屋敷の中に戻ってきた雪舞に、冷めた料理を温め直すか聞く小翠。雪舞は「よいの」といい、殿下と二人で食べたいと小翠たちを下がらせる。
しばらくして「帰ったぞ」と言いながら蘭陵王が入ってくる。蘭陵王はすぐに返事もしない雪舞の機嫌が悪い事に気づく。雪舞の隣に座った蘭陵王は、帰りが遅くなったことで怒っていると思い「私が悪かった。どうか許してくれ」と謝ると「君も一緒に食べよう」と食事を始めようとする。しかし雪舞は蘭陵王の顔も見ようとせず「食欲がない」と返す。
雪舞は「その料理は百子湯というの。"共に白髪になるまで添い遂げる"そういう意味なのに皮肉に思えるわ」と言う。蘭陵王は雪舞の手に自分の手を持っていくが、雪舞はそれを拒絶する。「知っているのよ。帰りが遅かったのは、一日中、鄭児と一緒だったから。そうよね」と言う雪舞。「そうだが、仕事を手伝ってくれたのだ。鄭児はよい策を出してくれた。公務だ」と蘭陵王は説明するが「人を使わせば?知らせてくれてもよかったのに」と雪舞は言う。しかも鄭児の想いを知りながら、なぜ、玉璜を受け取ったのかと。
蘭陵王は鄭児からの玉璜を取り出す。鄭児が功を立て、罪を免じて下さるよう陛下に嘆願した、その礼として鄭児がくれたと話す蘭陵王。雪舞は「その意味を知らないの?"玉の房飾りで恩情の結びとす"。おなごが玉を贈るのは誓いの気持ちを伝えるためよ。玉を受け取れば、殿下は鄭児の好意を受け入れたことになるわ」と言う。蘭陵王はただ感謝の気持ちを伝えたかっただけで、鄭児にそんなつもりはなかろうと返す。雪舞が「抱き合っていたでしょう」と言っても、支えただけだと。もういい、というように雪舞は席を立つ。
呼び止めた蘭陵王は「些細なことだ。さように怒らずともよかろうに」と言う。「これが些細なこと?心が狭いおなごだと思っていれば」とさらに怒り雪舞は行きそうに。そこに鄭児が来てて、雪舞の前でひざまずく。「奥様、悪うございました。なれど、あの玉璜はお礼の気持ちにすぎません。邪な考えなど少しも」と言う鄭児。殿下を慕うなど恐れ多いこと、陛下が私の免罪を嘆願して下さり、感激のあまりつい誓いの玉をお贈りしただけだと。「誓いを表すことを承知の上で贈ったのね。だとしたら、よけいに疑わしい。こうなった以上、あなたを信用できない」と雪舞は言う。
「申し訳ありません。奥様が怒るのもごもっともですね」としおらしく涙を流す鄭児。それを見て、蘭陵王は立つように言う。そんな蘭陵王を雪舞は怒った目で見つめる。「鄭児は悪くない。もう立たせてやれ」と言う蘭陵王。雪舞は鄭児を見ると「勝手にすればよいわ。ひざまずこうが立とうが好きにすれば」と言う。雪舞の態度に「君は王妃だぞ。王妃の気位は」と蘭陵王は言い、雪舞は「言ったでしょう。私には関係ない。指図もしない」と返す。
「喧嘩はおやめください。悪いのは私です。玉は引き取ります」と鄭児は頭を下げる。蘭陵王は「やめよ。すでに受け取った。受け取った物を返すなどありえぬことだ」と言う。そして雪舞に「これだけ言っても、まだ許せぬと申すか。私の顔を潰したいのか」と言う蘭陵王。雪舞は「私はどうなるの。料理を作って待っていたことは皆知ってるのよ。他のおなごから誓いの品を受け取るなんてひどいわ。私の立場は?」と言い返す。蘭陵王は「私は王だ。側室のことで君にとやかく文句を言われる筋合いなどない」と怒鳴る。
「その通りよね。私が間違ってた」と言い雪舞は行ってしまう。蘭陵王に「何もかも私のせいですね」と謝る鄭児。「そうではない。これで分かった。私を信じておらぬ」と言い、蘭陵王もその場を後にする。
陰から見ていた小翠は、奥様に勝ち目はなさそう、とつぶやく。
蘭陵王は机の上に豆の苗があることに気づく。そこに家令が来る。「当分の間、寝所を別になさるそうです」と言い、愛読書を取りに来た家令。「好きにするがよかろう。いくら謝礼だと説明しても雪舞は聞く耳を持たぬのだ。私が悪いのか?」と蘭陵王は家令に聞く。しかし家令は「下僕が口を挟むわけには…」と言う事しかできない。
雪舞の寝台を整えながら「鄭児の事は我慢なさるのですか?功績を上げたにしても、奥様だって村人達を助けるために奔走なさったのですよ。殿下にお伝えしてはいかがでしょう」と小翠は言う。「助けたのは殿下に褒められるためじゃない」と雪舞が話すと「なれど殿下もあんなことをおっしゃらなくても」と言う小翠。「あれは本心ではないから」とかばう雪舞。小翠は今はそうかもしれないが、心変わりをすることもあると心配する。しかし雪舞は殿下も親王、側室がいても不思議ではないと言う。
雪舞は皇太后様には話さないよう、小翠に口止めする。
小翠はすぐに皇太后に話に行く。雪舞が村に行っていたのは、私利私欲に走らず人に尽くしていたため。道理をわきまえたよい嫁だと感心する皇太后。皇太后は鄭児と知恵比べをしようと考える。
翌日。皇太后は殿下を騙すのは気が引けると話す雪舞に「これは命令だ」と言い、侍医を巻き込んで雪舞を病ということにしてしまう。楽しむ皇太后とは逆に気の重い雪舞。
鄭児は蘭陵王に茶を持って行く。しかし蘭陵王は雪舞の朝食のことばかりを心配する。それが気に入らない鄭児。そこに小翠が来る。小翠は雪舞が病気だと伝え、急いで蘭陵王は雪舞のいる部屋へ向かう。
鄭児は昨日まで元気だった雪舞が病になったことに疑いを持つ。
蘭陵王は部屋の中へ入りたいが、小翠は皇太后に止められていると入れさせない。部屋から出て来た侍医に容体を聞く蘭陵王。皇太后から遠回しに脅されていた侍医は「お風邪を召されました。しかもひどくこじらせて。食が進まぬは心労のせいかと。このままでは身が持たぬでしょうな」答える。
侍医が帰り蘭陵王は部屋に入ろうとする。しかし「殿下を部屋にお通しせぬよう、奥様に命じられています」と小翠が言い、やはり部屋に入れない。まだ雪舞が怒っていると思う蘭陵王。それでも会わねばと思った蘭陵王が、無理やり部屋の扉を開けると、そこには皇太后が。
部屋の外に出た皇太后は、蘭陵王に「まだお前を許しておらぬ。これ以上怒らせるでない」と言い、扉から五尺離れているように言う。仕方なく、扉から離れる蘭陵王。何とか取りなしてほしい、雪舞に会いたいと蘭陵王は皇太后に頼むが、無理だと言うと皇太后は雪舞の部屋へ戻って行く。
蘭陵王は雪舞の部屋の前で、炎天下の中、ニ刻を過ぎても立ち続ける。部屋の中にいる雪舞は心配でたまらない。
小翠は日陰に入るように蘭陵王言う。しかし「かまわぬ。いつまでもここで待つ」と蘭陵王は動こうとしない。そんな蘭陵王を陰から見つめる鄭児。
部屋から出て来た皇太后は「雪舞に言うたな。側室のことで文句を言われる筋合いはないと」と蘭陵王に言う。蘭陵王は「腹立ちまぎれでした。雪舞を裏切るようなことをしたら天罰を受けます」と話す。「ならばあの玉璜はどうするのだ」と聞く皇太后に、老李に預け、米に変えて被災民に配ると言う蘭陵王。そして「もう二度と雪舞を泣かせることはありません」と言う。
「さすれば、どうしたものかな?」と言いながら小翠を見る皇太后。小翠は「殿下が鄭児の嫁ぎ先をお探しになれば?」と返す。それも老李ならば相応しい嫁ぎ先を探してくれる「立派な嫁入り支度を整えて嫁がせましょう」と蘭陵王は言う。しかし、これとそれとは別の話だと言い、皇太后は明日また出直すよう蘭陵王に言うと部屋に入ってしまう。
皇太后は雪舞にもう一押ししなくてはいけないと話す。今すぐ会えば仮病が見抜かれてしまう、一晩の辛抱だと。
鄭児が話を聞いていたことに気づいた小翠は、鄭児を追いかけ「盗み聞きしていたならば、ここを出て行く覚悟も出来たでしょう。念のために言っておくわ。あなたを嫁がせるのは皇太后様のご意志よ。従わねば皇太后様に逆らう事になる」と言う小翠。さらに絶対にうちの殿下はあんたなんか好きにならないと言う。
小翠が行こうとした時「ご病気は誠かしら」と鄭児が言う。「関係ないでしょう」と小翠は返す。
追い出されるわけにはいかないと思った鄭児は、雪舞の薬を用意していた春花を騙し、侍医が処方した薬を調べる。すぐに雪舞の病が仮病だと気づく鄭児。
翌日。皇太后は避暑をかねて寺へ行くことに。ひ孫の顔が早く見たいと雪舞に言う皇太后。天女と軍神の子なら素晴らしい子に違いない、十人は生んでおくれと。
準備が出来たと知らせに来た蘭陵王は、出て来た皇太后よりも中にいる雪舞が気になる。
皇太后は雪舞を大切にするように話し、約束は守るように言う。そして鄭児は嫁ぎ先が見つかるまでは置いてもいいが、距離は保つようにと言い出立する。
ようやく会える雪舞の元へ行こうとしていた蘭陵王は鄭児に呼び止められる。他の皆が忙しそうなので奥様の薬を煎じよう思い、侍医が処方した薬の包みを開けた、ところが侍医の手違いかもしれないが、薬がただの杏仁粉だったと話す鄭児。蘭陵王は王妃の大事な体を何と心得ると侍医を呼ぶ。
蘭陵王から問い詰められた侍医は、自分も本意ではなかったと、本当のことを話てしまう。
雪舞はもうすぐ来る蘭陵王に申し訳なく思い、何と声をかけたらいいのかも分からず緊張していた。咳をする雪舞を心配する小翠。「ここしばらく屋敷と村を行き来して疲れただけ」と言う雪舞。そこに蘭陵王がくる。小翠はこれで二人の仲が元に戻ると嬉しそうに部屋を出て行く。
「君が心配で一晩中、眠れなかった。政務も手につかないくらい心配していたのだ。幸い鄭児が薬の異変に気づいて知らせに来てくれた。君の風邪はただの杏仁粉で治るような風邪なのか。病のふりをしていたのか」と怒る蘭陵王。そして何より悲しいのは、おばあ様と二人で私を騙したことだと蘭陵王は言う。「王妃とあろう者が侍女に嫉妬して、かように愚かなまねを。人の気持ちを弄んで面白いか」と。
雪舞は「本当にごめんなさい。私が悪かった」と謝る。しかし蘭陵王は「弁解は無用だ。言っておくが鄭児とは何もないのだ。君は信用していない。病を装って私を試した。しかも、おばあ様や屋敷の皆と一緒になって私のことを笑い者にしたではないか。炎天下に立ち続けて私の威信は丸つぶれになった」と言う。体調の悪い雪舞は「殿下…」と言うとふらつく。それを支えてくれた蘭陵王だったが、すぐに手を離し「芝居はやめろ。もう君を信じられない。当分の間ここで暮らせばよい。私も一人で考えてみよう。どうすれば君のことを信じられる」と言うと出て行ってしまう。
急いで部屋の中に入る小翠。雪舞は倒れるように座り込んでしまう。泣きながら「殿下を傷つけてしまった。殿下に嫌われたわ」と言いながら、意識が朦朧とする雪舞。
雪舞の部屋から出て来た蘭陵王に「すべて私のせいです。よもや病を装っているとは知らず、余計な事を申して殿下のご気分を…」と言う鄭児。蘭陵王は「そうではない。雪舞が愚かなのだ」と言う。
鄭児は囲碁に集中すれば気分も晴れると、碁盤を持ってこようとする。しかし「必要ない」と蘭陵王は言う。囲碁の対局では相手の心を読む、今一番読みたいのは雪舞の心だと。
鄴城から1000里・朱砂鎮で高湛が運ばせていた俸禄が馬賊の襲撃に遭い強奪される。運んでいた街一番の富豪・王員外は、馬賊の首領から娘を差し出すように言われる。
高湛は各地で略奪や殺戮を繰り返す馬賊を、七日で討伐するよう高延宗に命じる。蘭陵王は自ら「私も同行したく存じます」と言う。
ーつづくー
鄭児鄭児鄭児ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃヾ(`Д´*)ノ
蘭陵王には"ふりをしていた"と怒るんじゃなく"雪舞が病気じゃなくてよかった"と思ってほしかった"(ノ_・、)"
炎天下の中でずっと立ち続ける蘭陵王も、雪舞に会いたい気持ちでいっぱいの蘭陵王もとってもよかったのに。
こんなにもこんなにも心配して、自分がどれだけ雪舞を大切に思っているか分かっているのにね(;△;)
豆の苗も、なぜここに?って誰かに聞いてほしかったな。
雪舞が本当に病になってしまって心配。
初めから雪舞は病のふりなんてしたくなかったのに。
皇太后は嫁ぎ先が決まるまで鄭児を置いていいって言ってたけど、すぐにどこかにやらなくちゃダメだったんじゃ…。蘭陵王がいくら距離を保っていても、向こうから近付いてくるし(o´д`o)=3
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心を入れ替えたって言うけれどそんな簡単に信じていいの?
といろいろ思うけれど!今は何を言っても蘭陵王にはわかってもらえないと思う…
鄭児ーーーーーいつまで意地悪するのかな?ちょっと見ていられない
いつも、いいところに現れて、おかしいって思わないのかな~蘭陵王( *`ω´)
仮病を使った事、うささんの仰るように、仮病でよかったって言って欲しかったですね( ; ; )
蘭陵王の困った顔は良かったけれど~吹き替えの声?…イントネーション?がちょっと耳ざわりなんですが…
雪舞、大丈夫かな~本当に病気になっちゃったよ( ; ; )
小翠(≧∇≦)口軽い~お見通し(≧∇≦)
5爺も少し出て来ましたね(⌒▽⌒)
うささん、ありがとうございますm(__)m
鄭児いったいいつまで大きな顔しているんだろう?
蘭陵王も勢いとはいえ『側室のことでとやかく言うな…』なんて言い過ぎなんじゃ…( ̄^ ̄)
雪舞が病気と聞いたらあんなに心配するのにどうしてもっと雪舞の気持ち気遣ってやれないかなぁ(TT)
本当に病気になってしまった雪舞が心配ですね(TT)
Appleさん、蘭陵王のイントネーション私も時々気になってました(*≧∀≦*)
普通に話す時はいいんですけどね(^^;
あれこれ雪舞の辛い時が続いてますが、小翠の口が軽かったり皇太后と蘭陵王のやり取りがおもしろかったり、泣きそうになりながら見てるのに思わず笑ってしまったりして…
こういうコミカルさもこのドラマの魅力なんでしょうね(*^^*)
それでもやっぱり雪舞の笑顔が見たいです(*^^*)
鄭児の妨害工作を見るのになんとか慣れてきたのかもしれません( 艸`*)
今回もも前回のタイトル「すれちがう心」がピッタリのような・・
蘭陵王も雪舞のことを本当に大切に思っている感じが伝わってきました・・
雪舞も蘭陵王のことが同じように大切に・・
それがお互いに通じていないのが気の毒です。
でも、蘭陵王ってちょっと短気というか怒りっぽい性格なのかもしれません
その性格を踏まえた上で見れば蘭陵王に対してがっかり&失望等しないでいられるのかもと思ってみたり(笑
しかし、雪舞の体調が本当に悪くなっているみたいで心配です
それはそうですよね、慣れない宮廷生活、王妃という立場、傷兵村へ通ったりと環境の変化に体がついてこれなくなったとしてもおかしくありません・・
ストレス、プレッシャーなどでつぶされないようになんとかしないと・・誰か天女様を助けてあげてください。・゜・(*ノД`*)・゜・。
鄭兒に対して言い放った、この言葉に救われました。
ここのところの展開、いろいろな意味で
いらいらしますよね。
雪舞にもこの一言が伝わってほしい
と願わずにはいられません。
おばあさまも去り、この後、二人を取り持ってくれるのは
誰???
いや、自力で頑張れますように