離陌は春萍から大量の洗濯物をするよう言いつけられる。「どう見てもいじめだわ」と言うニセ葉児。洗濯は私の仕事じゃないと離陌も言うが、冷血を誘惑したと思っている春萍は「今日はあなたの仕事なの。文句でもある?香が燃え尽きるまでに終えなさい。さもなければ食事抜きよ」と言うと行ってしまう。
ニセ葉児は、怒らせてはいけない人がいるの、1番目は上役、2番目は女、と離陌に話す。「じゃ、私は終わりね。春萍さんは上役で女だわ」と泣きそうになる離陌。1人ではとても無理だと思ったニセ葉児が洗濯を手伝おうとするが、離陌は余計怒られるからと1人で洗うことにする。
離陌は洗い終わった洗濯物を大きな桶に入れて運ぶ。そんな離陌の前に冷血が。同じ方向に2人がよけ、怒った離陌が「ちょっと、道を譲る気はないの?」と言う。「お前はバカか」と言う冷血。離陌は「こんな目に遭ったのは、みんな、あなたのせいよ」と言い返す。何も言わず、洗濯物をちらっと見ただけて、冷血は行ってしまう。その直後、ニセ葉児が来て「手伝うわ」と言ってくれる。しかし、それを春萍が見ていた。
「誰が手伝っていいと言ったの?」と言う春萍。ニセ葉児が「こんな重い物、1人では無理です」と言っても「離陌の仕事なの。1人でやってもらう」と春萍は許さない。そうこうしているうちに香が消え、離陌は食事抜きになってしまう。
夜。お腹の空いた離陌は厨房へ。しかし食べ物は何も残っていなかった。そこに離陌が食事抜きになったと聞きつけた無情が、焼餅を持ってきてくれる。
食べ始めた離陌に「春萍さんは冷血が好きなんだ。君が誘惑したと誤解してる」と話す無情。離陌は「豚を誘惑したって、あいつは誘惑しないわ」と言う。笑った無情は「冷血のことが嫌いなのか?」と聞く。「あの冷血動物は優しさがない。重たい桶を抱えていても無視。手も貸さないなんて、根が意地悪なんだわ」と言う離陌。
無情は「確かに冷淡だが、深く知れば義に厚い男だと分かる。ただ理解するのは、とても難しいことだ」と話す。離陌は「あんな男、理解したいとは思わない。おかげで罰も受けたし。でも友達に出会えてよかった」と言う。「葉児だね」と無情が言い、離陌はうなずく。他の使用人と違って私をいじめないのよ、と。無情が「じゃ、ここへ来て収穫があったわけだ」と言い、離陌は嬉しそうに「無情様とも友達になれた。焼餅をありがとう。あなたの優しさは忘れない」と返す。
本物の葉児の元に九尾狐が来る。葉児に食事を与える九尾狐。
落ち込んでいる離陌に「どうしたの?」とニセ葉児が聞く。離陌は「母の玉佩を取り戻したいの。でも難しくて」と答える。「あの玉佩がそんなに大事?」と聞くニセ葉児。離陌は「世界で一番、大切な物なの。母に会いたい」と涙を流す。ニセ葉児が「あなたは幸せよ」と言い、昔を思い出させてしまったと思った離陌が謝る。首を横に振ったニセ葉児は「私の家には母しかいなくて、客さえ来なかった。母は若い頃、男に傷つけられ、それ以来、家の中に男を入れないようになった。その後、大勢の養女を取り、礼儀や詩文を教えたけど“愛”だけは別だった」と話す。男を愛した娘には必ず死を与えたの、と。
離陌は「昔は叔父様と住んでたと言ってなかった?財産を狙った叔母様に追い出されたと」と聞く。ニセ葉児は「ええ。今の話は両親が亡くなる前のことよ」と言い繕う。「家にはお母様しかいなかったの?」と離陌が言うと「つまり…父は早くに死んだのよ」と返すニセ葉児。
ニセ葉児は「私のことより、あなたには好きな人はいた?」と聞く。「子供の時から従兄が好きだったわ。一緒に蝶を採ったり、山を駆けずり回ったの。でも従兄様が私を娶ると言うと、お父様が怒って追い出したの」と離陌はうつむく。それでも離陌は「その後、裏切られたけど恨んでいない。彼には借りがあったから。結ばれない運命ならば、これでよかったの。引きずらずに済む」と話す。
「情が深いのね」と言うニセ葉児。離陌が「誰にでも想い人がいるわ」と言うと、ニセ葉児も「私にもとても大切な人がいる。彼のために、すべてを捨てて一緒に天下を旅したいの」と話す。離陌は「どんな人?」と聞く。ニセ葉児は「書生で私の母に深手を負わされたの。その傷を治すためなら私はどんなことでもする」と答える。離陌がなぜ離れているのが尋ねると「事情があってね」とニセ葉児は言う。
翌日。神侯府から出てきた鉄手と追命に「あなたたち四大名捕のうちの2人でしょ?1日中、待ってたの。やっと会えた」と娘が声をかけてくる。「友達に自慢するために署名がほしいんだろう。北京の四大美男の中でも、最も瀟酒なのが、この追命だ」と言う追命。娘が笑いながら「嬉しいわ。あなたが、かの有名な追命様」と言うと「その通り、筆を」と追命が手を差し出す。しかし娘は「あなたのは要らない。会いたかったのは鉄手様だから」と言う。
鉄手は気軽に署名をしてあげる。喜んだ娘は「今後、鉄兄さんは、この凌依依(りょういい)のものよ」と言う。追命が見ると“これからは私を好きになって、一生を共にする”と書かれた後に鉄手の署名が。それが結婚するという意味だと分かり、困ってしまう鉄手。依依は「承知しないのなら、これを正陽門に張って、都中の人に裏切りを知らせる」と脅す。
依依がその場に座り込んで泣き出し、鉄手は「早く帰らないと家族が心配する」と話す。「両親は数年前に死んだじゃない」と言う依依。その年に、あなたが捜査のため村に来た、私をいじめた悪人を倒して、大声で“ウォー”と、悪人を蹴り飛ばしたでしょ、と。しかし鉄手は何も覚えていない。
「なぜ都に?」と鉄手が聞く。依依は「3カ月前、あなたに会うため家を出た。一文無しだから、妻になって世話してあげる」と答える。
依依は秋雲観に泊めてもらっていることを話し「師太が神侯府の場所を教えてくれたの」と言う。「今日はもう帰って、後日、改めて来てくれ」と言う鉄手。鉄手と約束を交わした依依は、鉄手に送ってもらい秋雲観へ帰ることに。
今度は「香が燃え尽きるまでに、ここをきれいに掃除して」と春萍に言われる離陌。もしホコリや落ち葉が残ってたら食事抜きだと。
離陌は一生懸命掃除をしてキレイにするが、早く燃え尽きるよう香を吹かれ、灰も落とされてしまう。それを目にした無情が扇を使って消えた香をともし、春萍に「燃え尽きるまでに掃除を終えられる。食事をさせるんだろう?」と言ってくれる。何も言えなくなる春萍。
1人で酒を飲んでいた追命に鉄手が声をかける。追命が「さっきお前を捜してたら、あの娘と帰ったと門番が。手が早いね」と言う。「送っただけだ」と鉄手が返すと「この追命こそが恋愛の達人かと思ったら、お前の後塵を拝するとは。秘訣があったら教えろ」と言う追命。鉄手は「1人だと危ないから秋雲観まで送っただけだ。女は面倒だな」と言う。追命は「面倒と言えば公主だ。冷血が好きで悩んでる。冷血に問題があるからだ」と話す。指をさしながら「公主をそこに飾っておかないし」別を指差しながら「他の女もあっちに飾らない」と。鉄手は「誰かみたいに二股ができれば気が楽だな」と言う。「当てこすり?」と追命が聞き、鉄手は「俺は暇じゃない。じゃあな」言うと行ってしまう。
しばらくして今度は無情が来る。「一杯、付き合おう」と酒を飲んだ無情に「もっと付き合え」と追命が言う。無情が「1人酒は退屈では?」と聞く。「お前には負けるよ。1日間、笛を吹いて、俺なら退屈で死ぬね」と言う追命。無情は「あの笛は大切な贈り物だぞ」と言う。追命が「悪かった。冷血とは違い、お前は正常さ」と謝り、無情はどういう意味か尋ねる。追命は「姫瑶花と公主は冷血に惚れてるだろ。それは、よくあることだ。だが冷血は姫瑶花を放っておいて、公主もあっちへ放っておく」と言う。
「三角関係の話か。冷血は仇討ちが終わるまで、女を寄せつけまい」と話す無情。追命は「仇討ちができなければ、生涯、結婚しないのか?」と言う。無情は「冷血はお前とは違う。女好きではない」と返す。「俺を責めてる?」と言う追命。無情は「違うよ。ただ、冷血は2人を何とも思ってない」と言う。そして、それよりお前は愛する存在がありながら、なぜ女を追いかけ回す?と逆に無情が聞く。「嫌味だな」と言った追命は、もう寝る、と行ってしまう。
神侯府で離陌が冷血の手巾を盗み、封殺令を出されたそうだと噂が流れる。小梅が春萍から聞いたと。女捕吏からも意地悪をされてしまう離陌。
無情は冷血に「楚離陌を助けてやってほしい」と頼む。たぶん、お前は誤解をしているのだと。「誤解?小林のふりをして、俺の手巾を盗もうとした。この目で見たことだぞ」と言う冷血。無情は「様子を伺ってると、何か理由がありそうだ。泥棒とは思えない。誰かに利用されてるのかも」と話す。冷血は「たかが下女だ。気にする必要があるか?」と聞く。「彼女は昔からいじめられている。誤解を解くべきだと思う」と言う無情。それでも冷血は「自業自得だ。俺には関係ない」と返す。
無情が「このままでは気の毒だ。彼女を助けてやるべきだよ」と言うと、冷血は数日前から離陌とすれ違うたびに狐のにおいがすることを話す。幻覚だとしても言動がおかしい、手巾を盗もうとしたことは、どう説明すると。「目的は分からないが、塗山氏の者ではないはずだ。お前が離陌を都に連れてくる前から九尾狐の事件が起きていた。湖州にいた彼女が都で殺人を犯せるはずがない」と言う無情。冷血は「それはそうだが、怪しい言動が気になるのだ」と言う。
今度は「香が燃え尽きるまでに、全部、割って」と離陌に薪割りを言いつける春萍。できなければ、今夜は食事抜きだと。
こんな毎日はもう嫌だと思った離陌は、神侯府を出て行こうとする。しかし離陌が塀を乗り越えた途端、現れる冷血。「なぜ毎回、分かっちゃうの?」と離陌が聞く。
いじめられて逃げようとする離陌に「甘ったれるな」と冷血は言う。離陌は「下女だって人間よ。お茶汲みも掃除洗濯も文句も言わずにやってるのに、私は食事さえ与えられない」と言い返す。あなたのせいで春萍さんに意地悪されていると。
冷血は「関係ない」と言うと「とにかく行くな」と告げる。理由を聞く離陌に、冷血は「お前は秀女だからだ。よく考えろ、俺たちは陛下を欺いた。お前が生きてると分かれば、神侯府と四大名捕は全員死罪だ」と話す。
言わなければ済むことだと、冷血の言葉を無視し、離陌は街へ向かう。そんな離陌を追いかけてくる冷血。離陌は「あの男に手込めにされる」と騒ぎながら逃げるが、冷血のことを英雄だと思っている民たちに逆に捕まえられ、冷血に差し出されてしまう。
香が燃え尽きる頃に来た春萍は、離陌が薪割りもせず命令に逆らったことを知る。戻ってきた離陌に「この怠け者。放っぽりだして、よくも…」と言いかけるが、一緒にいた冷血を見て春萍は口をつぐむ。「仕事に口出しはしない。だが神侯府は陛下の直轄の役所だ。職権乱用を諸葛様に知られたら、分かるな」と言う冷血。さらに冷血は「それから封殺令に俺の名を使うな」と言うと、行ってしまう。
「こんな夜にどこへ?」と思いながら、外へ葉児を捜しに行く離陌。脱いだ葉児の服を見つけ、ますます疑問に感じる。
屋根につかまってぶら下がっていた九尾狐は、部屋から出てきた無情に襲いかかる。扇で対抗する無情。そんな2人の戦いを離陌が目にする。
2人の争いに気づいた冷血も加わり、九尾狐は逃げ出す。そんな九尾狐を追いかけ、前後で挟む無情と冷血。九尾狐は九尾を出し、2人と戦う。
冷血が九尾狐の足を剣で傷つけ、九尾狐は逃げて行く。
いつものように外で着替え、雪として家の中に入る九尾狐。その様子を追いかけてきていた離陌が見ていた。
雪が足をケガしていると分かった夫は「また悪事を働いたのだろう。だから足にケガを」と怒りだす。不注意で転んだだけだと言う雪。しかし夫は信じず「お前の助けなど要らない」と言う。足手まといになるくらいなら死んだほうがマシ、今日限りで縁を切ると。それでも雪は「私のことは叱っても殴ってもいいの。何があろうと、あなたのそばを離れないわ」と言う。
外にいた離陌は2人の会話を聞き“あの人は愛する夫を守りたいのよ。冷血に言うべきかしら。きっと四大名捕は捕らえに来るわね。それでは夫が死ぬわ。四大名捕にとって、あの人は妖怪。善悪など問わない。でも妖怪というだけで、殺されなきゃいけないの?何とか助けたい”と思う。
ーつづくー
ニセ葉児がさらっと「男を愛した娘には必ず死を与えたの」と話してて、離陌もまるっとスルーしたんだけど
そ、そういうものなの?( ̄▼ ̄|||)
九尾狐って本当は優しいのかな?
いじめられている離陌をかばってくれたり、助けようとしてくれたり。
葉児も放ったらかしかと思ったら、ちゃんと食事を持って行ってあげてるし。
でも、そういう優しさがないと夫も九尾狐を好きになってないよね…。
依依が登場。
元気いっぱいで、ちょっと我がまま?で、鬼鬼ちゃんにお似合いの役かも。
鉄手とはどうなるのかな?
これから楽しみ。
離陌…(;д;)
そうだよね、妖怪だって親友だもんね。
九尾狐も夫のためじゃなかったら罪も犯さなかったはず。
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元気いっぱいのマイペースさが
本当に鬼鬼ちゃんにぴったりと思います。
これから依依ちゃんのストーリー展開もお楽しみに!
離陌と冷血で、そのツンデレぶりも相変わらず発揮され、
その一方で、あの方の雪たち夫婦の今後が心配です。。。