「再び、対峙」
図書館にいた公明は、皇后と姦通したという策を考えるのは王莽だけしかいないと思う。以前“君主に忠義を貫けば太平だと?陛下は政を顧みず、民は困窮している。こんな天下のどこが太平だ”と言う王莽に“では聞くが、お前はどうしたい”と聞いた公明。その時、王莽は“国は今や傾きつつある。取って代わって何が悪い”と答えていた。
さらに“永始元年。王莽、新都侯に封じられる。綏和元年。王莽、齢38にして政務の補佐を叔父より引き継ぐ。そして平帝を毒殺し、摂皇帝として朝廷を掌握。始建国元年・正月1日。王莽により漢はついえた”と書かれている史書を公明は読む。
王莽は母の世話をしながら、いずれはあの老いぼれどもをひれ伏せさせてやります、と話かける。
王莽が子供の時「夫は早くに死に、長男の王永も仕官したものの、在任中、病死しました。この子だけは守りたく存じます」と長老たちに懇願した母。命に代えても仕官させないと。しかし、ほどなくして母は陥れられ流行りの病に。その後、母と引き裂かれ一族に育てられた王莽。
「恩に報えというなら、当然報いましょう。ですが母上の苦労は忘れない。母上を害した者は決して許しません。奴らに屈辱されようが耐え抜きます。時機が来るまで」と王莽は言う。
図書館の床に座り込んでいた公明に、湘湘から電話がかかってくる。
湘湘は金晶と暁南と一緒にカフェにいた。公明はそのカフェの前まで行くが中には入らない。様子のおかしい公明に気付き、湘湘が外へ行く。
漢へ行くことを決めた公明に「いつも、そうやって勝手に去る。いっそ別れましょ」と言う湘湘。公明が「それは本気か?」と言うと、湘湘は「私から離れては、ケガして大変な目に遭い、戻ってきた。そして、また離れる。いつもそうよ、耐えられない」と返す。湘湘の手を公明は取るが、湘湘は自ら離すと「なんの力にもなれず、バカみたいに待つだけ。安心して待てるわけでもないわ。生死すら分からず不安に駆られるのよ。私が頼れるのは1冊の歴史の本だけ。何かしてあげたくてもできないし、その機会もない。それが、もどかしいの。あなたが選んで。ここに残るか、漢に戻るか」と告げる。
カフェの中に戻ってきた湘湘は、椅子に座ると「ロケに行くわ」と言う。湘湘を心配する金晶と暁南に「別れたのよ」と言う湘湘。去って行く公明を金晶は追いかけるよう暁南に言う。
暁南はすぐに外へ行くが、公明の姿はもうどこにもない。
漢では許氏が公明の子を身ごもったという噂が広まっていた。そんな中、公明は影月や張(先生)と再会する。
史書で流言のことを知ったと話す公明。張は歴史は変えられない、成功しても、また綻びが生じると考えていた。しかし公明は「天罰が下ろうとも、力は尽くさねば」と言う。
流言は王莽の筋書きだと思うことを話し、他にも王莽が大きな陰謀を抱いていることを公明は2人に伝える。
公明と2人きりになった影月は「あの世界の女子とは、どうですか?」と聞く。顔を曇らせた公明は「彼女の制止を振り切り戻った。縁は尽きたかもしれぬ。忠義を貫くあまり彼女をいたく苦しめてしまった。私が去れば彼女も楽になろう」と言う。
王莽に名無しの書簡が届く。それを読んだ王莽の表情が変わる。「書簡には何と?」と聞く子修。王莽は「何でもない。下がれ」と返す。
王莽や影月とふざけ合っていた時を思い返していた公明。そこに来た王莽が「生きていたか」と声をかけてくる。
「お前の弓の腕前ならば私の命を奪えただろうに、わずかに狙いを外した」と公明が言う。王莽は「なぜ、わざわざ戻ってきた。また処刑されるぞ」と返す。「再度、忠告する。私を知己と思うなら考えを改めろ」と言う公明。王莽が「私とは志が違うのだろう?もはや我らは相容れぬ宿敵だ。お前を殺すために私は矢を射た」と言う。公明が「違う。旧情が残っていたからこそ…」と言いかけると、王莽が「黙れ」とさえぎる。知己は死んだ、己の死と引き換えに、許氏を救い大義を守ってな、と。
公明は「私の死をいいことに、お前は皇后の懐妊を利用し流言を放った。まだ気が収まらぬか」と言う。「つまり許氏の懐妊を認めるのだな」と言う王莽。公明は「私が関わったかのような言い方はよせ」と言い返す。王莽は「死人である以上、もう首を突っ込むな。陛下の忠臣のまま己の世界に戻れ」と言う。
公明はこの漢をどうするつもりか聞く。帝位を簒奪し、王朝を開くのかと。王莽は「皇帝を簒奪して王朝を開く?少しは言葉を慎め」と言う。「それがお前の野心ではないのか?」と聞く公明。
王莽は「簒奪したから何だ。暗愚な皇帝に奸臣たち、世は怨嗟の声に満ちている。劇薬を投じて何が悪い」と言う。公明は、民を救うなら、まず朝廷を救い政を正すことが…と言おうとする。それを「違う。荒治療をしなければ病んだ国は蘇らない。新たに国を建ててこそ民は安泰なのだ」と言って王莽が止める。我らの理想だろう、儒教の教えで世を収めるのだと。目を覚ますように言う公明。しかし王莽は公明が漢に固執しているだけだと聞こうとしない。
王莽は「死人に話はない」と言う。「私が阻止する」と公明が返すと、ふっと笑った王莽は「お前は私の夢に現れる死んだ知己。何ができると言うのだ」と言い、その場を去って行く。
監督の誕生会の席で明るく振る舞う湘湘。こういう付き合いが苦手な湘湘を金晶と暁南が不思議がる。
抜け出した湘湘が1人で座っていると、誕生会に来ていた于飛が来る。気分転換しようと思ってね、と話す湘湘に「俺も退屈だから帰りたい」と言う于飛。于飛は悩みがあるのか聞く。君は悩みがあると明るく振る舞うが、心には霧が立ち込めてる、どんな悩みだ、と。悩みなんてない、と湘湘がごまかそうとすると「認めないなんて相当、重傷だな。あの男と何があった」と于飛が言う。
「ちょっと、うまくいかなくて」と言う湘湘。于飛は「別れたわけじゃないよな?」と聞く。湘湘は笑いながら「こんな話するなんて、何だか笑える」と返す。「心配かけやがって。俺を捨てて他の男に走ったんだ、幸せになれ。些細なことで“怨女”になるな。元気を出せよ」と言う于飛。湘湘は「負のパワーの化身が励ますなんて驚きね。偉いわ、韓于飛君。大人になった」と言う。
天秀はお酒を飲み、監督やスタッフがいる中である女性に告白をする。告白は成功するが、自分が告白されると思っていた金晶はショックを受ける。
金晶と暁南がヤケ酒を飲んでいる所に湘湘が。事情を聞いた湘湘は「あんなお子様が何よ」と励ます。しかし暁南も泣き出すと「大したことないわ、まだ付き合ってなかったんだし。男なんて大勢いる。失恋が何だっていうの。明日になれば彼を忘れてる」と自分も涙が溢れてくる。
王莽の決意が堅いことを知り、公明は王莽の前途を断つことにする。そのために未来の奇跡を借り王莽の策を封じることにする公明。
公明は「私は死人ゆえ、先生(張)と影月の力が必要です」と張と影月に話す。
現代に来た公明は、自分が矢を射られた時に助けてくれた医師と会い相談する。
公明が「それで何か方法は?」と聞くと「中国医学と西洋医学を融合させる必要がある」と答える医師。医師は中医を専門とする友人に尋ねてみると言ってくれる。
帰り際に于飛から呼び止められた湘湘は、送っていくと言われるが断わる。「じゃ、外は寒いから…」と湘湘にマフラーをかける于飛。その様子を公明が見ていた。
于飛と別れた湘湘は、公明の後ろ姿を見かけ追いかける。しかし、すぐに見失い「まさか、私の見間違い?」とつぶやく。
皇太后から淳于長は「流言を利用するにしても確実な証拠が必要だわ。許氏と公明が道ならぬ仲であれば、必ずや許氏を死罪に処す。まずは確実な証拠を手に入れなさい」と言われる。
張は皇太后に会い、許氏の脈を診れば流言を認めたも同然、慎重を期してください、と訴える。「漢の威厳を心配しているの?それとも許氏を守ろうとしている?」と聞く皇太后。張はどもりながら「それは…両方であります。流言に惑わされぬよう無礼を承知で拝謁を賜ったのも、皇太后が最も徳の高いお方ゆえ。皇太后だけがこの件を解決できるのです」と話す。皇太后は「許氏が身ごもっておらぬと断言できるのね?」と言う。張は「はい。間…間違いありません。ご明察ください」と頭を下げる。
張恒が許氏を調べてはならぬと訴えてきたことを皇太后は淳于長に話す。淳于長は、それこそが許氏が身ごもっている証拠だと考える。さらに皇太后が確かに張恒の物言いは歯切れが悪かったと言い、懐妊が誠だと確信する淳于長。
皇太后はこの件を皇帝に伝えることにする。
これで王一族が安泰だと高笑いする淳于長。そこに来た王莽は、すぐに流言の調査を中止するよう淳于長に言う。王莽は張恒が不自然な行動を取ることで我らが調査するように仕組んだと言うが、張于長は自分が手柄を立てることに納得がいかず、あらぬことを言っているとしか受け取らない。王莽はあきれ「後で泣きを見ても知らぬぞ」と言う。
皇太后の前で不貞など決して働かず、身ごもってもいないと話した許皇后。「嘘か誠かはすぐに分かろう」と皇太后は言う。
侍医が脈を診た結果、許皇后は懐妊していないと診断される。安堵する許皇后。
皇太后は疲労困憊し、寝宮に戻る。
公明は未来の医術で脈を抑える薬材を探しだしていた。漢に戻り、指示どおりの薬を作った公明は、遺志だと書簡で伝えたことで許皇后に協力してもらう。さらに張がわざと言葉を詰まらせたことで皇太后をその気にさせた。
王一族が罠にはまったことで張は喜ぶが、公明は「まだ始まったばかり、王莽が残っています」と言う。そして今後の策について「王莽は一族より死は免じられても追及されるはず。これを機に毒には毒で攻め、前途を断つのです」と話す公明。
ーつづくー
王莽がやっぱり切ない(;_;)
ずっと心から笑っていないよね。
誰にも心を許すことができてないよね…。
湘湘(0д0‖)
別れてもつらい現状は変わらないのなら、待っていてあげたほうがいいのに。
公明だって湘湘が待っていると思うからこそ生きて戻れたと思うから。
天秀がやっぱり(*´艸`*)
でも…金晶が選ばれなくてよかったかも?
暁南1人だけがつらくなっちゃうものね。
于飛がいい奴だった!!
湘湘と公明が上手くいってないと知っても、その隙に自分が入り込もうとせず「俺を捨てて他の男に走ったんだ、幸せになれ」なんて言ってくれるなんて(;д;)
そしてそして公明の次の手は!?
続きが気になります。
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でも、いろいろな恋を重ねる中で
本当の出会いに気づくはず!
と応援したくなりました。
次は、于飛。
姐姐もコメントされているように、
一皮むけましたね。
公明にはちょっと意味深だったでしょうか。
そして、王莽。。。
一族への感情もありますが、
重荷の方に行かないでほしいですよね。
公明の戦術は大丈夫なのでしょうか???
私も続きが気になります!
天秀のオチは何となく予想がつきました~
金晶と暁南のヤケ酒はRioだった!
王莽、辛いですね。(悪役だけど、公明さんより好き)
公明、未来の処世術とか言ってましたね。
何をするのかな。