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TPPの例外についての希望的観測

2011年02月03日 | 日記
 昨日、TPPについて、政府が情報収集したこれまでの交渉状況をまとめた報告書が明らかになりました。

 「農産品や工業品の貿易自由化では関税撤廃を原則にしつつも、日本のコメのような重要品目については、例外扱いとする可能性に言及している。」(読売新聞)

 この他、段階的関税撤廃とか、いろいろ情報はありますが、例外は認めないというのがTPPですから(今までの例では宗教的な事柄についての例外はあるそうです)、入れば最後、しまいにはパンツまで脱がされるでしょう。

 今は、日本が国際連盟を脱退し転がるように戦争に向かっていった状況とよく似ています。NHKドキュメント「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」を見ると、当時、政党が民意の支持を失い、内閣が求心力を失っていて、大恐慌のあった29年から6年の間に7人の首相が次々と変わっています。そして政党や政府は内向きに終始し、内部の対立を避け、外に向かっては「あれくらいは大丈夫だろう」という希望的判断を持っていたそうです。

◎戦略の欠如 ◎希望的判断 ◎急場しのぎ

 これが日本が戦争を避けられなかった要因であると結論付けています。いまの状況とそっくりではありませんか。首相はころころ変わり、政党は内部対立に終始し、政府や政党は民意の支持を完全に失っています。そしてTPP参加についても戦略がないし、急場しのぎ、希望的判断でゴーしようとしているように見えます。

 気をつけないと知らないうちに妙な所に連れていかれますよ。人任せにせず、関心を持って行動をする必要があります。おとなしいのは日本人だけです。

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