ビッグジョンのレアジーンズは、
大学1年生の時にジーンズ屋さんでバイトしている時に知りました。
その当時にバイトしていたのは、町田の東急ハンズにあったマルカワというジーンズ屋さんでした。
そこの店長さんはとても性格が悪かったのですが、
ジーンズの事はかなり詳しい人でした。
本当のプロフェッショナルでした。
ヴィンテージジーンズにも詳しくて、
一方的に知識をひけらかして常にマウントを取っていましたが、
蘊蓄は本当に凄かったです。
今と違ってネットがありませんし、
雑誌社がヴィンテージ特集なんかをやるずっとずっと前の話です。
いま振り返っても驚くべき知識でした。
私は店にあった赤耳の501をキープして喜んでいる程度でしたから、
その差は天と地の差がありました。
ある時、お客さんと店長が真剣な顔をして試着を繰り返していました。
とても気になったので商品を畳むふりしてチェックしていたら、
2万円近い価格とか。
そして丁寧に和紙に包まれていて、
それがなんとビッグジョンだというじゃないですか!
腰を抜かしそうになるくらい驚きました。
日本ジーンズのオリジナルがビッグジョンである事は知っていましたが、
当時はアメリカ製が最強で、日本製なんて、、、という時代。
リーバイス501が7900円だった時代に
ビッグジョンが…!?
リーバイス、LEE、ラングラーに比べたらビッグジョンは選択肢にも入りませんでした、私的には、、。
だからこその驚きでした。
ショップの先輩に聞いたら、
どうやらデニム生地だけでなく、すべてのパーツに拘り抜いた逸品とのこと。
本当にジーンズが好きな人が買うらしいと。
いや、しかし!
ビッグジョンすよ?
リーバイス501が最高と信じている若者には全く理解出来ない事でした。
大学生時代はリーバイス好きが加速し、
501XXを中心にヴィンテージジーンズばかりを買っていました。
28歳くらいの時に大阪に転勤。
そこでエヴィスジーンズの松倉さんに出会い、一気にエヴィス好きになりました。
何本くらい持っていたのか今では分からないのですが、相当持っていたのは間違いありません。
エヴィスがヨーロッパを意識し始めた頃からすべてがイマイチに…
何かないかと探したところにフラッドヘッドが見つかりました。
3005はかなり好きで3本くらい持っています。
今でも毎週末はジーンズですから、
フラッドヘッドの3005はヘビロテのジーンズです。
ではなぜ今ビッグジョンのレアデニムか、、
自分でもよくわからないのですが、
日本オリジナルのジーンズ、
最高の素材を惜しみなく使ったジーンズを一度は穿いてみたいと思ったのです。
早速ビッグジョン東京に行きました。
レアデニムR008。
シルエットも綺麗です。
こんなデニムバッグに入っています。
いいですねぇ、実にいい。
セルビッチが開いておらず、
畳まれていた箇所がありました。
キチンと対処しないと必ず後悔します。
早速コインランドリーへ。
洗濯機でしっかり洗い、
ガス乾燥機にぶち込む前にセルビッチを調整。
6分ごとに取り出してセルビッチの確認を。
合計36分ほど乾燥機で乾かして、
バッチリ縮ませました。
生デニムの時は下記の通り。
総丈116.5センチ
ウエスト91センチ
これが、しっかり乾燥させると、、
総丈109センチ
ウエスト87センチ
想定値のほぼMAXまで縮みました。
念のためにもう一度水だけで洗い、
ガス乾燥機へ。
今回は48分。
完全に乾きました。
ボタンフライの部分もアタリが出ています。
ある意味では最も大事なセルビッチ。
良い感じにアタリが出始めました。
もう大丈夫でしょう。
サイズは一回目の乾燥後と総丈もウエストも変わりませんでした。
なのでこれ以上縮むことはないでしょう。
あとはビッグジョン東京に持ち込んで、
岡山本社でチェーンステッチにて裾上げをしてもらう事にします。
生デニムは最初が肝心なので、
これから生デニムデビューする方はくれぐれも気をつけてくださいね。