「如煙の心象」
離陌に「お前は上で寝ろ」と言う冷血。「嫌よ」と離陌が言い返すと、冷血は「早くしろ」と言う。そんな2人のやりとりを蝴蝶と海棠が外で聞いていた。蝴蝶たちは紫羅公主が来ることに気づき、急いで隠れる。
寝台で寝かせようとする冷血に「やめて、痛いじゃない」と離陌が言う。優しくしてと。それを聞いた公主は怒り、自分の部屋へ戻って行く。
公主を見ながら「お気の毒な紫羅公主」と言う蝴蝶。海棠も「面白くなりそう」と言う。
部屋に戻った公主は怒りが収まらず、卓の上にあった饅頭を扉に向かって投げつける。そんな中、部屋に入ってきた追命に饅頭が当たりそうに。泣きながら「皇宮では公主として持ち上げるくせに、ここではみんなでコケにして」と言う公主。私は下女より劣るの?と。追命は「俺にとっては、君は貴いお姫様だ」となだめ、目を閉じさせる。卓の上に持ってきた公主の好物ばかりを置く追命。目を開けた公主は、涙を流しながら「私に優しくしてくれるのは、あなただけよ」と言って食べ始める。
公主はがしっと追命の袖をつかむと「冷兄様はあの下女のどこに惹かれたのかしら?私の何がいけないの?」と聞く。追命は「人が誰かを好きになるのに、理由なんかないさ。“自分にとって特別な存在”それが“好き”という気持ちだ」と答える。公主は将来、あなたが一家を構えた時には奥さんと子供を私の身内同然に扱う、父上にもあなたの出世を頼んでみる、だから協力してと頼む。
水を汲みに行こうとした離陌は公主に呼び止められる。「世話を焼いて女房気取り?」と言う公主。「そんなつもりは…」と離陌が言うと、公主は「お前は好かれてるみたいだけど結婚するのは私よ」と言い返す。「結婚はお互いの気持ちが大切かと」と言う離陌。冷兄さんが決めることだと。しかし公主は「公主の私と結婚すれば兄様は駙馬(皇帝の娘婿が就く名誉職)になるわ。男ならば誰もが大志を抱いているはずよ。私なら、それを叶えられる。父上の後継者として、皇位を得ることだってできるわ。神侯府の捕吏から親衛隊長、そして全軍の兵権を握る大将軍へ。決して夢物語じゃないわ。冷兄様のためを思うなら、おとなしく身を引きなさい」と言う。
公主の言葉が頭から離れず、離陌は眠れない。そんな中、部屋を尋ねてきた蝴蝶と海棠が、離陌に“月のもの”で眠れないから四物湯を作ってほしいと言う。“月のもの”の痛みなら別の薬湯のほうがいいと、離陌は作ってあげることに。しかし蝴蝶たちの目的は、冷血と部屋で何をしていたかを問いつめることだった。
海棠に短刀を首に突きつけられる離陌。その時、無痕公子が現れ、蝴蝶と海棠を眠らせてしまう。驚いた離陌もしゃべれなくツボを押され、そのまま連れ去られる。それを瑶花が見ていた。
廃屋に連れてこられた離陌は、気絶させられ無痕公子に襲われそうに。そんな無痕公子を殺し、離陌を助ける瑶花。
意識のない離陌を見て“あなたを殺せば冷兄さんの心を私に向けられるかもしれない”と一瞬思った瑶花だったが、捕吏ならば正義のために行動しなくては、とすぐに思い直す。
意識を取り戻した離陌は、無痕公子の遺体を見て瑶花が助けてくれたと分かる。「この恩は、いつかきっと返します」と言う離陌。しかし瑶花は「だったら今、恩返しをして」と言う。冷兄さんを愛さないでほしい、女にとって最高の幸せとは愛する人に嫁ぎ一生を共にすること、私は冷兄さんに嫁ぐことを夢見てきた、冷兄さんを誰にも渡したくないと。「私が承諾しても冷兄さんの気持ちは…」と離陌が言いかける。それをさえぎるように瑶花は「紫羅公主も冷兄さんを好きだけど、まったく相手にされてないわ」と言う。
いつまでも戻ってこない離陌を心配し、冷血は部屋の外へ出てきていた。そこに破れた服を持った離陌が戻ってくる。
離陌を部屋まで引っ張っていき「勝手に出歩くなと、何度、言えば分かる」と怒る冷血。「出歩いてない。強姦魔が襲ってきたの」と離陌が言い返すと「そんな男についていくからだ」と冷血は決めつける。「連れ去られたのよ、何も知らないくせに」と言う離陌。冷血は「ああ、知らない。助けが来なければ、純血を失ってた」と怒鳴る。
離陌は「純血を失ってたら何だと言うの?あなたに関係ないでしょ」と怒鳴り返す。離陌をじっと見た冷血は「関係ない?それが答えか?」と聞く。離陌は「ええ、私はただの下女だもの。私を好きになっても、いいことないわ。だから、もう私のことに構わないで。あの日のことは、もう忘れて。好きだから助けたわけじゃないもの」と泣くのを我慢しながら言う。さらに「姫統領や紫羅公主と結婚したほうが、幸せに…」と離陌が言いはじめ、離陌に口づけをして止める冷血。冷血は離陌を見つめながら「俺が君を守る」と言う。涙を流す離陌。
冷血は離陌が少しでも安全になるよう、自分の着物を着せ男装させることにする。
瑶花は蝴蝶たちに反省をするよう叱る。しかし2人共反省するどころか、助けなければよかったのにと言う。そこに男性が来る。男性は裏山の桃花廟で買ったという縁結びのご利益がある風ぐるまを持っていた。
翌日。桃花廟へ向かい“ご利益があるのなら、お祈りしてみよう。どうか私の願いが、桃花様に届きますように”と思う瑶花。そんな瑶花が「私は長年ずっと、ある殿方を一途に想ってきましたが振り向いてもらえません。2人の縁を結んでください」とお祈りしているのを、変装した安世耿が見ていた。安世耿が「日々、想うことを“情”と言い、日々慕うことを“愛”と言う」と言い、瑶花は振り返る。
しばらく瑶花と話した安世耿は「私にもかつて愛した人が。若くして、この世を去りましたが…」と言う。「あなたにも忘れ得ぬ恋があったのですね」と言う瑶花。安世耿は「情というものはやっかいですね。想いが深ければ深いほど孤独を覚える」と言う。
如煙が口を利いたと冷血に話す無情。無情は「少し話したけど、またすぐに元の状態に…」と言い、意識が戻ったときに、毒消しを飲ませなかったことを後悔する。冷血は「今は意識を回復させ、毒消しを飲ませることが先決だ。籠から出すのは後でいい」と言う。意識を戻らせる方法が1つだけあると。
鳩につけられていた“安王妃を隴西へ護送せよ。道中、万全を期すように”という諸葛の文を冷血は読む。
その命令を追命と鉄手に伝えた冷血は「隴西という土地が気になる」と言う。隴西の将軍は大軍を有し安世耿と親しい、一方、妻の安王妃は隴西へ祈祷に向かったと。「つまり“安世耿が行かせた”と?」と聞く鉄手。冷血は「温如玉は玉璽の件にも関わっており、安世耿とも親しかった。だが仲たがいにより安王妃を襲った。同じ目的で手を組み、裏切ったほうが口を封じられたとしたら」と言う。「その真相解明のために、護送の続行を命じられたわけだ」と言う追命。
客桟に戻ってきた瑶花は、冷血の着物を着ている離陌の前まで歩いてくる。離陌が「私…」と言いかけたところに公主が。どうして冷兄様の着物を着てるの?と怒る公主。公主が離陌を責めている所に追命たちと来た冷血は「俺が命じたのです」と言う。そして「全員そろったので言っておく。我々は旅の途中だ。過ぎたことは水に流す。だが今後は楚離陌にくだらん真似をするな」と告げると、冷血は離陌の手を引いて行ってしまう。
冷血は無情の目が見えないのは心の問題だと話し、如煙の意識を回復するために読心術を使ってほしいと離陌に頼む。
如煙に薬を持ってきた冷血は、無情以外はダメだと言う奴奴と戦う。その隙に、離陌は如煙のいる部屋へ向かう。
離陌は如煙に読心術を試してみる。如煙の近くには老人がいた。「灌仇洞へ何しに来た?」と聞く老人。離陌は「あなたは誰?“灌仇洞”と言ったけど、ここはどこ?」と言う。老人は「愛を得られなかった者が集まる場所だ。未練を断ち切ろうと、人はここへやってくるのだ」と話す。呼びかけても如煙は何も言わず、なぜ返事をしないのか離陌は老人に尋ねる。しかし老人はその問いには答えられないと言う。そして「帰りなさい」と飛ばされてしまう離陌。
離陌は如煙の近くに老人がいて、ずっと見張っていたことを無情に話す。話しかけたら、その老人に掌(しょう)を浴びせられたと。
無情に頼まれ、もう一度離陌は試そうとするが、奴奴が来て追い出されてしまう。
冷血と部屋に戻った離陌は、如煙の心そのものが囚われていたことを話す。「読心術とは他人の夢に入ること。相手の心の深部に入り、考えを読み取る術なの」と言う離陌。冷血からもう一度挑戦できるか聞かれ、離陌は「如煙さんのそばにいる老人が邪魔をするの。私では太刀打ちできない」と答える。それでも冷血が「自信を持て、君ならできる。無情のために、もう一度、読心術を試してくれ」と頼み、離陌はうなずく。
雲翠亭にいる安世耿に会いにきた奴奴は、四大名捕が安王妃を隴西に護送することを報告する。紫金籠が無事だと聞いた安世耿は「籠が無事なら四大名捕に護送させればよい」と言う。
客桟を出発した四大名捕たちは、次の宿・縁来客桟に着く。
公主は愛される方法を教えてほしいと追命に言う。冷血は頑固だから心変わりはしない、現状を変える方法は1つ、もっと視野を広げるんだ、世界は広い、冷血よりいい男は山ほどいる、と話す追命。いつも同じ話ばかりだと、公主は追命を部屋から追い出す。
うつむきながら町を歩いていた瑶花は「忘憂酒だよ。お嬢さん、暗い顔だね」と忘憂酒館の客引きから声をかけられる。
店に入り酒を飲みながら“冷血なんて大嫌い、私を遠ざけて。この忘憂酒で、全部、忘れられたらいいのに”と思う瑶花。その時「手酌で飲んでも、味気ないでしょう」と変装した安世耿が声をかけてくる。
ーつづくー
強姦魔がまさかまさかのあの人でビックリ!!
しかも、あっという間に殺されてるしヾ(・ω・`;)ノ
冷血はだんだん正直な気持ちを離陌に伝えるようになってきて面白いo(≧▽≦)o
もしも冷血が大きな大志を抱いていたら、とっくに公主を選んでいるよね…。
追命は切ない(;д;)
公主のために懸命に慰めたり励ましたりしてるのに、公主に少しも振り向いてももらえない。
追命がいなくなったら公主は気づくのかな?
如煙の近くにいる老人は何者!!
如煙がいる場所も、老人も怖い(∩˃o˂∩)
離陌は頼まれて、もう一度行くのかな?
そして瑶花に近づく人が(✽ ゚д゚ ✽)
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ふと別のドラマの緑離のねこねこパンチを思い出しましたw
そんあ時に、追命は本当に優しいですよね。
冷血はちゃんと周りにもへ離陌の気持ちを
伝えるようになって、それがまたいい感じですね!
ところで、無痕公子はスポット登場でしたが、
そのおかげで離陌は瑶花の気持ちをはっきりわかり、
冷血が態度で示してくれてもちょっと複雑なのでしょうか。
もう呆れるしかないというか・・(;^_^A
瑶花のほうは、離陌をけん制しても仕方がないと分かってても言わずにはいられない?
そして、そんな人間関係の中でどう振る舞うか離陌も悩ましいですよね。
そんな中、冷血の変化が嬉しく楽しいですし、離陌が「冷兄さん」と呼ぶようになったのがツボです( *´艸`)