路招揺(ろしょうよう) 役…バイ・ルー
厲塵瀾/墨青 (れいじんらん/ぼくせい) 役…シュー・カイ
琴芷嫣(きんしえん) 役…シアオ・イエン
洛明軒(らくめいけん) 役…リウ・ユーチアオ
琴千弦(きんせんげん) 役…リー・ズーフォン
「父の記憶」
琴千弦が意識のない間、滄嶺は門主になっていた。万路門の仕業だとは思えず、虛宗門の件で疑念を抱いていた滄嶺。数日前、錦繍公子も訪ねてきたと琴千弦に話す。錦繍の話を聞いていた琴千弦も、殺戮が金仙の仕業なら宗門の危機だと考える。改めて虛宗門を調べてくれ、と滄嶺に言う琴千弦。
鳳山。唐韻がどのように回復をしたか尋ねると、蘇若が私をかばい自らの力を注いでくれた、その志を無にせぬため精進しついに道を究めた、と答える洛明軒。そして洛明軒は、私が見たところ虛宗門での殺戮の件に路招揺と厲塵瀾、姜武が関わっているのは間違いない、と言う。なぜですか?、と言う滄嶺。洛明軒は、聞いた話では路招揺は鳳山での戦いの後、奇病にかかり何らかの力によって肉体を再生し病を克服したと聞く、その時、目をつけたのが江河の禁術だろう、顧晗光は間者として禁術を探ったために殺されたのだ、と話す。確かに一理あります、でも、それを裏付ける証拠はありますか?、と言う唐韻。
洛明軒が、入れ、と言うと林子豫が部屋に入ってくる。万路門・暗羅衛の前隊長だ、厲塵瀾らの悪行を見かねて万路門を見限り宗門に投降した、子豫、皆に説明してくれ、私が話したことは事実か?、と洛明軒が言う。確かに虛宗門を滅ぼしたのは姜武と厲塵瀾で、その目的は路招揺の歓心を得ることよ、と言う林子豫。琴千弦たちは何も言えなくなる。
洛明軒は姜武を倒した際に厲塵瀾が体内の心魔を制御できないことに気付いたと話し、今こそ改めて魔王の子を裁くべき時だと思うと言う。
万路門。招揺と厲塵瀾は蔵書閣で寄り添って座りながら星を見る。そして、ここで招揺が厲塵瀾を誘惑した時のことを思い返す2人。
時がたつのは早い、昨日のことのようでも振り返れば随分たっている、最近、十七が物静かになったわ、と言う招揺。厲塵瀾が、琴千弦は信じた道を実践したのだな、以前言っていた、“人は何も持たずに生まれ、何も持たずに去り、最後は土にかえる”と、と話す。
招揺は、琴千弦とあなたの道は違うわ、私のために生きて、いつも私のそばにいてほしい、と言う。
眠くなった招揺は厲塵瀾の胸の中で寝てしまう。そんな招揺の肩を撫でていた厲塵瀾だったが、また心魔によって目が赤くなる。急いで招揺を運んで椅子に座らせ、机にうつ伏せて寝かせる厲塵瀾。
招揺から離れて歩き出した厲塵瀾が耐えられず膝をつく。駆け寄った門衛を殺しそうになり、厲塵瀾は自分の手を抑えながら逃げるように言う。何とか抑えきれたと思った厲塵瀾だったが、万鈞剣飛んできて門衛2人を殺してしまう。驚く厲塵瀾の前に血のついた剣が刺さる。厲塵瀾が泣きながら叫び、招揺が目を覚ます。亡くなっている門衛を見て厲塵瀾に近づき、まさかあなたが…、と言う招揺。厲塵瀾は、違うんだ、俺じゃない、と言う。
無悪殿。琴芷嫣が、万が一にも厲塵瀾が…、と言いかける。それをさえぎり、私には嘘はつかない、墨青ではなく万鈞剣の仕業よ、彼を信じるわ、と招揺が言う。しかし、最悪の事態は想定しておけ、と言う司馬容。
一緒に寝台で寝た招揺と厲塵瀾。起きた厲塵瀾は、久々にぐっすり眠った、と言う。招揺が、心魔を制したから?、私と一緒だから?、と聞く。厲塵瀾は招揺の額に口付けする。
栖止地。招揺と厲塵瀾が陶然軒へ行くと子游がひざまずく。血殺門から救っていただいたお礼を申し上げます、回顧鏡を見て知りました、私は林子豫の弟です、私も暗羅衛の一員でした、と話す子游。
鳳山。門派に背いたそなたを見逃すとは厲塵瀾は甘いな、と洛明軒が林子豫に言う。暗羅衛が路招揺に従うのは命を救われた恩があるため、厲塵瀾は厳格よ、でもその善良さゆえに皆が従うわ、と言う林子豫。笑った洛明軒は、魔王の子が善良だと?、ばかな、路招揺がそなたの命の恩人なら恩人に背いたことで良心の呵責を覚えぬか?、と聞く。林子豫がうつむき、驚いたな、万路門の人たらしの術は大したものだ、と言う洛明軒。
栖止地。厲塵瀾が、竹季殿は?、と子游に聞く。子游は、回顧鏡を見に行ったまま戻らず、行方知れずです、と答える。また失踪か、と言う厲塵瀾。
子游が、路招揺は人心を操ると世間は噂している、でも違います、門主の真心に応えているだけです、と話す。そして、噂によると姉が不忠な行為をしたとか、姉が暴挙に出たのには理由があるはず、栖止地での縁に免じて命はお助けください、と頼む子游。招揺は子游に免じて許すことにする。
子游に一緒に万路門に戻るか聞く招揺。しかし子游は、今後はここで少しずつ過去を忘れます、栖止地で全てを忘れた者は消えるんですよ、と言う。招揺が、いつかまた会えるわ、と言い子游も、ええ、きっと会えますね、と返す。
栖止地から戻った招揺と厲塵瀾が無悪殿へ行くと、竹季(厲修)が待っていた。厲塵瀾は竹季が父親だと招揺に話す。
帰ってきたぞ、と厲塵瀾に言う竹季。2人で話をさせるため、招揺は無悪殿を出て行く。
また会えたな、よかった、本当によかった、と竹季は涙を流す。厲塵瀾がなぜ何年も栖止地にいたのか尋ねる。竹季は厲塵瀾を封印した後、六合天一剣を取りに行ったが手に入る前に配下に裏切られ栖止地に迷い込んだと答える。やっと思い出した記憶もじきに忘れてしまう、私はお前に“待っていろ”と言った、お前に会いたくて戻ってきたのだ、立派に暮らしているのだな、これなら思い残すことはない、と。竹季の手を握り、ここにいてくれ、俺と招揺の家族として、と言う厲塵瀾。嬉しい竹季は、分かった、と言う。
虛宗門へ行った滄嶺は、入り口が塞がっている隠し部屋で李涯子を見つける。
無悪殿にいた竹季は厲塵瀾が誰だか分からない。あなたの息子よ、と招揺は言うが、息子はまだ子供だと信じようとしない竹季。招揺が、取り戻した記憶はすぐ消えるのね、と言う。
竹季は、わしの息子はな厲塵瀾と言うんだ、当初はあの子を私から生まれた心魔だと思った、だが違った、私の息子だったのだ、あの子に申し訳ないことばかりしてきた、後悔しかない、と涙を流す。
当時、あの子はまだ5歳だった、5歳の時、初めて心魔に操られたのだ、人を殺そうとした、私が止めたがうっかりあの子の片腕を斬り落としてしまった、意識が戻れば泣いて責めると思った、だが私の顔を見て笑ったのだ、と話す竹季。さらに竹季は厲塵瀾と言う名は俗世の塵に汚れることなく清らかな心を持てと思いを込めた名だと言う。泣きながら膝をつく厲塵瀾。招揺は厲塵瀾に寄り添う。
清波殿。厲塵瀾が、父が何もかも忘れたらどうしよう、と招揺に言う。あなたのことは決して忘れないわ、と慰める招揺。
鳳山。地図を指差しながら、江州を落とせば万路門の要害に攻め込める、と洛明軒と遅天明に話す林子豫。江州は勢力が複雑に絡み合う場所で容易には落とせなかった。洛明軒は、明日、千塵閣を訪ねよ、万路門討伐の名目で琴千弦に江州の道を借りる、と言う。おそらく承諾せぬかと…と言う遅天明。洛明軒はふっと笑い、それでいい、承諾してもらっては困る、と言う。
清波殿。自分を見張っていた路十七に、厲塵瀾が招揺を呼んでくれと頼む。話しておきたいことがあると。迷いながら、ここを動かないでよ、と言って出て行く十七。
どうしたらいいのか分からない琴芷嫣が、このまま見張り続ける気?、と招揺に聞く。司馬容もお手上げだった。そこに路十七が駆けてくる。墨青を1人にしたの?と言う招揺に、門主に話があるそうです、と伝える路十七。
招揺は急いで清波殿へ行く。しかし厲塵瀾の姿はなかった。後から来た琴芷嫣が、落ち着いて、どこに行くと思う?、と聞く。考える招揺に、恐らくあそこだろう、最悪の事態を避けるためだ、と言う司馬容。
招揺は密室の扉の前に行き、墨青、私よ、いるんでしょ?、顔を見せて、一目でいい、お願いよ、と泣きながら話しかける。その声を聞きながら涙を流す厲塵瀾。
ーつづくー
子游が林子豫の弟だったんだ!!!
招揺たちと一緒に万路門に来てほしかったヾ(・ω・`;)ノ
そしたら弟のために林子豫も改心したと思うのに。
また洛明軒が何か企んでる(ㅎωㅎ*)
琴千弦を陥れようとしているよね。
どんどん正義から離れて行く(;´д`)ノ
竹季というか厲修、あんなに長い間、栖止地にいたのに出られたのね。
でも忘れてしまうのは同じで(;д;)
ようやく父子として会えたのに…。
そして厲塵瀾は密室に(✽ ゚д゚ ✽)
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