私の自然農法はまだまだ途上で未熟ですが、今までの経験でわかったことなど書いてみたいと思います。その前に前提として私が言う自然農法について説明しておきます。自然農法と言っても千差万別。やり方は人それぞれなのが、この自然農法です。
化学農薬は使わないのはもちろんですが(私は自然農薬も使うのをやめました)、肥料は化学肥料は使いません。家庭用にお米を精米して出た微々たるヌカ、発酵鶏糞(購入)くらい使います。鶏糞は化学肥料並みの即効性があるので量はあまり使いませんが頻度はちょくちょく使います。以前はペットボトルに菜種カスと水を入れて発酵させた自家製液肥を作っていましたが、ものすごく臭くて、あるときはペットボトルが爆発して周囲に多大なご迷惑をおかけしたりしたのでやめました。堆肥は入れた方がいいと思いますが、畑の雑草は持ち出さないので、それが堆肥の代わりになるだろうと思っています。
まあ、畑から持ち出す収穫物以外(葉とか茎とか)は、すべて畑に戻しますので、人間が補充してやらないといけない肥料は最小限で済むと考えています。子実をとらない葉物野菜のようなものは肥料を施さないでもいけると思います。しかしながら、牛糞、豚糞、鶏糞なども、抗生剤とか含んでいるので危険だという人もいます。菜種カスでさえ、油を絞るときノルマルヘキサンという発ガン性物質が疑われる溶剤を使っているので肥料に使うのは危ないと考える人もいます(溶剤を使わず圧搾法で油を絞った菜種カスもありますが値段が高い)。だから有機肥料でさえ毒で畑に入れるべきでないと考える人もいます。こうなるとどこまで行ってもキリがないので、栽培情報を公開して消費者の皆さんの判断をあおぐしかないかなと思っています。
次に自然農法は「耕さない」というのがスローガンになっています。この「耕さない」というのはどういうことか、まったく耕さず何もしないのか、浅耕くらいは許されるのか、と考えます。また、耕さないなら雑草をまったく取らないのか、取るにしても根から掘り起こすのか、鎌とか刈払機で刈るのか、ということもあります。私の場合は、稲作のアイガモ農法(苗の小さいときにヒナを田んぼに入れ、稲の成長とともにアイガモが育つ)と同じように、野菜の種まきとともに雑草が育ち、共生するという感じです(他人からはズボラ放任に見えるはず)。ただ放任といっても、作ろうとする野菜より雑草の方が背が高くなるようでしたら先っぽくらいは切り落とすということはしますので、一見ズボラ放任のようですが、実は細かな配慮をやっているのです(サンデーファーマーなんで偉そうには言えませんが)。
あれあれ、野菜作りで自然農薬さえもやめてからどうなったか?ということを書く予定だったのに、前置きが長くなってしまいましたので、今日の所はここらあたりでやめます。この次は近日中に。