不安と恐怖の時代

  最近はテレビのスイッチを切って、音楽を聴いたりギターを弾いたりして過ごしている。本も読みたいけど老眼で目が疲れるので、残念だけどこれはやっていない。３．１１の現実を目の当たりにしたらテレビの番組なんて本当にくだらないと思うようになった。
　どんなに日にちが経ってももう３．１１以前には戻れない。この先、放射能の不安と恐怖の影におびえながら暮らすことになる。どんなに頑張って農薬や化学肥料を使わずに野菜や米を作っても、原発事故が起きて放射能が大気に放出されれば、そんな努力もまったく徒労に終わる。事故の近くならば住む家も畑も田んぼもすべて放棄して出て行かざるを得ない。こんな理不尽なことは許されるわけがない。一生続く不安と恐怖は即座に殺されるより始末が悪い。