年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「恵妃の陰謀」
年姝媛と皇太子・胤礽は、第八皇子・胤禩に助けられ空井戸から出られる。妃選びがあと半時で終わってしまうため、胤礽は急いで康熙帝のもとへ向かう。
年姝媛が姿を見せないため、康熙帝は賀蘭を皇太子妃に選ぼうとする。そこに胤礽が駆けてくる。「年姝媛は拘禁されていました。私が駆けつけると刺客が襲ってきましたが、何とか無事に助けました」と話す胤礽。恵妃はそれでも来なかった者に資格はないと、康熙帝に早く賀蘭を皇太子妃に封じるよう催促する。胤礽は「年姝媛は参加できなかっただけです。私の中での皇太子妃はあの者しかいません。年姝媛は私に言いました。“こたび足に負った傷が治れば賀蘭と公平に競い合いたい”と。お聞き届けを」と康熙帝に頼む。
康熙帝が皆の意見を聞く。「年姝媛に機会を与えるべきかと…」と言う栄妃。徳妃も事情を重く見て、日を改めてはいかがでしょう?と言う。康熙帝は日を改めることにし、その場を後にする。
「年姝媛…」と悔しそうに言う賀蘭。
年姝媛が外で石椅子に座っていると胤礽が来る。「私を避けているな?」と年姝媛に言う胤礽。年姝媛は「命の恩人の殿下を避けるものですか」と言う。牛馬となり恩返しすると。空井戸の中で腕に抱かれたくせに、言うことがころころ変わると胤礽が返す。「無礼をお許しください」と言う年姝媛。
胤礽が「私の心をもてあそぶ気か」と言い、年姝媛は「死んだふりをして私をだましたくせに」と言い返す。そなたの心を知るめだと言う胤礽。足を痛めている年姝媛が行こうとし、胤礽は「無理をするな」と石椅子に座らせ履物を脱がせる。その様子を通りかかった賀蘭が見る。
「ご身分をお考えください」と言う年姝媛。胤礽は「誰に見られても構わん」と言う。不愉快な賀蘭は立ち去る。
「私の心が信じられないのか?」と胤礽が聞く。年姝媛は「そうです。だから私のために時間を無駄遣いしないで」と答える。「今までどれほど無駄遣いしたと?」と言う胤礽。13歳の時、そなたが危険を顧みず兄を助けるのを見て以来だ、剣舞をしたり政を語る姿もこの目で見てきた、そして今に至る、と。さらに胤礽は「横暴に見えても私の本心を正しく理解する者はいない。私は皇太子ゆえ勇敢を装う必要があるが、そなたの勇敢さは本物だから好きなのだ。だから“時間の無駄遣い”と言うなら、一生涯の時間を無駄遣いしてもいい」と話す。そこに駆けて来た小林子が「陛下がお呼びです」と胤礽に伝える。
居所に戻った賀蘭は、蓋碗を床に払い落とす。そこに年姝媛が来る。「誰に怒っているの」と言う年姝媛。あなたが哀れだわ、と。「私に嘘をついたくせに」と言う賀蘭。年姝媛が、殿下を奪い合う気などさらさらなかった、こんな言葉がある、“人に知られたくなければ、最初からするなかれ”、と言う。賀蘭が意味を聞く。「どういう意味か、あなたは分かるはず。でも、お礼を言うわ。あなたがいたから殿下の愛の深さがわかった。あの方を失えば一生の遺憾になる」と言う年姝媛。「顔も見たくない」と賀蘭が叫び、年姝媛は出て行く。
賀蘭は落ち込み永寿宮を訪ねる。「もしも私なら、決して弱気にならず災いの元を断つわ」と言う恵妃。私にはできませんと賀蘭が言うと、恵妃は「大事をなすには、時に残酷にならなくては」と話す。「これ以上、私には無理です。疲れました」と言う賀蘭。恵妃は「皇太子妃になりたいなら覚えておいて。私はいつでもあなたの味方よ。助けてあげるわ」と言う。
恵妃が呼ばせた侍医が賀蘭の脈を診る。「お心の乱れによる五臓六腑の不調です。体の熱を冷まし、気血を整える薬を差し上げます」と言う侍医。侍医を下がらせた恵妃は、賀蘭にも戻って休むよう告げる。
馬忠賢がなぜ賀蘭に肩入れするのか恵妃に尋ねる。恵妃は「賀蘭をうまく利用すれば、とても役に立つ。手持ちの武器になる」と話す。手ごわい娘だったけれど今は皇太子のことを思いつめている、私がもう少し働きかければきっと素直に言うことを聞く、と。「もし皇太子妃になれば手のひらを返すのでは?」と馬忠賢が心配する。「大丈夫よ。もし私を裏切れば、己の身だけでなく瓜爾桂の一族まで破滅することになる」と言う恵妃。
馬忠賢が「賀蘭には父の石文炳からの圧力もあるようです。父親が関わってくれば、恵妃さまは骨折り損かと」と言う。しかし恵妃は「石文炳など気にしなくていい。もし賀蘭が皇太子に嫁げば、あの2人の気性ではいずれ災いを起こす。そのせいで、もし陛下が皇太子を廃したら、私の胤禔が皇太子になれるかもしれない」と話す。
鐘粋宮。年羹堯が手を引き椅子まで歩いて来た年姝媛。そこに栄憲公主が来る。栄憲公主の持って来た薬湯を飲んだ年姝媛は、栄憲公主を誘い、年羹堯と3人で散歩へ行くことに。
途中まで3人で歩いて来た年姝媛だったが、急にお腹を押さえ「腹痛です。いったん戻ります」と2人を置いて行ってしまう。そして陰から2人の様子をうかがう年姝媛。
歩きながら、温憲公主が元気か尋ねる年羹堯。栄憲公主は「まだ話もしてくれない」と答える。年羹堯は、皇太子妃が決まれば、陛下に降嫁を願いますと話す。
年姝媛を見舞うため、居所まで第一皇子・胤禔が来る。年姝媛が転びそうになり、体を支える胤禔。そこに胤礽が来る。「私の女に触るな」と言う胤礽。胤禔は支えただけだと言うが、胤礽は信じず「手を出そうとしたくせに」と言い返す。下心があって来たくせに、と。胤禔は「あったとしても、未婚の女子に思いを寄せて何が悪い」と言う。さらに年姝媛を奪う気だと思っていいと胤禔が言い、胤礽は胤禔の頬を殴る。
羅桑大師から「あなたの“悦心集”はあまりに多様な内容ゆえ、あなたの好みが見えない」と言われる第四皇子・胤禛。胤禛は「心の雑念を消すため、気の向くまま書いたのです。心が静かなら智が生まれ、心が動けば愚が生まれる」と話す。「“悦心”とは心の安寧の境地。澄んだ静寂、天と人の融合はそれを望む心が生む」と言う羅桑大師。胤禛は「理性を持ち合わせれば、心の欲するままに従えど道を外れない」と言う。羅桑大師が「あなたが欲するのは、無為な人生とは思えぬ」と返す。
「欲するのは、私の心が公明正大であることだ」と言う胤禛。羅桑大師が「“浮世のことは全て幻。人生のどこに不自由があろう”」と話す。胤礽は「“千金を酒に換え、天下に遊ぶ。人生のどこに不自由があろう”」と言う。
蒙古の世継ぎウルグンと第三王子・サンリダ 、そして淑慧公主が康熙帝と太皇太后に会う。3人が来たのはウルグンの縁談のためだった。「相手の公主は朕が選んである」と叔母の淑慧に話す康熙帝。
馬車に乗っていた栄憲公主は、淑慧公主が縁談のために蒙古から来たことを月茵と話していた。姉妹の誰が選ばれてもつらいことだと言う栄憲公主。そんな中、馬が突然止まってしまう。
栄憲公主の乗っていた馬車の、すぐ後ろの馬車に乗っていたウルグンとサンリダ。前の馬車が止まって動けなくなり、歩いて来たサンリダが降りていた月茵に「俺の馬車を邪魔するのは誰だ」と文句を言う。栄憲公主が乗っていると知り、ウルグンは弟が無礼を働いたと馬車の中に向かって詫びる。
馬車から出て来ると「私の馬のせいで足止めしてしまい、お許しを」と謝る栄憲公主。ウルグンは栄憲公主を見て仙女だと思う。
進まない馬にウルグンが近づく。そんなウルグンのおかげで馬が走り出す。
淑慧公主のために歓迎の宴が催される。康熙帝たちが来る前に、温憲公主ともめるサンリダ。ウルグンが「俺の顔を立てて飲んでくれ」と栄憲公主に杯を差し出す。そんなウルグンの腕をつかみ「私が代わりに飲みましょう」と言う年羹堯。皇子と王子たちが険悪な雰囲気になったところに、康熙帝、太皇太后、淑慧公主、康熙帝の妃たちが来る。
康熙帝は筋骨隆々の大人の男1人に対し、相手は3人の子供という特別な相撲の試合を用意していた。王子や多くの皇子は大人の男が勝つと思うが、胤禛は「何とも言えません」と言う。さらに胤礽も「当初は男が勝つと思っていましたが、年羹堯の意見を聞き迷いが生じました」と話す。申してみよ、と康熙帝に言われ「私は子供が勝つと思います」と言う年羹堯。
男と子供3人の試合が始まる。最初は男が勝つように見えたが、最終的に勝ったのは子供3人だった。康熙帝は年羹堯に男が負けた理由を言わせる。「男は怪力ゆえに子供を軽視し、油断しておりました。ところが子供は団結し、急所を攻めたので打ち負かせました。団結すれば個々の力を超える。それが子供らの勝因です」と話す年羹堯。淑慧は「ただの試合に大きな道理が隠れていたとは」と感心する。「伯母上。これぞ清と蒙古の関わりなのです。我らが団結すれば、世の安泰は末長く続きます」と話す康熙帝。ウルグンは「清と蒙古の平和に全力で尽くします」と言う。
康熙帝と太皇太后、淑慧を見送り、栄憲公主と温憲公主も帰ろうとする。そんな栄憲公主の手をつかみ「待て」と言うウルグン。年羹堯が急いで栄憲公主からウルグンの手を放し「公主様に軽薄なまねを」と言う。
ウルグンは「俺は栄憲公主が好きだ。俺の王妃にしたい」と年羹堯に言う。「姉上への無礼は私が許さん」と言う胤礽。胤禛は胤礽に冷静になるように言うと「“我々は団結すべき”との言葉を忘れたか?」とウルグンに話す。「そうさ、団結すべきだ。だが、ここでは違う」と返したウルグンは、胤礽に「俺は蒙古の王子。お前は清の皇太子だろ?来いよ、勝負だ」と言う。胤禔が「よし、相手になる」と言って、2人は戦い始める。
ーつづくー
あちこちで恋の火花がバチバチ(∩˃o˂∩)
でも、ここまで胤礽が年姝媛に一途なら、賀蘭が無理に結婚しても幸せになれないと思う…。
年姝媛を恨むより、胤礽の気持ちを考えた方がいい。
康熙帝が妃選びをやり直してくれてよかった。
あのまま空井戸でのんびりしていたらアウトだったよね( ̄▼ ̄|||)
年姝媛も胤礽に惹かれ始めているということ?
この間まで性徳のことが好きだったので、胤礽が命がけで助けてくれたとはいえ、ちょっと切り替えが早いような…ヾ(・ω・`;)ノ
そしてウルグンが栄憲公主に一目惚れ(✽ ゚д゚ ✽)
年羹堯とお互い想い合っている栄憲公主からしたらいい迷惑だけど、康熙帝は誰を選んでいるんだろう?
そして胤礽との勝負の行方は!?
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栄憲公主にウルグン一目ぼれしてしまったようで、
第二の胤礽的な感じでしょうか???
それにしても、胤礽と年姝媛が近くなり過ぎで
本当によかったのでしょうか?
命の恩人は重いから仕方ないのでしょうか???