スレーターズ・クリムゾン Slaters Crimson
(R.chinensis Semperflorens)
ロサ・キネンシス・センパフローレンス
- 系統: OLD Ch. チャイナ系統
- 作出: 1792年以前 中国
- 開花: 四季咲き
- 花色: 赤
- 花形: 半八重咲き
- 香り: 微香
- 木立性
◉1792年、英国東インド会社のプラントハンター、Gilbert Slater(1753-1793)によりヨーロッパに紹介された。バラに赤をもたらした貴重な品種。現代バラでクリムゾン系の殆どがこの品種に行き着く。オールドブラッシュと共に四季咲き性を与えた歴史的重要な品種。
◉当時、中国からヨーロッパに渡った4種類のバラの一つ
「フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ」と呼ばれバラの進化に画期的な影響・貢献を果たした。
◉浜寺公園バラ園 2024.5.18.
18世紀末から19世紀初頭ヨーロッパに渡った4種類のバラ
◉「フォー・スタッド・ローズ・オブ・チャイナ」
◆ロサ・キネンシス系・・四季咲き性・赤・木立性の祖 ☞チャイナ系統
❶スレイターズ・クリムソンチャイナ [ロサ・キネンシス・センパフローレンス]
最も赤いチャイナローズと言われ様々な系統の確立に貢献した。
❷パーソンズ・ピンクチャイナ [ロサ・キネンシス・オールドブラッシュ]
四季咲きバラの誕生に大きく貢献した品種で60日に一度は咲く『庚申(こうしん)』の名の由来ともなりました。実際は60日より早いペースで咲き続けます
✳︎ロサ・キネンシス系は四川省原産
上記、❶❷を親とする系統が、チャイナ系統です
◆ロサ・ギガンティア系・・剣弁の祖・ティーの香りの祖☞ティー系統
❸ヒュームズブラッシュティー・センティッドチャイナ
ティーローズの祖先とされている品種で、ロサ・ギガンティア由来の紅茶のような甘い香りが「ティーローズ」という系統名の由縁です。四季咲き性。
❹パークスイエローティー・センティッド・・・淡い黄色
ヨーロッパに伝えられた品種で唯一「一季咲き性」「つる性」の品種でした。この品種から淡黄色の色素が持ち込まれ、さらに花弁が反り返る「剣弁咲き」という性質も受け継がれたと言われています
✳︎ロサ・ギガンティア系は雲南省原産
上記、❸❹を親とする(流れを汲む)のがティー系統