年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「悲しみの婚礼」
年姝媛を好いております、他の者は娶りません、と康熙帝に言う皇太子・胤礽。康熙帝が怒っても、胤礽は相手は私に決めさせてくださいと言う。「情に左右される者に朕の皇位は譲れぬ」と言う康熙帝。第一皇子・胤禔が取り成し、胤礽も「年姝媛もお前が好きなら妃選びに参加する」と言われ下がる。
絲竹から皇太子妃に選ばれる自信があるか聞かれた賀蘭。賀蘭は「先日、父上が隆科多殿を宴に招いて、礼品も受け取ってもらえたそうよ」と話す。「隆科多殿の指示があれば、皇太子妃に選ばれますね」と言う絲竹。賀蘭は皇太子妃の座は本来私のもの、年姝媛なんて論外だと返す。そんな中、兎と遊ぶ年姝媛を見かける。
年姝媛の元へ向かった賀蘭は「兎なんかに構っている余裕があるとはね。部屋に籠って悲しんでいるのかと思ったわ」と言う。意味のわからない年姝媛に、納蘭性徳の婚礼が明日だと話す賀蘭。年姝媛は動揺する。賀蘭はさらに「私があなたなら梁山伯と祝英台のように命を絶って結ばれるわ」と追い討ちをかける。
平静を装った年姝媛は「皇太子妃の座を奪われるのが怖い?」と言い返す。だったら安心して、皇太子の座には少しも興味はないし妃選びに参加するつもりもない、だから挑発するのはやめてと。年姝媛はそれだけ言うと、その場を後にする。
夜。四方館で性徳の詩を写して来たと杜鵑が年姝媛に言う。年姝媛が読もうとせず、杜鵑が“一生を共にする2人 両地へ分かつ非情な運命 情が通じるも結ばれず 春 誰にほほえむ 藍橋で出会うは易く 再び見えるは難し 天の川を渡れたら 苦しみも厭わぬ”と代わりに読む。泣きながら写して来た紙を手に取る年姝媛。そこに胤礽が来て「妃選びに参加せぬとか?」と言う。
胤礽が年姝媛の持っていた紙を取る。すぐに取り返した年姝媛は破り捨てると「性徳さんの婚礼のことを?」と尋ねる。「知っている」と答える胤礽。年姝媛が「なぜ黙っていたのよ」と怒り、胤礽は「そなたが傷つくだけだ」と言う。隠し事をされるのが何より嫌だと言う年姝媛。顔も見たくないと言っても胤礽が帰らず、年姝媛が雨の降る外へ出て行く。
雨に打たれながら年姝媛が「どうして別れたのよ。答えてよ。2人なら頑張れたのに、なぜ諦めてしまったの」と泣き叫ぶ。年姝媛をなだめる胤礽。そんな2人を賀蘭が見ていた。
賀蘭に近づいた胤禔が「心が痛むか?」と聞く。「なぜ心が痛むと?皇太子は私のもの」と言う賀蘭。胤禔は「それはどうかな。皇太子の気性なら年姝媛を妃に立てるはず。そなたや年姝媛が望むまいとな。気の毒に。学識や容貌、品格においても年姝媛には及ばぬ」と言う。
永和宮。胤礽が風邪を召し、徳妃は薬湯を持って見舞うことに。そんな徳妃の元に温憲公主が来る。照れながら「父上に婚姻を賜るようお願いしてください」と頼む温憲公主。年羹堯も私のことを慕っているそうだと。徳妃が皇太子を見舞ったあとで陛下にお会いすると言ったところに、第四皇子・胤禛が入ってくる。「お前を失望させるやも」と温憲公主に話す胤禛。
胤禛はある場所へ温憲公主を連れて行く。そこでは年羹堯が剣の稽古をしていた。そばには栄憲公主が。「年羹堯が娶りたい公主は、お前ではなさそうだ」と言う胤禛。「嘘よ、はっきりさせるわ」と温憲公主は2人のところへ行く。
「2人は…」と言う温憲公主。年羹堯は「私は栄憲公主に好意を」と言う。温憲公主が「駙馬になりたいと言ったわ。匂い袋だって受け取ったくせに」と言う。
「公主のことは妹も同然でした。娶るのならば…私の心にあるのは栄憲公主のみ。誤解を招いたのなら、どうかお許しください」と言う年羹堯。栄憲公主の手を振り払い「みんな嘘つきよ。嘘つきだわ」と言うと温憲公主は行ってしまう。
年姝媛が宦官に変装し、宮中を出ようとする。しかし腰札がなく、止められてしまう。「今日、納蘭家の慶事があり祝いの品を届けるのですが、急いでいたため腰札を忘れてしまいました」と話す年姝媛。それならば通せぬな、と言われているところに胤禛が通りかかる。「私も届け物があるゆえ同行せよ」と言い、助けてくれる胤禛。
外に出た胤禛は「早く戻ってこい」と言い、年姝媛に腰札を渡す。
納蘭家の屋敷。花嫁を迎える性徳を、涙を流しながら見つめていた年姝媛。性徳はそんな年姝媛に気づく。「花嫁を迎えて」と言われ、我に返った性徳が花嫁を連れて屋敷に入っていく。
年姝媛は肩を落として歩き出す。立ち止まって性徳からもらった腕輪を見つめていると、人がぶつかり落ちて割れてしまう。駆けてくる胤礽。年姝媛は「どうか私には構わないでください」と言う。腕輪が割れたのも天意だと。心配する胤礽に「殿下とは無関係です」と言って年姝媛は駆け出す。しかし、すぐに意識を失い倒れてしまう。
年姝媛を抱きかかえ、胤礽が宮中に戻ってくる。「どうしたのですか?」と言いながら一緒に部屋に入ってくる賀蘭。
寝台に寝かせた年姝媛に「明日は妃選びだ。参加してくれ。黙っているのなら応じたと見なすぞ」と胤礽が言う。いたたまれず、賀蘭は部屋を出て行く。
夜。恵妃に招かれた賀蘭が永寿宮へ。明日の皇太子妃選びの準備ができているか聞く恵妃。ため息をついた賀蘭は「準備したところで年姝媛にはかないません」と答える。恵妃は「私が思うに、そなたの容貌や才能からして年姝媛とも肩を並べられる。ただ、きっかけがないだけ」と話す。賀蘭は「恵妃様とは無関係の私に、なぜ手を貸そうと?」と尋ねる。「この私には第一皇子しか子がいないわ。その息子が実は年姝媛を気に入っていてね。もし、そなたが皇太子妃になってくれたら、息子も好きな女子を妻に迎えられるわ」と話す恵妃。
妃選びが始まる。しかし参加者の中に年姝媛の姿はなかった。胤礽は「皇太子妃選びは国事であり私事でもあります。思い人以外が選ばれれば私も冷遇してしまうかと。1時、猶予を頂ければ年姝媛を見つけて参加させます」と康熙帝に頼む。それで選ばれなければ諦めもつくと。康熙帝は1時の猶予を与え、胤礽は年姝媛を捜しに行く。
皇太子妃選びが気になり、こっそり聞いていた胤禩。胤禩は胤礽を追いかけ「私も一緒に“皇太子妃”を捜そう」と言う。2人は手分けして捜す事に。
胤禩は瑶君と六喜の元へ行き、六喜に「昨夜、巡回に当たった太監を知っていたら連れてこい」と話す。そして瑶君に「なぜ長春宮へ遊びに来ない」と聞く胤禩。瑶君は「私は卑しい身ゆえ、恐れ多いです」と答える。胤禩は「私は身分や地位など少しも気にせぬ」と言う。それでも「皇宮にいる限り、守るべきことでは?」と言う瑶君。今日はその事についての話はやめ、胤禩は「昨夜、怪しい者を見ていないか?」と尋ねる。しかし瑶君は「いいえ」と言う。
六喜が連れて来た太監に、巡回していて不審な点があったか聞く胤禩。1人が「太監2人が裏山へ箱を運んでいたので尾行するも、見失いました」と話す。死んだでも運んでいたかと、と。瑶君が「裏山を捜してみれば何か見つかるかも」と言い、胤禩は「皇太子を裏山に呼ぶのだ」と六喜に命じる。
年姝媛は井戸の底で意識を取り戻す。足を痛め、登れない年姝媛。そこに胤礽の呼ぶこえが聞こえる。
年姝媛が井戸の底にいると分かり、縄を探しに行こうとする胤礽。そんな胤礽の前に黒服の男たちが現れる。胤礽と戦っていた1人の黒服の男が井戸の中へ入る。それを見て胤礽が追いかけるが、蹴られて吐血してしまう。それでも年姝媛が刺されそうになり、胤礽は素手で剣をつかんで止める。
黒服の男に何度も蹴られるが、胤礽はつかんだ剣を離さない。年姝媛は急いで落ちていた剣で黒服の男を刺して殺す。
倒れた胤礽を年姝媛は腕に抱く。胤礽は「私の命ある限り、そなたを守ってみせる」と苦しそうに言う。泣きながら「死んでは駄目。この命は、あなたに助けられたのよ。牛馬となって恩を返すから死なないで」と言う年姝媛。胤礽が「牛馬となる必要はない。皇太子妃になってくれないか」と言う。
やがて胤礽が動かなくなり、年姝媛は「もう口答えはしないわ。皇太子妃選びに参加するから」と胤礽の体を揺する。その言葉を待っていたかのように「本当か?」と言うと、胤礽が体を起こす。これほど卑怯なんて、とあきれる年姝媛。胤礽が「まさか前言撤回はしないな?」と聞き、年姝媛は「します」と返す。
胤礽は「努力しても皇太子妃に選ばれるとは限らぬ。だが参加してくれたら私は嬉しい。それに私が芝居をしていた時、死なないでと懇願していただろう。私に気があると認めよ」と言う。年姝媛はなぜ優しいのか聞く。胤礽は「そなたを皇太子妃にして、一生、守りたい」と答え、年姝媛の肩を抱き寄せる。
ーつづくー
真っ白い子兎が可愛かったー(*´◡`*)
せっかく癒されていたのに賀蘭が登場。
賀蘭はどんどん嫌な女になっていく(o´д`o)=3
それは恵妃も同じ。
胤禔はもっと穏やかでいい人だと思っていたんだけど…(;´д`)ノ
今までのイメージと全然違う感じ。
性徳の婚礼を見るだけでもつらいのに、贈られた腕輪まで壊れてしまうなんて(;д;)
納蘭明珠は嬉しそうだったけど、性徳は全く幸せそうじゃない。
温憲公主とも栄憲公主の関係も心配。
すごく仲が良かった姉妹だったのに…。
温憲公主が許してくれるといいんだけど。
胤礽が命がけで年姝媛を助けたのは事実だけど、あの場で芝居はどうなの!?( ̄▼ ̄|||)
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年姝媛と絡みが出てくるといいのですけれど。
それにしても、駙馬勘違い事件が
明確になったものの、温憲公主が・・・
お子様だから仕方ないとは思えるのですが、
賀蘭と同じ方向にならないといいですよね。
ラストの井戸事件で、胤礽と年姝媛が近くなりましたが、
姐姐仰るように司馬懿でよかったのでしょうか(苦笑)