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数年前に台湾を一人で旅しました。台湾の北部(台北)にある九份は、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の舞台と言われている街で、夜になると提灯がともる幻想的な街です。かつては金鉱山として栄えていたそうですが、今では山沿いの細やかな路地に古民家が立ち並ぶ観光名所になっています。
九份までは台北の中心地から一時間ほどで行けるのですが、私は現地のオプショナルツアーに参加することにしました。〔バス送迎(夕食付)現地自由行動〕というツアーを選択。夕食は好きなものを食べたいからいらないなぁと思ったのですが、リーズナブルな金額に負けました。
オプショナルツアーに参加して失敗したなぁと思ったのは、商店の立ち並ぶメインの通りを行って戻ってくるだけで夕食の集合時間になってしまうこと。商店を覗いたりする時間はあっても路地裏の散策までする時間はない。そういう訳で数々の階段を写真に撮り、あとは勝手に想像することにしました。それが意外と楽しかったのです。
<路地裏へと続く階段>
最初に「この先に行ってみたい」と思ったのが、この階段。
メイン通りはところせましと観光客でごった返しているのに階段の先はまったく人気がありません。
バスのなかで現地ガイドさんが言っていたのを思い出しました。
「九份は、実際に神隠しの町と言われています。」といくつか例え話をしてくださり、「九份は人が住むようには出来ていないのです。ですから我々現地の人間は九份には住んでいません。商店の人たちもみんな下の町から通っています。夜の九份には人間以外のものが住んでいるのです。」
そんな言葉が私の頭をよぎり、ますます興味津々となってしまいました。
比較的近代的な階段。
右下の看板には「軽便路」と書いてあります。便利で穴場的な道には違いありません。行きたいなぁ。
次は上に続く階段。
民宿があるみたいですね。ガイドさんの話を聞いたあとなので宿泊するのはちょっと怖いかも。(笑)
また下に続く階段。
「黄金博物館」というのがあるようです。その先が気になるなぁ。
帽子や箒がちょっと雰囲気があります。
私につられてどこかの奥さんも撮影していました。隣にいた旦那さんらしき人に「そんなの撮ってどうするんだ?」と言われていたっけ。
比較的整備された階段。
こういう階段の先にはそこまで行ってみたいとは思わないのですが、今までの流れでつい撮ってしまいました。
次の階段からは下に飲食店が見えました。
あー!あの店で食べたい!
と思い、なかなかこの場所を離れることが出来ませんでした。でもこのあとに夕食を控えているし、食べてる時間なんてないし、泣く泣く断念。
近代的な建物の間の細い階段。
イメージ的には民家へ続く階段ですが、実際はどうなのでしょう。
とても降りたい衝動に駆られた階段。
まるで『母を訪ねて三千里』の主人公マルコが駆け下りていそうな階段です。あの階段はイタリアのジェノバですが、私のイメージではこんな感じなのです。でも「千と千尋」も「マルコ」も宮崎駿さんつながりのアニメですしね。だからかな。
<最後に>
階段ばかり撮っていたら夕食の集合時間になってしまいました。
お腹も空いてきた。
戻る途中でなんだか凄い店を発見。
ワーオ!
夕食の店に到着する頃には陽も傾き始めました。
夕食場所から見える東シナ海が幻想的で美しかったです。
オプショナルツアーでなくても良かったかなぁと思ったりもしましたが、バスの中で聞いた現地ガイドさんの話が私の気分をとても盛り上げてくれたので結果オーライです。
でも次は単独で行ってあれらの路地裏をぜひ散策してみたいです。
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