「はぁ〜つまらん……もっと面白い生活表を作れよ、きくたけ！！」
「ま、いいじゃん。
こっから、吸血鬼を魔改造すればさ」
「あんたら、自分のキャラクター作らなくていいの？」
「コンセプトは出来てるし、基本ルールブックだけなら選択肢も無いからね……
10分で造れる」
「慣れてても1時間はかかるよ……つーか、こいつの場合クラスも縛った方が良いな……
聖職者か魔術師のどっちかな？」
「（ニヤリ）おｋ〜」
「？」
「嫌な予感がするわね」
「ボクは強化人間の直死持ちにしようかな？」
「あの超抜能力が使えるの？」
「《死点打ち》って特殊能力があるから、完全再現とまでは言えないけど
似たようなキャラは造れる」
「《幻想舞踏》からの《死点打ち》とか
超マンチキンじゃないか！」
「ふへへ……生まれは『裏切者』の『男装趣味』！
ボーイッシュ女子だぜ！」
「……遠野志貴じゃなくて、両儀式じゃないか」
「あーそれは、いかんな……じゃ『初めての恋』で」
「初恋？
意外と純情なのね」
「……いや、これーー」
「そーだねー、純情だねー」
「？」
「（こいつ！）
ま、いっか（僕に累が及ばないだろうし……）
じゃ、特殊能力と魔法、装備とか決めていこうか」
「？
何を企んでるのか、知らないけど……
貧乏くじは、決まってるから大丈夫ね」
「（今回は僕じゃない……はず）
そうだね、その為にまず、特殊能力を決めようか！
自動取得で《不老不死》が付きます」
「吸血鬼らしいわね……
あ、この《拘束術式》って強くない！？」
「それを取得するためには、吸血鬼のクラスレベルが3必要だね。
オルタは、サプリメント（追加データ集）が使えるからーー」
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ナイトウィザードソースブック スターダスト・メモリーズ 星を継ぐ者 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
菊池 たけし
エンターブレイン
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「これとーー」
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ナイトウィザード ソースブック ロンギヌス (ログインテーブルトークRPG)
たけし, 菊池
エンターブレイン
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「これも使おうか」
「初心者に無茶苦茶なデータ量を！
こんなに持ってきたって、わからないわよ！」
「明確なコンセプトがないなら、アーキタイプを使うかい？」
「それは、つまらないわね……
あら？《死の視線》ってカッコ良さそうじゃない？」
「強くは無いけどね」
「威力が［CL（クラスレベル）＋8］だから、魔法のほうが強い」
「むー
0レベルだと、まともな特殊能力がないじゃない！」
「ふっふっふ、そこで《伝家の宝刀》ですぜ」
「なにそれ？」
「遺産を除く武器をひとつもらえる特殊能力で
取得したアイテムは、性能がLV分上がるって能力。
アーキタイプの『強化人間』が、この能力で『ガンナーズ・ブルーム』を持ってる。
ちなみに180万円（180万v）」
「え？
あー、全クラス使える。汎用の特殊能力なのね……
良いわね……これで、最強の武器を貰うわ！」
「ASか……」
「0レベルなら、神罰銃か……物干し竿、秘宝槍。
ペナルティがリスキーすぎるな……
狩人の魔弓が、いいかな？」
「う～ん
まず、ASって？
ロボット？」
「それは、アーム・スレイブだね？
これは、さっきのガンナーズブルームの強化版で
エンジェルシードって言うんだけどね。
色んな専用オプションがつけられる試作箒。
ちなみに白兵、射撃の両方ができるよ」
「こっちはプラーナを消費して、無限の射程を持つ弓。
ホーミング機能付きで、クリティカルヒットで追加ダメージのおまけ付きの弓」
「ASってののほうが、面白そうね」
「だよね☆」
「あきらめ、早いな」
「いやぁー魔法を使わないと使えなかったり
リスクが大きい装備ばっかだったわ」
「そうなの？」
「《伝家の宝刀》はエンジェルシードにするかい？」
「そう言えば、吸血鬼って魔法も得意なのよね？」
「一応ね……
ただ、属性がサポートタイプの魔法しかないから
魔法は、補助で使えばいいんじゃないかな？
2つしか覚えられないし」
「なるほどね」
「習得できる魔法も、発動値が魔導値以下の魔法しか覚えられない」
「確かに、覚えても直接殴ったほうが強いわね」
「おすすめは、水属性の《レインコール》と《エアブレード》かな？」
「範囲回復と命中を上げて、魔法ダメージにする魔法ね」
「ケレン味のない良いチョイスだ」
「まぁね」
「じゃあ、それにします。
……あとは、細々としたものを買えば終了ね」
「そうだね」
「いや、まだだね」
「ん？」
「ふっふっふ」
「なに？その笑いは……」
「性格表を振らせなかったのは、このときの為だぁ！
君には、このーー
萌ヒロイン
製作チャート
を振ってもらうよ！」
「なにそれ！？」
「……それだ！」
「こ、このうらぎりものー！」
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