昨日は福岡市まで広瀬隆さんの講演会に行ってきた。広瀬さんと言えば、ずっと昔から原発の危険性を「命がけ」で訴えている作家。
本当のことを言えば、行きたくなかった。ものすごく体調が悪かったから。話を聴けばさらに憂うつになるに決まっている。天神に向かう電車の中でも嫌な汗がとまらなかった。さらに悪いことには無性にトイレに行きたくなったこと。天神駅で電車から降りてなるべく衝撃を与えないようにそろりそろり歩いてトイレにたどり着いた。本当に「危険な話」。
昼間はヨメさんと別行動だったので、会場で落ち合う約束で、なんとかメールでやりとりしながら会場にたどりついた。天神は本当に都会でした。うわあティファニーだ、グッチだあ、なんて言いながら看板を眺めてゆっくり歩く田舎もんの横を若者はものすごいスピードで通り過ぎて行きます。むかーし、ネクタイ締めてこの街を歩いていたことがあるなんて浦島太郎だね、まったく。
前置きがすごーく長くなったけど、結論から言えば行って本当によかったです。
「原発の作る電気は経済的だ」、「原発がなくなれば電気が不足し停電になる」と長年にわたって洗脳されてきた結果、いまでも多くの人が原発はなくすことはできないと思っている。でも、ほとんどの人は電気を使いたいだけで、特に原発から作られる電気を望んでいるわけではない。だから火力でも水力でも自然エネルギーでも、使える電気であればいいわけだ。絶対原発の電気じゃなきゃダメだっていう人は原発ムラの住民だけのはずだ。だから原発がなくなれば電気が不足して停電したり電気代がべらぼーに高くなるって心配している人に教えてあげよう。「電気は余っている」と。原発がなくなっても天然ガスでタービンをまわして電気を作ればものすごく効率がよい(世界では原発からこの天然ガス発電への流れ)。このプラントを作るのに敷地さえあればわずか数ヶ月でできる。だから「原発を即座に止めろというのは無責任な意見だ」としたり顔で話す人に言ってやろう。
希望はある。九州電力は玄海(佐賀県)に4機、川内(鹿児島県)に2機、原発を持っているが今年中にすべての原発がとまる予定だそうだ(下記のスケジュール参照)。これを機に永遠に再稼動させてはならない、絶対に。
○玄海原発
1号機・・・今年(2011年)11月に定期検査に入る。
2号機・・・定期検査中でとまっている。
3号機・・・定期検査中でとまっている。
4号機・・・今年(2011年)12月に定期検査に入る。
○川内原発
1号機・・・5月に定期検査でとまっている。
2号機・・・今年(2011年)8月に定期検査に入る。