中国ドラマ「皇后的男人〜紀元を越えた恋〜」第9話 あらすじ

「存在しない彼」


楽屋で金晶からこの後の予定を聞かれた湘湘は「真っ直ぐ帰るわ。公明とは1カ月会えない」と寂しそうに答える。「海外に行ってるの?」と言う金晶。暁南は湘湘の代わりに「彼、帰国子女なのよ」と言う。


自宅に戻っても指輪ばかり見てしまう湘湘。そんな中、天秀と約束していた暁南がキャンセルされてしまう。その様子を見ていた金晶が笑い出し、すぐに金晶が何か吹き込んだと気づく暁南。暁南が怒って行ってしまい、金晶が追いかけて行く。そこに于飛から湘湘の携帯に“いつもの場所で”というメッセージが。
会いたくない湘湘は電話をかけるが于飛は出ない。


湘湘は仕方なく于飛の待つ公園へ行く。「なぜ電話に出ないの?」と湘湘が聞くと「断わられると嫌だからな。会えてよかった」と于飛が答える。
「この場所で君に告白したんだよな」と言う于飛。湘湘は帰ろうとするが、そんな湘湘を引き止め、于飛は「許してくれ。2年前は大切にしなくて悪かった。俺はプレイボーイで知ってのとおり幼稚だ。でも君は許してくれてたろ」と謝る。「友達だった頃はね。だけど恋人となれば話は別だわ」と湘湘は言う。

于飛は「あの頃は遊び足りないと思ってたし、君はまた許すとタカをくくってた。君がそばにいない時には、孤独が嫌で他の誰かと一緒にいたよ」と話す。別れを切り出したのは君がいつも口うるさくて解放されたかったから、でもしぱらく経つと君のことが頭から離れなくなった、今でもそれは変わらないと。「戻ってきてくれ、必ず大切にする。やり直そう」と于飛は頼むが、湘湘は背を向けて歩き出す。

何歩か歩いた湘湘は、振り返って于飛の前まで戻ると、抱き締め「あなたは独りよがりだったし、いつも私を心配させたわ。でも根はいい人よ。だから好きになった。たしかに結末は幸せじゃなかった。だけど、いい思い出よ。感謝してる」と言う。そして「今の私は幸せな結末が欲しいの。公明との幸せな結末よ。だから諦めて」と言い、その場を後にする湘湘。


漢に戻った公明は、流刑地・銭唐で子修率いる刺客に襲われる。子修に剣で胸を突かれると、何かが割れる音が。着物の中に手を入れ、割れた玉佩を取り出す公明。公明はすぐに頭を押さえ苦しそうに叫び出す。その瞬間、これまでの湘湘との出来事が巻き戻されていく。
同じ頃、于飛と別れ原付で家へ向かっていた湘湘は、交通事故に遭っていた。

倒れた公明を子修が刺そうとした時、矢が飛んでくる。放ったのは影月だった。たくさんの敵を前に子修たちは逃げて行く。


公明が目を覚ます。体を起こした公明に「何日も意識を失っていたのですよ」と言う影月。公明が「夢を見ていたようだ」と言うと、影月がどんな夢か聞く。「それが…思い出せない」と答える公明。誰かが夢に出て来たが覚えていないと。
ここが流刑先に向かう途中の宿場だと聞いた公明は「流刑だと?道士の件を陛下に報告するはずだったのに」と驚く。公明は最初に竹林で子修に殺されかけた後の記憶がなかった。


湘湘も病院のベッドで意識を取り戻す。事故に遭ったことを思い出し、金晶に電話をかける湘湘。電話に出た金晶は、入院手続きを終え、暁南と病室へ戻る途中だった。
「原付は禁止よ」と言う金晶。湘湘が撮影のことを心配すると「幸い脳震盪と擦り傷だけだから、異常ナシなら退院できる。監督にも伝えたわ」と金晶は言う。
湘湘が「これで2度目の入院だわ。前回も撮影を遅らせたから、みんな恨んでるよね」と話すと、金晶は不思議そうに「前回って?」と聞き返す。病室に戻ってから話すことになり、電話を切った湘湘は、金晶が忘れっぽいと思う。

しばらくして金晶たちが病室に入ってくる。「恋人も来たわ」と言う金晶。湘湘は公明だと思ったが、入ってきたのは于飛だった。「なぜ、あなたが?」と湘湘が言うと「傷はどうだ。見せてみろ」と心配そうに于飛が言う。訳が分からない湘湘には、嫌がらせとしか思えない。しかも「公明が私の恋人よ」と皆に言っても、誰も公明のことを覚えていなかった。


医者からは事故の衝撃で記憶を失い、幻想が生まれたと言われる。湘湘はみんながとぼけていると思い、暁南だけを連れて病室を出る。

「公明を知らないわけがない。見たでしょ?図書館で突然消えたところを」と湘湘は暁南を問い詰める。暁南は話が分からず「怖い話はやめて」と返す。そんな中、湘湘はふと自分が指にしている公明とのペアリングに気づく。その指輪を見せながら「これでもシラを切る?公明と一緒に選んだ指輪よ。観念した?」と言う湘湘。しかし暁南は「アタシと選んだのよ。于飛へのサプライズだって」と言う。


湘湘はナースセンターで時代劇の衣装を着た変質者のことを聞く。しかし看護師からは「あなたの入院は今回が初めてですよ」と言われてしまう。それでも信じることができず、ジュエリー店で防犯カメラまで見せてもらうが、自分と映っていたのは暁南だった。


病室に戻ってきた湘湘は「公明は確かに私と来たのよ」と悲しそうに言う。そして一緒にペアリングを買った時のことを思い返す湘湘。
湘湘は娜娜なら自分をだまさないと思い電話をかける。「公明のことを覚えてる?あなたを捜して私が美容室を尋ねた時、彼と会ったわよね」と湘湘が聞く。しかし娜娜からは「かなり重傷のようね。ちゃんと検査することね」と返されてしまう。


流刑になった理由を公明から聞かれ、影月は「道士殺しの濡れ衣を。妖術にも関与したと噂が」と話す。「私は潔白の証明を?」と聞く公明。影月は王枢に罪を吐かせたと言う。公明が「どうやってそんなことができた?」と言うと「玉佩です」と答える影月。「玉佩?」と公明は言うが、影月はまずは療養するように言う。記憶は徐々に戻ると。

公明が玉佩を持っていないと分かり、公明が襲われた場所へ影月は捜しに行く。大勢で捜しているのを子修が見る。


夜。公明が目を覚ますと、自分の看病をしてくれていた影月が傍らで眠っていた。体を起こし、影月に触れようとした公明は、自分の腕に赤い紐が結ばれていることに気づく。


病室で1人になった湘湘は、公明との思い出に涙を流す。病室に入って来た金晶が湘湘の隣に座り「大丈夫?」と言って肩を抱く。「大丈夫なわけない。みんな公明を忘れてる。彼は存在するのに」と泣きながら言う湘湘。金晶は「それは幻想なのよ」と言い聞かせるが、湘湘は「私はハッキリと公明のことを覚えてるのよ。幻想じゃないわ」と話す。


公明が赤い紐を見ていると影月が目を覚ます。「これは何だ」と公明が腕の赤い紐について聞くが、影月は「初めて見ました」と答える。「誰かが結んだようだ。きつく結ばれてほどけぬ」と言う公明。影月が「外しましょう」と言うと、公明は「必要ない。失った記憶と関係があるかも」と止める。


陛下を待たせられないと思った公明は、まだ回復していないのに帰還しようとする。しかし、公明の容体がどんどん悪化し、影月は休憩することを決める。


湘湘は制作発表の日からの記憶が曖昧なものになってくる。欠席したはずの会見に出席し、撮影を重ねて于飛とも復縁したと。
「じゃ、公明との記憶は何なんですか?」と湘湘が言うと、専門医は「幻想でしょう。あなたは役に入り込みすぎて、皇后の味方である公明が実在すると信じた」と答える。湘湘は、彼の言葉や行動の1つ1つが今でもハッキリ心に刻まれている、彼への想いやドキドキした気持ちまで忘れられない、と話すが、専門医は「一時、幻想のことは考えずにいましょう」と言う。それでも彼は漢に戻る前にこの指輪を渡し、私はお守りとして彼の腕に赤い紐を結びました、それも全部、ただの幻想ですか?と言う湘湘。


退院して自宅にいた湘湘に于飛が会いにくる。ソファで横になっていた湘湘は、すぐに自室へ行ってしまう。
于飛が湘湘の部屋の中へ入ると「悪いけど、帰って」と言う湘湘。于飛は話し合おうとするが、湘湘は聞こうとしない。

「目を覚ませ。公明なんていない。なぜ存在しない奴を恋しがる?」と言う于飛。湘湘は「彼は存在するわ。ただ、みんなが覚えてないのよ。公明と杭州で過ごしたし、東坡肉も食べたわ。あなたも彼と揉めてた」と言い返す。それを聞いた于飛は「杭州へは俺と君で旅行したんだろ」と言って、携帯で撮った写真を湘湘に見せる。そばにいるのは幻想の男じゃない、俺だと。湘湘は公明との思い出が于飛との思い出として重なる。
混乱してきた湘湘は「考えさせて」と言う。于飛は湘湘の手をにぎり「治療すれば何もかも思い出せる」と話す。


ーつづくー


ま、まさか公明の記憶がなくなってしまうなんて(✽ ﾟдﾟ ✽)
一方の湘湘の方はしっかり公明の記憶があるのに、周りのみんなの記憶からは消える!!
えぇぇぇぇぇ!?
えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
どうやったら記憶が戻るの!?(；д；)

まだ玉佩は見つかっていないよね…。
子修が持ち去ったのかな?
早く公明の元に戻ってきて!!!
…欠けてしまったけど(割れた?)もう未来へ行けないなんてことはないよねヾ(･ω･`;)ﾉ
あぁぁぁ心配。



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