守っていく」と言う胤禛。
年家の罪状で最も厄介な問題は物証があることだった。胤禛は「その出どころが分かれば今の状況を覆すことができる。私が必ず汚名をそそぐ」と話す。年姝媛は感謝し、2人は酒を飲む。
胤禛は「今日は疲れただろ。私は失礼する。そなたはここで、ゆっくり休むとよい。今後も1人で眠るのだ。気兼ねなく」と言って部屋を出ていく。
陰から胤禛が部屋から出てくるのを見ていた凝秀は微笑む。
1人になった年姝媛は、胤礽からもらった指輪を胸に抱き涙を流す。
翌朝。年姝媛と胤禛が話をしていると、蘇培盛が「隆科多殿が書房でお待ちになっています」と胤禛に伝えに来る。
差し入れを持った年姝媛と胤禛が咸福宮へ行く。小林子が伝えに行くが、胤禛に髪飾りを直してもらっている年姝媛を見て胤礽は扉を閉めてしまう。年姝媛は持ってきた差し入れを落とし、慌てて扉まで駆けていく。「扉を開けて」と言う年姝媛。しかし胤礽は「そなたには会いたくない。帰れ」と言う。こんな状況だ、そなたが胤禛に嫁いでも私には何も言えぬ、と。
ーつづくー
家族のために自分を犠牲にした年姝媛。
つらすぎる(。>﹏<。)
好きな人の苦しむ姿も見なくちゃいけないし。
早く年遐齢たちが助かるといいんだけど…。
四川に赴任している年羹堯は戻ってくるのかな?
戻ってきてくれたら年姝媛も心強いよね(;д;)
どうやって胤禛が年姝媛を娶るんだろう?って思っていたけど、こうきたか、みたいな。
縁組の許しをもらった時の胤禛がすごく嬉しそうだった。
康熙帝も思ったよりもすんなり許してくれたかも?
他の皇子たちは、胤禛が年姝媛を娶ったことをどう思ったのかな?
凝秀には何て話したんだろう?
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