バラの香りとは?
現代バラ(モダンローズ)の香りの種類はどの様な系統に
なっているのでしょうか?
大きく影響しているバラは
ダマスク系統とティー系統だそうです
◉ダマスク系統の香りは☞ロサ・ガリカやロサ・フェニキアを起源とする華やかでコクのある甘さを特徴とする香りです
◉ティー系統の香りは☞ロサ・ギガンティアやロサ・キネンシスが起源の上品で優雅なティー・バイオレットの香りです。
この2系統での品種の中で、
香りに関わる重要とされるのは8種だそうだ
1)ロサ・ガリカ(Rosa gallica)とガリカ系(Gallica)
南ヨーロッパ、西アジア原産で、」ヨーロッパにおける園芸種の先祖と考えられている。花は、赤色から濃桃色で一重、半八重咲き。古くから薬用にされた品種であり、ガリカ系は何も華やかな甘さの強い品種が多い。
ロサ・ガリカ 浜寺公園バラ園
2)ロサ・フェニキア(Rosa phoenicia)
小アジア原産 現在のトルコを中心にその近隣にかけて自生地域があったとされる。白色の一重。華やかな甘さとシトラスノートがミックスし、フルーティな部分もある。葯にも匂いがあるが殆どは花弁の香りが移ったもの。
⚫︎出会えなかったので写真はなし
3)ロサ・ダマスセナ(Rosa damascena)とダマスク系(Damask)
小アジア原産。ロサ・ガリカとロサ・フェニキアの交雑によるロサ・ダマスセナは、香料用として改良され、ブルガリア、トルコなどで採油されている。ロサ・ガリカとロサ・モスカータの交雑によるオータム・ダマスクと共に16世紀にヨーロッパに紹介された園芸種の基礎になったとされる。
ロサ・ダマスケナ 長居公園バラ園
オータム・ダマスク 浜寺公園バラ園
4)ロサ・アルバ(Rosa alba)
ロサ・ダマスケナとロサ・カニナとの自然交雑種とされます。薄い桃色から白色。半八重から八重。ブルガリアでは、ダマスケナの収穫後のやや高地で咲き始め精油を採ることもある。香りはやや劣る。
アルバ・セミプレナ 浜寺公園バラ園
OLD. 1692年以前
5) ロサ・ケンティフォリオ(Rosa centifolia)とケンティフォリオ系統(Centifolia)
オータム・ダマスクとロサ・アルバの交雑種とされ、コーカサスやマケドニアが原産。淡紅から桃色。グラースやモロッコで栽培され採油されている。最初の園芸種ともいわれ、花托に苔の様なトゲのあるモス・ローズの変種もある。いずれもダマスク香が強い。
◉ケンティフォリオには出会えなく写真なし
ケンティフォリオ変種
モス系 シャポー・ド・ナポレオン
OLD 1826年
6) ロサ・キネンシス(Rosa chinensis)とチャイナ系統(China)
中国四川省原産、庚申バラ、四季咲き性を持つことが特徴。キネンシスに多くの品種があるが、ダマスク香とは異なっており、全般的には、グリーン・バイオレットの香りに甘いソフトな甘さをもっている。
ロサ・キネンシス 浜寺公園バラ園
7) ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)
ロサ・ギガンティアは、白色からクリーム黄色の中国雲南省原産。現代バラのティーの香りに重要で影響が大きい。
ロサ・ギガンティア 浜寺公園バラ園
8)ロサ・モスカータ(Rosa moschata)
南ヨーロッパ、北アフリカ原産。白の一重で房咲き。やや強いダマスク系の香りです。
ロサ・モスカータ 浜寺公園バラ園
バラの系統概要