前の日、見かけた時
カメラを向けてたワタシに、ふてぶてしい顔をしてたのに
次の日、お散歩に行ったら道路に倒れてた猫ちゃん
『ひぇ~ 死んでる』
って思ったら、コッチ見て小さな声で鳴いた
カラスが狙ってる中、どうしてもそのままにしておけなくて
抱きかかえて車に乗せて
今にも消えてしまいそうな命に
『頑張れ!』
って声かけながら近くの動物病院へ
『交通事故か虐待でしょうね』
って先生
下顎は骨折して半分以上ずれてるし
舌も動かせない
止まらない鼻血は、骨折からきてるものでしょう
もしかすると、頭を打ったからことからか、病気からなのかもしれない
歳は3歳くらいかな
野良ネコってね、寿命は4~5年で
たいがい猫エイズに感染しています
歯肉を見た感じ、この子は他の病気ももってます
形成の先生を呼んで顎を治してもらうこともできますが
舌が動かせないと水を与えるのも流動食を与えるのも難しい
誤嚥しちゃうと大変ですからね…って
先生と相談して、最悪の状態からわずかな期待をこめ
痛み止めの注射と皮下点滴を入れていただきました
薬が効いて
固まった鼻血も拭きとってもらったからか
呼吸がしっかりしてきて… ホッとして涙が出た
薬って凄いね 人間って凄いね
舌が動かせるようになったら与える高カロリーの流動食と
水を飲ませるためのスポイト
眼球に塗るお薬をいただいて
もしも… もしもね、猫ちゃんが元気になった時…
暴れるかもしれないから気をつけてね
それから、触った後は絶対に手を洗うこと
ワンちゃんとの接触は絶対にさせないこと
何かあったらまた来てねって
診察券をつくってもらいました
…結局
猫ちゃんの舌が動くことはなく
静かに逝ってしまいました
先生は
痛み止めと皮下点滴だけでも猫ちゃんはずーっと楽になったと思うよ
って言ってくれたけど
野良だった猫ちゃんにとって、ワタシのしたことは余計なお世話だったかな
…とか
延命処置だったとしか思えない点滴をしてしまったせいで
辛い思いさせちゃったかな
…とか
そんなことばかり、ずっと考えてました
ほんの数日間だったけど…
覚悟はしてたけど…
すぐ隣にあった命が消えてしまったことは辛い
あの日
『頑張れ』なんて言っちゃって
ごめんね。猫ちゃん
寝たきりだったけど、シッコの時だけは起き上がってた猫ちゃん
根性あったよね
もしも…
『生まれ変わり』
っていうものがあるとしたら…
今度は絶対に幸せになってほしいと願ってしまいます