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【高校情報共通テスト対策/学習塾/個別指導】データベース入門(SQL、RDBMS、Oracle等)【高校情報1授業・共通テスト・基本情報技術者・ITパス】

2021-11-20 22:01:01 | 日記

データベース入門(SQL、RDBMS、Oracle等)【高校情報1授業・共通テスト・基本情報技術者・ITパス】

 

 

高校情報1 教科書・参考書・問題集・プログラミング・共通テスト

高等学校 情報Ⅰ(情報1)の動画教科書・参考書・問題集です。授業・プログラミング対策/定期試験対策に利用可能!大学入学共通テスト「情報1」対...

 

 

【資料ダウンロード】

PDFの他、パワーポイント、学習指導案 等の原本も無料提供しています。

情報教育の底上げが目的なので、資料を修正して、学校・塾(営利目的含む)の授業等で利用して頂いて問題ありません。私への連絡不要ですが、利用する際には、YouTubeチャンネル・情報Ⅰ動画教科書・IT用語動画辞典を紹介してもらえると嬉しいです。

■PowerPoint・問題集
https://toppakou.com/info1/download/21_データベース/21_データベース.pptx

■簡易学習指導案
https://toppakou.com/info1/download/21_データベース/【学習指導案】21_データベース.docx

 

【文字おこし】

今回はデータベースの種類、SQLの基礎、オープンデータの活用方法などについて解説していきます。

まずは、データベースについて説明していきます。

データベースとは、集めたデータを、検索や追加などが簡単にできるように整理したものになります。

データベースの種類に
 階層型データベース
 ネットワーク型データベース
 リレーショナルデータベース 
などがあります。

階層型データベースは、初期のデータベースによく採用された方式で、個々のデータ同士のつながりが階層構造を成すデータベースになります。

例えば、株式会社Aの中には人事部と営業部があって、人事部は採用課と研修課からなっている。営業部は営業1課と営業2課から成り立つような階層のイメージになります。

ネットワーク型データベースは階層型データベースを発展させたもので、網目のようにつながっている構造をもつものになります。

例えば、パンメーカーA社とB社があったとして
A社ではあんぱんと食パンを製造している。 B社はあんぱんと食パンに加えてカレーパンも作っている。 それぞれのパンの材料と紐づけるとパンの種類について重複するところ、つまり線が重なる部分が出てきます。
このように網目のようにつながっているものがネットワーク型データベースになります。

リレーショナルデータベースは、世の中で多く使われている形式になります。
リレーショナルデータベースの特徴はデータを表形式で管理することです。
このような感じで、エクセルの表と見た目は同じ感じになります。

リレーショナルデータベースは、この列や行を指定したり、表と表をつなぎ合わせたりしながらデータの検索ができます。

そして、SQLと呼ばれる、言語を使って、データの登録・検索・更新・削除をすることができます。
そして、データを格納する表を作るときにもこのSQLが使われる。

SQLはStructured Query Languageの略で、1970年代に開発されたデータベース言語になります。
見た目は英数文字でプログラム言語の様に思えるかもしれませんが、プログラム言語ではありません。
しかし、一般的なプログラム開発では、色んなデータはデータベースに格納することが多いので、システム開発をする上ではデータベースに関する知識は切っても切れない関係にあります。

この、リレーショナルデータベースの世界では、表のことを、テーブルといいます。
そして、行のことをレコードや組、列のことをカラムやフィールドや属性といいます。
本によっては、レコードの中にあるひとつの要素にあたる「入力項目」をフィールドと説明している場合もあります。
高校の情報の教科書では列のことをフィールドと表現していますが、どちらも間違いではありません。
私自身色んな大手企業のシステム開発に携わる中では、列はカラム、行はレコードと表現する人の割合が多かったので、今回の動画でもカラムとレコードという名前で説明していきます。

今回は、「書籍」というテーブルと「作者」というテーブルを使って説明していきます。

あれ?なんでわざわざ2つに分けているのですか?
一つのテーブルでもいいと思うんですが・・?

いい質問ですね。

作者名を書籍テーブルに持ってきて考えてみましょう。
一見問題なさそうに見えますが、仮に作者名が夏目漱石から秋目漱石に変わったとします。
1つの表の場合、いくつも夏目漱石がいたら、修正漏れがおこって、データが不整合になる可能性があります。
ただ、このようにIDをキーとしてテーブルを分割している場合は、作者テーブルの1か所だけ直せばいいので、不整合が起こりません。
このようなテーブル設計の工夫を,テーブルの正規化といいます。

このテーブルを操作する方法として「選択」・「射影」・「結合」という関係演算を用いて処理することが多いです。

選択はテーブルから条件を満たすレコードを抽出する操作で,
たとえば、書籍テーブルから作者ID が1001を取り出しなさいというSQLの命令文を書けばそのレコードが抽出されます。

射影はテーブルから一部のカラムを取り出す操作で、例えば
書籍テーブルから「書籍名」のカラムを抜き出しなさいというSQLの命令文を書けば、そのカラムが抽出されます。

結合は、複数のテーブルを1つのテーブルにする操作で、
例えば、書籍テーブルと作者テーブルを作者IDをキーに結合すると、このような感じに見た目は1つのテーブルになります。

この、選択、射影、結合はお互いを組み合わせて使う場合が多いです。

このリレーショナルデータベースを管理するためのソフトウェアを
リレーショナルデータベース管理システムと言って、略してRDBMSといいます。

これは、データベースの人気ランキングを表しています。
OracleとMySQLが人気だということが分かります。
MySQLもOracle社の製品なので、国内のデータベースシェアはOracle社の製品が多くの割合を占めていることが分かります。

MySQLは無料で手に入って、ORACLEは高機能で高額なイメージが強いですが、
最近ORACLE社が発表したオラクルクラウドのオールウェイズフリーのサービスを使えば、クラウド上にあるORACLEのデータベースを無料で使うことができます。

へぇ~オラクルのデータベースが無料で使えるって、オラクル社 太っ腹ですね。

1つのデータベースをみんなで共有することも可能だから、
例えば教える先生が1アカウント取得すれば複数人の生徒で演習することも可能になります。

以前の動画で、ORACLEクラウド上に10分足らずでデータベース構築する方法を纏めているので、今回はその方法で、すでに環境を作ってあるところから説明します。
先ほどの、書籍と作者のテーブルを作るためのSQLは概要欄にある、noteブログに記載しています。

テーブル名やカラム名は、基本的には日本語ではなく英数文字を使いますが
今回は分かりやすさを重視するために日本語をつかいます。

さきほど説明した、選択、射影、結合を実際のSQLで実行していきます。

書籍のテーブルから作者IDが1001であるレコードを抽出する、選択のSQLについて
はじめのSELECTは「どの列(カラム)のデータを検索するか」を指定します。
 アスタリスクの場合はすべての列を抽出しなさいという意味になります。。
FROMは「どの表から検索するか」を指定します。 今回は書籍テーブルから抽出します。
WHEREは「どのような条件でレコードを検索するか」を指定します。 今回は 作者IDが1001のものということになります。
最後にSQL文の終わりを意味するセミコロンを付けます。

実行してみます。ちゃんと作者IDが1001のものが抽出されました。

今度は、書籍名のカラムのみを抽出していきます。特定カラムの抜き出しは射影でしたね。。
さきほどはSELECT アスタリスクでしたが、今度は SELECTの後に、抽出したいカラム名を記述します。。
実行してみます。
ちゃんと書籍名のカラムだけが抽出されました。

次に 書籍テーブルと作者テーブルを作者IDが等しいレコードを結合します。

SQLは内部結合というものを使います。
FROM の後のテーブル名までは一緒ですが、 その後にINNER JOIN と記述しその後に結合したいテーブル名を記述し ON の後に お互いのテーブルを紐づけるための条件をいれます。
SELECT (取得するカラム) FROM テーブル名1
INNER JOIN テーブル名2 ON (結合条件);

今回は 書籍テーブルの作者IDと作者テーブルの作者IDを結合条件にするので
ONの後に 書籍.作者ID = 作者.作者IDと記述します。

実行してみましょう。
ちゃんと2つのテーブルが結合されました。

次は書籍テーブルに書籍IDが7の新しいレコードを追加してみましょう。
INSERT INTO の後にテーブル名 かっこの中にカラムをカンマ区切りで記述します。

そして実際に挿入する値はVALUESの後にカンマ区切りで記述します。文字列はシングルコーテーションで囲むことを忘れないようにしましょう。
実行してみます。
一応挿入はされているように見えますが、これは未だ仮確定状態で他の人からは未だ存在しないレコードになっています。
確定するためにはCOMMIT;と記述して実行します。

最後に書籍テーブルから書籍IDが7のレコードを削除します。
DELETE FROMの後にテーブル名を記述し、WHEREの後に削除するレコードの条件を記述します
今回は書籍IDが7のレコードを指定します。
実行してみましょう。
再度検索すると、レコードが消えたことが分かります。
これも確定するためにはCOMMIT;を忘れないようにしてください。


―――

各種情報システムでは、情報通信ネットワークにより様々なデータが送受信されています。
情報システムにより蓄積された膨大な量のデータであるビッグデータを課題解決に活用することが近年重要視されています。

個人情報を含むデータや企業活動の根幹にかかわるデータは,漏洩することがないよう情報セキュリティを確保する必要があります。
一方,公益性が高いデータについてはオープンデータとして公開される動きも広がっています。


総務省が出している、オープンデータ基本指針では、オープンデータというのは次の3つの定義があります。
 ①営利目的,非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの
 ②機械判読に適したもの
 ③無償で利用できるもの

「機械判読に適したもの」として,「コンピュータプログラムが自動的にデータを加工,編集できること」ができるようなものも含め,オープンデータを普及させる取組が官民をあげて推進されています、

オープンデータが公開されることにより次のような効果が期待されています。
 ①国民参加・官民共同の推進を通じた諸課題の解決,経済活性化
  多様なサービスの提供・公共サービスの提供・改善,諸問題の解決への貢献
 ②行政の高度化・効率化
  情報を根拠とした政策・施策の企画・立案,効果的な行政の推進
 ③透明性・信頼の向上
  政策等に関する十分な分析・判断が可能,行政の透明性・信頼性の向上

このオープンデータのファイル形式の代表的なものについて説明していきます。


表形式のマイクロソフトのExcel形式 
カンマで区切られたCSV形式 などがあります。 CSV形式は色んなアプリケーションで対応している形式だから加工がやりやすいというメリットがあります。

そして文書形式としてはPDF形式やマイクロソフトのWord形式などがある。 PDF形式は再度加工するのが難しいので、その時点のデータから変更しない場合に使われることが多いです。

図形情報や属性情報を持つ複数のファイルから構成される 地理空間情報形式のshp(シェープ)形式などがあるあります

でわ、実際にオープンデータを使って、データ分析をしていきます。
埼玉県川越市にAED が十分に設置されているかどうかを調べていきます。

まずは、事前準備として埼玉県川越市のどこにAEDが設置されているかが、一覧になっているCSV形式データをダウンロードしていきます。。
URLは概要欄にも貼っておきます。

【川越市】AED設置場所(公共施設) - データセット - Open Data Saitama
https://opendata.pref.saitama.lg.jp/data/dataset/aed

今回は令和3年3月31日のデータを利用します。
タイミングによっては最新データが違うと思うので読みかえてください。
UTF-8,Shift_JIS,shape形式がありますが、今回はShift_JISの形式のをダウンロードします。

ダウンロードしたら、一度右クリックして、プログラムから開く でメモ帳を選びます。
CSV形式なので、カンマ区切りでデータが保存されているのが分かります。


今回は地図アプリに読み込んでもらえるようにするために、このファイルの列を入れ替える必要があります。
メモ帳だと編集は難しいので、エクセルを使って編集していきます。
一度メモ帳を閉じて、今度はCSVファイルをダブルクリックします。
エクセルと紐づいているので、エクセルで開きます。

経度と緯度が一番後ろの列に来る必要があるので。
まず、軽度の列を切り取って、一番後ろに貼り付けます。。
更に、緯度の列を切り取って、経度の右隣りに貼り付けます。
表を分かりやすくするために、名称の列を切り取って、一番前のA列に挿入します。

これで準備ができたので、ファイルを保存して閉じます。

今度は、この作ったデータを地図上に表示させていきます。
政府統計の総合窓口のe-StatというWebアプリケーションを使うので、このURLにアクセスしてください。概要欄にも貼っておきます。

政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
https://www.e-stat.go.jp/

ユーザ登録なしで使える機能もたくさんありますが、CSVファイルを読み込ませるためには登録が必要なので、まずはユーザ登録していきます。。

右上の新規登録をクリックして、ユーザID欄のところにメールアドレスを入れます。確認の為、同じアドレスをその下にも入力して、仮登録ボタンをクリックします。

そうすると、e-Statからメールが届いているはずなので、メール内にあるURLをクリックします。
ユーザ本登録画面に遷移するので、パスワードを自分自身で決めて、入力して
本登録ボタンをクリックします。

完了画面が出たら、登録は出来たので、右上のログインボタンをクリックして
ユーザID欄にメールアドレス 
パスワード欄に今決めたパスワードを入力してログインボタンをクリックします。

統計データを活用する 欄の 地図のアイコンをクリックします。
そして、遷移した画面で 地図で見る統計 jSTAT MAPのリンクをクリックすると地図アプリが立ち上がります。

さきほど作った川越市のAEDの設置状況のCSVを読み込ませてみます。。
右下にある、統計地図作成というボタンをクリックして、プロット作成を選択します。
その中でCSVファイルから読み込む機能である、緯度経度付きファイルをクリックします。

そして、CSVファイル欄の右側に参照ボタンがあるので、さきほど作ったCSVファイルを選択します。
さきほど、軽度、緯度の順番で末尾に持ってきましたが、ここに注意書きがあるように、このアプリケーションが末尾にあるデータを読み込むようにできているので、その形式に合わせた感じになります。

準備が出来たら、アップロードするボタンをクリックします。

つぎに、読み込んだ緯度経度に該当する点をどのように表示するかを選ぶことができます。
アイコン選択で好きなアイコンを選びます。今回は赤色の四角形にしてみます。
そして登録するボタンをクリックします。

川越市の地図上の表示が変わったはずですが、地図が川越市ではない場合は
左上に川越市と入力してエンターキーを押します。

そうすると、川越市に移動して、赤色の四角でAEDの設置場所が表示されているのが分かります。

今度はAEDの設置場所と人口密度の関係性を確認していきます。

左上の統計地図作成をクリックして表示されるサブメニューの統計グラフ作成を選択します。

統計グラフ作成画面に来るので
調査名を[国勢調査],年を[2015 年](最新のもの),
集計単位を[小地域(町丁・字等別)],

統計表を[人口性比,密度],指標を[密度(人口総数)]と順に選択します。
表示する指標である[密度(人口総数)]を選択したら,[指標選択]ボタンをクリックします。
,小計単位を[小地域],集計範囲を[行政界選択]とすると,都道府県,市区町村の順に選択できます。ここでは,埼玉県川越市を選択します。
そして、目的の行政界を選択したら,[集計開始]ボタンをクリックします。


人口密度が高い地域がピンク色ですが、AEDの設置場所も比較的多いことが分ります。

今回は、オープンデータを使って AEDの設置場所を地図と組み合わせて可視化しましたが、色んなデータを使ってそれを他のものと組み合わせて可視化すると相手に伝わる資料になります。

===
今度は、キーバリュー形式というデータの表現方法について説明していきます。

SNS での人のつながりや鉄道の路線などのような関係性について図を使って表現してみよう。
aからfまでの人がいたとします。

この図の見方は、例えば
aの人はbさん、cさん、dさんとつながっています。
bさんはaさんとdさんとつながっています
cさんはaさんとdさんとつながっています
dさんはaさんbさんcさんeさんとつながっています
eさんはdさんとfさんとつながっています
fさんはeさんとだけつながっています。

a からf までの人を表す丸を頂点(バーテックスまたはノード),
人とのつながりを表す線分を辺(エッジ)といい,頂点と辺で構成された図を「離散グラフ」といいます。この図は特に方向性を考えない無向グラフになっています。
人のつながりでの片想いの関係や一方通行の道路のような,方向性を考慮した有向グラフを考えることもできます。

離散グラフをコンピュータ上で表現するには,コンピュータで扱うことができるデータ形式で表現する必要があります。一つの例として,2 次元配列を用いて表現することができます。
頂点どうしがつながっていれば1,つながっていなければ0 として表現します。
例えばfを基準につながっているのは、eなので、eとfのつながりを表す部分は双方向で考えると2箇所あって両方1になっているのが分かります。
このように表現する方法を隣接行列といいます。隣接行列を使って表現する場合,辺の本数が少ない場合には,隣接行列の要素の多くが0 である疎行列になってしまいます。
そこで,接続している頂点のリストを頂点ごとにデータとして,隣接リストとして表現する方法があります。
例えばこれは、頂点a には頂点b とcとd が接続していることをしめしています。
{a : [ b,c,d ] , b : [ a , d ] , c : [ a , d ] , d : [ a , b , c , e ] , e : [ d , f ] , f : [ e ] }
 隣接リストでは,注目している頂点という項目と,接続している頂点のリストという値との組として表現されています。
このように,項目(キー)と値(バリュー)との組により表現されるデータの形式を
「キー・バリュー形式」といいます
 隣接リストの形式では,疎行列のような不要なデータについては解消されますが,頂点同士が接続しているかどうかを調べるには隣接リストをたどって調べる必要が生じます。

 Amazon Dynamo(ダイナモ)DBやオープンソースのHibariやこの前説明したオラクルクラウドもキーバリュー形式に対応したデータベースを提供しています。
他のデータ形式に対応したデータベースもあり,これらのデータベースを総称してNoSQL と呼ばれています。NoSQL はビッグデータの活用と関連して注目されています。
今回のキー・バリュー形式のデータの処理はプログラム開発でよく使われる手法なので、今回の基礎を抑えておいてください。

初期セットアップSQL※ORACLE用
◆ORACLEのSQLです◆
■書籍テーブルの作成■
CREATE TABLE "書籍"
("書籍ID" varchar2(10),
"書籍名" varchar2(255),
"作者ID" varchar2(10));

■作者テーブルの作成■
CREATE TABLE "作者"
("作者ID" varchar2(10),
"作者名" varchar2(255));

■書籍テーブル初期セットアップ■
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(1,'羅生門',1001);
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(2,'こころ',1002);
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(3,'坊ちゃん',1002);
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(4,'鼻',1001);
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(5,'舞姫',1003);
INSERT INTO  "書籍" ("書籍ID", "書籍名", "作者ID") 
VALUES(6,'吾輩は猫である',1002);

■作者テーブル初期セットアップ■
INSERT INTO "作者" ("作者ID", "作者名") VALUES ('1001', '芥川龍之介');
INSERT INTO "作者" ("作者ID", "作者名") VALUES ('1002', '夏目漱石');
INSERT INTO "作者" ("作者ID", "作者名") VALUES ('1003', '森鴎外');

【解説重要用語】
データベース、階層型データベース、ネットワーク型データベース、リレーショナルデータベース、カラム(列)、テーブル(表)、レコード(行)、フィールド、選択、射影、結合、RDBMS、仮想表(ビュー表)、リレーションシップ、オープンデータ、離散グラフ、頂点(バーテックス、ノード)、辺(エッジ)、無向グラフ、有向グラフ、隣接行列、NoSQL(Not only SQL)

【Oracleクラウド環境構築】
https://www.youtube.com/watch?v=bAWr0LsJHqA

【川越市】AED設置場所(公共施設) - データセット - Open Data Saitama
https://opendata.pref.saitama.lg.jp/data/dataset/aed

政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
https://www.e-stat.go.jp/

★私の目標
「とある男が授業をしてみた」 の葉一さん
https://www.youtube.com/user/toaruotokohaichi
※Google社に招待頂いた、「YouTube教育クリエイターサミット2020」で
 葉一さんと文部科学省・Google役員の対談セッションに感銘を受けて、高校情報講座スタートしています。

【参考サイト・参考文献】
tkmium note(共通テスト対策・プログラミング・情報教育全般)
★情報関係基礎の過去問解説が充実しております!
https://tkmium.tech/

文部科学省 「情報Ⅰ」教員研修用教材
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416756.htm

詳細(情I703 高校情報I Python)|情報|高等学校 教科書・副教材|実教出版 (jikkyo.co.jp) 検定通過版
https://www.jikkyo.co.jp/book/detail/22023322

令和4年度新版教科書「情報Ⅰ」|高等学校 情報|日本文教出版 (nichibun-g.co.jp)検定通過版
https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/joho/2022_joho01_1/textbook/


その他、情報処理技術者試験(全レベル1~4)/IT企業15年勤務(システム技術部 部長)経験から培った知識を交えながら解説しています。

かわいいフリー素材集 いらすとや (irasutoya.com)
https://www.irasutoya.com/

 


【高校情報共通テスト対策/学習塾/個別指導】情報システム/POSシステム・電子商取引EC・マイナンバー・電子政府・ATM【高校情報1授業・教科書完全準拠版】

2021-11-20 21:59:58 | 日記

情報システム/POSシステム・電子商取引EC・マイナンバー・電子政府・ATM【高校情報1授業・教科書完全準拠版】

 

 

高校情報1 教科書・参考書・問題集・プログラミング・共通テスト

高等学校 情報Ⅰ(情報1)の動画教科書・参考書・問題集です。授業・プログラミング対策/定期試験対策に利用可能!大学入学共通テスト「情報1」対...

 

 

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PDFの他、パワーポイント、学習指導案 等の原本も無料提供しています。

情報教育の底上げが目的なので、資料を修正して、学校・塾(営利目的含む)の授業等で利用して頂いて問題ありません。私への連絡不要ですが、利用する際には、YouTubeチャンネル・情報Ⅰ動画教科書・IT用語動画辞典を紹介してもらえると嬉しいです。

■PowerPoint・問題集
https://toppakou.com/info1/download/20_情報システム/20_情報システム.pptx

■簡易学習指導案
https://toppakou.com/info1/download/20_情報システム/【学習指導案】20_情報システム.docx

【文字おこし】

今回は、情報システムの概要について説明していきます。

ネットワークに接続されたそれぞれの情報機器が連携しながら、様々な機能を提供する仕組みを「情報システム」といいます。
業種ごとに代表的な情報システムを説明していきます。

まず、コンビニなどの小売業でよく使われている情報システムにPOSシステムがあります。
小売店の商品が販売された時点の情報を管理するものになります。
これを利用することで商品の在庫、発注などを一元管理します。

とあるコンビニ店での利用例を見ていきましょう。
まずPOSレジスタで商品のバーコードを読み取ります。
その売上情報は本部のコンピュータに送られ、本部のコンピュータでは情報の収集、分析が行われます。
そして在庫の補充が必要な場合は問屋や商品メーカに発注を行います。

メーカや問屋は商品を配送センタに納品し、本部は出荷指示をコンピュータで行います。
問屋から直接店舗に届けられる場合もあります。

このようなPOSシステムは、商品購入者の年齢層や性別などの情報が入力されることもあり、売上傾向の把握など、販売戦略にも役立てられています。

――
インターネット等のネットワーク上で契約や決済と言った商取引をするシステムを
電子商取引システムと言います。
Electric Commerce を略して EコマースやECと読んだりもします。

ヤフーショッピングやアマゾンなどWeb上の店舗で商品を販売するサイトをECサイトと言います。
また近年はメルカリやヤフーオークション等のように個人と個人で売買する形態も活発化してきています。


このオークションの様な、個人の消費者同士の取引をConsumer to Consumer を略してCtoCと言います。

企業と消費者間の取引をBusiness to Consumer を略して B to Cと言います。
企業同士の取引を Business to Business を略して B to B と言います。

Amazonなどで物を買うと、過去の閲覧履歴や購入履歴等をもとにおすすめ商品を表示してくれたりしますが、これをレコメンデーション機能と言います。

今度は金融業界例を見ていきましょう。
現金の支払い、振込などを行う装置にATMがあります。最近は銀行だけでなく、コンビニやスーパなどでも設置されています。
そして、パソコンやスマートフォンを利用してどこからでも残高照会や振り込みのサービスを提供している、インターネットバンキングも普及しています。

最近は、クレジットカードやデビットカードの普及だけでなく電子マネーの拡大で、実物のお金を持ち歩かなくても買い物ができる、キャッシュレス社会が進んできています。

他にも、新幹線や飛行機、ホテルや旅館、映画などのチケットを予約する 予約システムがあります。これも、クレジットカードや電子マネーなどの決済システムと連携していることが多いです。

また、最近は切符を買わなくてもSuicaやPASMOなどのICカードを利用してバスや電車に乗車できますが、これを交通系ICカードシステムと言います。


最近はマイナンバーカードにICカードが格納されていて、税金の支払いなどに利用できます。
このような、コンピュータやネットワークなどの情報通信技術(IT)を行政のあらゆる分野に活用することにより、国民・住民の方々や企業の事務負担の軽減や利便性の向上、行政事務の簡素化・合理化などを図り、効率的・効果的な政府・自治体を実現しようとするものを電子政府や電子自治体と呼びます。

バルト三国の1つのエストニアでは行政サービスの99%がオンラインで完結するため、電子国家と呼ばれて注目を集めています。

【解説重要用語】
POSシステム、電子商取引システム(Electric Commerce / e-コマース / EC)、ECサイト、CtoC(Consumer to Consumer)、BtoC(Business to Consumer)、BtoB(Business to  Business)、レコメンデーション機能、ATM(automatic teller machine)、インターネットバンキング、電子政府・電子自治体、電子国家

★私の目標
「とある男が授業をしてみた」 の葉一さん
https://www.youtube.com/user/toaruotokohaichi
※Google社に招待頂いた、「YouTube教育クリエイターサミット2020」で
 葉一さんと文部科学省・Google役員の対談セッションに感銘を受けて、高校情報講座スタートしています。

【参考サイト・参考文献】
Google Earth
https://earth.google.com/web/?hl=ja

tkmium note(共通テスト対策・プログラミング・情報教育全般)
★情報関係基礎の過去問解説が充実しております!
https://tkmium.tech/

文部科学省 「情報Ⅰ」教員研修用教材
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416756.htm

詳細(情I703 高校情報I Python)|情報|高等学校 教科書・副教材|実教出版 (jikkyo.co.jp) 検定通過版
https://www.jikkyo.co.jp/book/detail/22023322

令和4年度新版教科書「情報Ⅰ」|高等学校 情報|日本文教出版 (nichibun-g.co.jp)検定通過版
https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/joho/2022_joho01_1/textbook/


その他、情報処理技術者試験(全レベル1~4)/IT企業15年勤務(システム技術部 部長)経験から培った知識を交えながら解説しています。

かわいいフリー素材集 いらすとや (irasutoya.com)
https://www.irasutoya.com/

 


【高校情報共通テスト対策/学習塾/個別指導】メールの送受信技術超入門(SMTP/POP/IMAP)

2021-11-20 21:58:35 | 日記

メールの送受信技術超入門(SMTP/POP/IMAP)【高校情報1・基本情報・ITパスポート】高校情報Ⅰ教科書完全準拠版

 

 

高校情報1 教科書・参考書・問題集・プログラミング・共通テスト

高等学校 情報Ⅰ(情報1)の動画教科書・参考書・問題集です。授業・プログラミング対策/定期試験対策に利用可能!大学入学共通テスト「情報1」対...

 

 

【資料ダウンロード】

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■PowerPoint・問題集
https://toppakou.com/info1/download/19_メールの送受信/19_メールの送受信.pptx

■簡易学習指導案
https://toppakou.com/info1/download/19_メールの送受信/【学習指導案】19_メールの送受信.docx

【文字おこし】

今回はメールの送受信の流れ、そしてそれらを実現するSMTP、POP、IMAPのプロトコルについて説明していきます。

まずは、メール送受信流れを簡単に説明します。
送信元は、がっきーで メールアドレスをgakki@toppakou.comとします。
送信先は、ミライでメールアドレスを mirai@deguchi.com とします。
理解を深めるために@以降のドメインは別のものにして、別のメールサーバということにします。

まず、がっきーはOutLookなどのメールソフトを使ってメールを作成します。
その時宛先メールアドレスにmirai@deguchi.comと入れ送信ボタンを押します。

メールのデータはまず、toppakou.comのメールサーバに送られます。
そこで、宛先の@以降のドメイン部分で送信先のメールサーバを判断し、deguchi.comのメールサーバに転送されます。
そしてdeguchi.comのメールサーバは、宛先メールアドレスの@より左側にあるユーザ名を見て、各ユーザーのメールボックスに格納します。ここではmiraiのメールボックスに格納します。
受信者側のミライは、OutLookなどのメールソフトを利用して、deguchi.comの自分のメールボックスにメールが届いていないか確認し、届いている場合は、自分のパソコンにダウンロードしてメールを読むことになります。

このとき、メールの送信や転送に使われているプロトコルをSMTP
ミライがメールボックスからデータをダウンロードしたときに使われているプロトコルをPOP3といいます。

SMTPについてもう少し掘り下げてみていきましょう。

SMTPは、Simple Mail Transfer Protocolの略でメール送信に利用されるプロトコルです。
OutLookなどのメールソフト等のアプリケーションデータをやり取りすることから、アプリケーション層のプロトコルになります。
ウェルノウンポートの25番が使われます。
後ほど説明しますが、最近はセキュリティの都合でサブミッションポートと呼ばれる、587番が使われることが多くなってきています。

DNSサーバも含めてメール転送の仕組みを見ていきましょう。
DNSに関しては以前の動画で説明したDNSサーバの概要は知っていることを前提として説明するので、DNSについて分からない場合は、概要欄にリンクを貼ってあるDNS入門動画を先にご参照ください。

まず、がっきーが一番初めにメールを送信する先のサーバは、メールソフトのSMTPの設定で設定されているサーバになります。
ここでは突破口ドットコムのメールサーバとします。

そして突破口ドットコムのメールサーバがdeguchi.com のメールサーバに転送するためには、送信先のIPアドレスが必要です。deguchi.comにはWebサーバやメールサーバ等色んなIPアドレスを持っている可能性があるので、メールサーバに特化して名前解決する必要があります。

DNSについて解説した動画で、少し説明しましたが、MXレコードというものが使われます。

MXレコードはメールサーバのホスト名になります。
まずは、decuchi.comのドメイン名をキーにDNSサーバに対してMXレコードを問い合わせます。そして取得したメールサーバーのホスト名からIPアドレスを取得するために、Aレコードを取得してdeguchi.comに対応するメールサーバのIPアドレスが取得できます。

そして、そのIPアドレスに対してSMTPでメールのデータを転送します。


では、受信プロトコルのPOP3について説明します。

POP3もアプリケーション層のプロトコルで、ウェルノウンポートは110番になります。
クライアント側から、メールサーバのメールボックスに問い合わせてメールソフトにダウンロードします。

しかしPOP3でのメール受信にはいくつかデメリットがあります。
・メールデータはパソコン内で管理するので、万が一パソコンが壊れた場合のバックアップはパソコンごとに行う必要があります。

・メールを受信する際に、サーバから削除する設定や一定期間残す設定は出来ますが、削除するのが基本です。
サーバから削除された場合は、他のパソコンからはメールを受信することができません。

今は、会社用のパソコンと出先でのノートPCと一人で複数台端末を持つのが珍しくなくなっています。
そうした場合、POP3の受信時削除だと、複数のパソコンでメールを同期するのは難しいです。

そこでそのデメリットを解消するため利用されるのが「IMAP4」というプロトコルです。

IMAP4は、メールデータはメールサーバ内で管理することが前提です。
メールサーバにログインすると、メールの件名や送信者などのヘッダー情報だけを受診します。本文を含めてダウンロードすると、容量が大きくなり表示に時間がかかるので、目次情報だけをダウンロードするイメージです。
そして、件名や送信者から読みたいメールを選ぶと、そのメールの本文がダウンロードされます。
POP3と比較してのIMAP4のメリットは
 ・IMAP4は必要なメールの本文だけを都度ダウンロードするので、ネットワークの負荷が少なくて済みます。
・メールの未読や既読情報もメールサーバで一元管理できるので、例えば出先のパソコンで受信したメールは、会社のパソコンで見ても既読ということで同期がとれます。
・ローカルの端末に依存せず、どのパソコンからでも同じメールを見ることができます。
そして、メールのバックアップもメールサーバで一元管理ができます。

このようにIMAPはメリットは多くありますが
デメリットとしては、メールサーバに接続できないとメールを読めないこと
メールサーバの負荷が大きいということがあります。

最近利用が進んでいるのが、クライアントパソコン側では、POPやSMTPを利用しないWebメールです。
WebメールとはWebブラウザでメールの送受信を行うので、クライアント端末からの通信はHTTPSが使われます。
有名なのはYahooメールやGoogle社のGmailなどがあります。

Web画面でメールの送受信ができますが、通常のメールソフトと連携しIMAP、SMTP、POP3と併用することも可能な場合が多いです。

メールのセキュリティについて確認していきましょう。
皆さんは、知らない相手から広告メールなど届いたことないですか?
このような、受信者の意向を無視して一方的に繰り返し送られる迷惑メールをスパムメールと言います。

このスパムメールの対応策として、OP25Bというものがあります。
SMTPには実は欠点があります。それは接続してきた先を認証しないということです。

ISP内部のユーザなら不正なことをしても身元が特定できますが、
他のISPに属するスパムメールを大量に送り付ける悪意のあるユーザが、身元を隠してISP Aのメールサーバを利用してスパムメールを色んな人に送り付けることができます。

同じISPの人からの送信ならIDとパスワードで認証することができますが、
外部からISP内部へのメールがだれから届くか分からない為、25番ポート自体を閉鎖したりISP外部のユーザを認証することは現実的ではありません。

そこで、ISP同士が協力して、自分のISPのメールサーバを経由せずに他のISPの25番ポートを使ってメールを送信しようとした場合、ISPの外部に出ていかないようにブロックします。
この仕組みを、「Outbound Port 25 Blocking(アウトバウンド・ポート・25・ブロキング)」を略してOP25Bと言います。
でも、これだと正規のユーザで不都合が生じることがあります。
例えば、ISP Aに属するユーザが出張先で、ISP Cのネットワーク環境を使っていた場合で、いつもどおりISP Aのメールサーバを利用とするとOP25Bの影響で通信がブロックされてしまいます。
そこで登場するのがサブミッションポートと言われるポートです。

各ISPはサブミッションポートと呼ばれる587番ポート宛てなら外のISPにアクセスできるようにしています。
そして、自身が所属するISPに対して、IDとパスワード等を渡し、認証してもらいOKならメールを送信できます。
SMTPには認証機能はありませんが、SMTP Authという技術を使うことでユーザ認証を行えるようになります。

スパムメールの為に587番ポートを利用しようとしても、接続先のISPのメールサーバの認証が通らないのでスパムメールを送信できません。

簡単に言えばスパムメールを防ぐために、自身の所属するISPのメールサーバを経由しないメール送信は禁止しました。
ただ、出張先とかで外部のISPから使いたい人のために、接続先のメールサーバの認証という条件付きで587番ポートを使えるようにしましたということです。


その他のSMTP/POP3のセキュリティ上の問題について説明していきます。
SMTPは先ほど話したようにユーザ認証機能がありません。またメールの暗号化や改ざんチェックが無いので、通信経路を盗聴されたら情報漏洩や改ざんのリスクがあります。

POP3は認証機能はありますが、ID、パスワードが暗号化されていないので、通信経路を盗聴されたら、不正にログインされる可能性があります。
また、SMTPと同じくメールの暗号化や改ざんチェックが無いので、通信経路を盗聴されたら情報漏洩や改ざんのリスクがあります。

その問題を解決する技術があります。詳細はまた別動画で説明するので、ここでは概要だけお伝えします。
SMTP over SSL 略してSMTPsは電子証明書を利用した暗号化技術で
  メールを暗号化します。改ざんも検知可能。

SMTP Authは先ほど説明しましたが、SMTPサーバに対して認証を行う方式です。

POP3のセキュリティ対策として
APOPがあります。APOPはパスワードを暗号化して安全性を高めた方式です。

POP3 over SSL 略してPOP3sは電子証明書を利用した暗号化技術で
  メールを暗号化します。改ざんも検知可能。


SMTPsとPOP3sにも問題点があります。
暗号化範囲が使っている端末から自身の所属するメールサーバまでということで
メールサーバ間は暗号化されません。

それを解決する方法としてs/MIMEがあります。S/MIMEは送信元端末から受信側の端末までの経路全てを暗号化します。暗号化だけでなく、文書の改ざん防止、デジタル署名を利用することでの送信者が本人であることの確認ができます。

 


【高校情報1授業・共通テスト対策/学習塾/個別指導】インターネットの仕組み入門~IPアドレス・DNS・MACアドレス【高校情報1・基本情報技術者・ITパスポート】

2021-11-20 21:56:28 | 日記

インターネットの仕組み入門~IPアドレス・DNS・MACアドレス【高校情報1・基本情報技術者・ITパスポート】高校情報Ⅰ教科書完全準拠版

 

 

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■簡易学習指導案
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【文字おこし】

今回は、インターネットの仕組みについて
IPアドレス、DNSなどについて詳しく説明していきます。

この数字はIPアドレスと言ってネットワーク上の住所の様なものになります。

LINEでメッセージを送る場合で考えていきましょう。
このスマートフォンにはインターネット上の住所であるIPアドレスが割り振られています。

このIPアドレスは1台1台各端末に別々のIPアドレスが割り振られています。
スマートフォンだけでなくパソコンやルーターなどインタネットにつながっている機器にはこのようなIPアドレスが割り当てられています。

※IPv6については後から説明しますので、IPv4で説明します。

IPアドレスは、32ビット2進法で構成されているものを、人の目で分かりやすくするように、8ビットずつドットで区切り、10進法で表現したものになります。
8ビットが基準なので10進法だと0から255までの数で表すことができます。

IPアドレスはドットを境に上から第1オクテット、第2オクテット、第3オクテット、第4オクテットと言います。


今日は、このIPアドレスについて試験問題が解けるレベルまで解説していきます。
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ネットワークには大きくLANとWANの2種類があります。
LANはLocal Area Network の略で、その名の通りLocalつまり限られた範囲のネットワークになります。例えば学校や会社、家庭内等のネットワークは、お互いのパソコンやプリンタ等の機器が繋がっていますよね。その組織の中の人はアクセスできますが、外部の人はアクセスできませんよね。このような限られた範囲で、独立したネットワークをLANと言います。
家庭で使用するネットワークを「家庭内LAN」、会社で使用するネットワークを「社内LAN」と言ったります。
LANでもケーブルにつながっている有線LANとケーブルの代わりに無線電波でデータをやり取りする、無線LANがあります。最近は駅などで、このようなWi-Fiスポットを見かけると思いますが、Wi-Fiは無線LANの中で相互接続を保証している規格を使った技術製品のことです。Wi-Fiと無線LANは同じ意味で使われることが多いです。

WANとは、「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」を略したもので、遠く離れたエリアとつながったネットワークのことを指します。
インターネットもWANの1つで、LANとLANをつないだワイドなネットワークになります。
日本国内はもちろん、世界中の人たちと家や会社にいながらコミュニケーションを取ることを可能にしています。

★プライベートIPアドレスとグローバルIP(パブリックIPアドレス)
IPアドレスにはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2種類があります。
グローバルIPアドレスは、WANで使われるIPアドレスのことになります。グローバルIPアドレスはパブリックIPアドレスとも呼ばれます。

プライベートIPアドレスはLANで使われるIPアドレスのことです。
つまり自宅や学校などの独立したネットワーク内だけで使われるIPアドレスのことです。

――――
グローバルIPアドレスについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
WANつまりインターネットの世界では、すべての端末が個別のIPアドレスを持っています。この図で言うとLANとWANとの境界に位置する、ルータがそれぞれ別々のグローバルIPアドレスを持っています。

一方、LAN内の機器は、その組織内でしか使えないプライベートIPアドレスしか持っていないので、インターネットの世界では使えないIPアドレスです。
LAN内の機器がWANつまりインターネットに接続するためには、グローバルIPアドレスを割り当てられているルータを経由する必要があります。

LANのプライベートIPアドレスについて詳しく見ていきましょう。
プライベートIPアドレスは、LANの中で自由に割り当てられるIPアドレスのことです。

例えば、パソコンとプリンタが通信したい場合、パソコンには192.168.1.2 プリンタには192.168.1.4 という風にIPアドレスつまりLAN内部の住所を割り当てることによりお互いの機器が通信できるようになります。

プライベートIPアドレスに使える、アドレスの範囲はあらかじめ決められていて、次の三パターンになります。
先頭が192.168. で始まるもの 先頭が172. で始まるもの 先頭が10で始まるものになります。

プライベートIPアドレスはその組織のネットワーク内で一意であればいいので、例えば がっきー自宅のパソコンに192.168.1.2を割り当てていて、企業Aのプリンタに同じ192.168.1.2が割り当てらえていても問題はありません。
逆にグローバルIPアドレスでは、同じものを割り当ててしまうと、インターネット上の住所が重複して、どちらに届けたらいいかわからなくなるのでグローバルIPアドレスの場合は、同じタイミングで同じIPアドレスを割り当てることはNGです。


ルータは、LANの中に存在する機器とも通信を行いますが、インターネット側に存在する機器とも通信を行います。そのため、ルータには、2つのIPアドレスが割り当てられています。LAN内機器とやり取りするためのプライベートIPアドレスとインターネットとやり取りするためのグローバルIPアドレスです。


自宅のパソコンがどのようにしてインターネット側に接続しているかを説明していきます。
まず、
ここに入力して検索でcmdと入れて、コマンドプロンプトを立ちあげます。
そこで ipconfig と打ち込んでエンターキーを押します。これは、割り当てられているプライベートIPアドレス等のネットワークの設定を確認するときに使われるコマンドです。

IPv4アドレス欄に記載されている192.168.1.19というのが、このパソコンに割り当てられている、プライベートIPアドレスになります。
4桁ごとにコロンで区切られている、IPv6アドレス欄もありますが、これは後ほど説明するので、IPv4の前提で説明していきます。

デフォルトゲートウェイに192.168.1.1というのが割り当てられていますが、これはルーターのIPアドレスになります。
例えば、このパソコンがインターネット側のホームページを見る場合、まずはルータと通信して、ルータが宛先のIPがグローバルIPかプライベートIPかを判断します。
そして、グローバルIPアドレスの場合は、インターネット側と通信を行い、得られたホームページの情報を、依頼のあった端末に返却します。
逆に、プリンターと通信する場合は、ルータはプライベートIPアドレスとの通信と判断し、インターネット側には出ていかず、内部の機器と通信の仲介を行います。

ルータにどのようなグローバルIPアドレスが割り当てられているかを調べるためには、Google検索で グローバルIPアドレス確認などとキーワード検索すると、インターネット側からルータにどのようなグローバルIPアドレスが割り当てられているかがわかるWebページがヒットします。有名なのは、IPアドレス確認くんです。
なお、グローバルIPアドレスを公開することは好ましくないので、ここでは一部見えなくしています。
自宅からインターネット接続する場合、このグローバルIPアドレスは、インターネットサービスプロバイダと呼ばれる、インターネット接続の仲介サービスを行う会社が割り当てています。一定期間毎に、IPアドレスの割り当てが変わったりします。これを動的IPアドレスや変動IPアドレスと言います。別料金を払うことで、割り当てられるグローバルIPアドレスを固定化したりもできます、これを静的IPアドレスや固定IPアドレスと言います。

このように1つのグローバルIPアドレスで、プライベートIPアドレスを持つ複数のパソコンなどが同時にインターネット接続ができますが、この1つのグローバルアドレスを複数の端末で共有する変換技術をNAPTと言います。グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスが1対1の時の変換はNATという機能を使います。


先ほどのプライベートIPアドレスについて見た時に サブネットマスク欄に255.255.255.0 と表示されていました。この、サブネットマスクについて説明していきます。

少しややこしい部分なので、先に例から説明します。
固定電話の電話番号を思い浮かべてみてください。

例えば、東京に電話をかける場合は市外局番の03を頭につけますよね。そして、その後の桁は東京都内で割り振られています。
大阪に電話をかける場合は、市外局番の06を頭に付けます。
市外局番を見るだけで、大阪や東京と言ったざっくりとした地域を特定できます。

IPアドレスも、ネットワーク部とホスト部の2つに分割されます。ネットワーク部が市外局番の様なイメージで、ネットワークグループを特定するためのもので、ホスト部がそのグループに属する1台のコンピュータを特定するイメージです。

市外局番は03とか06とかで、どこまでが市外局番かは判断可能ですが、IPアドレスは、このサブネットマスクを使って、ネットワーク部とホスト部の境目を判断します。

サブネットマスクはIPアドレスと同様に人間に分かりやすい、10進法を使っていますが、2進法に変換する必要があります。

192.168.1.19を2進法に変換するとこのようになります。
そしてサブネットマスク255.255.255.0を2進法に変換すると、1が続いて最後の8桁が0となります。
上下に並べて
サブネットマスクが1が続いている部分が、ネットワーク部
サブネットマスクが0の部分がホスト部になります。

2進法変換したIPアドレスで、ホスト部を全て0にしたIPアドレスをネットワークアドレスと言います。
ホスト部を全て1にしたIPアドレスを、ブロードキャストアドレスと言って、そのネットワークに属する端末すべてと通信したい場合に用いられます。

今回の192.168.1.0のネットワークアドレスについては
ホスト部が00000000~11111111の2の8乗個つまり256種類のアドレスを割り振ることが可能です。ただし、先ほど説明したネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2つは予約されているので、2を引いて最大254台の端末に対してプライベートIPアドレスを割り振ることが可能になります。

ややこしかったと思うので、ここで練習問題をやっていきましょう。

IPアドレス192.168.3.1
サブネットマスク 255.255.254.0
として
ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス(10進法表記)
当ネットワークに接続できる最大端末台数を答えてください。
時間は2分です。

まずは2進法で表します。
11000000.10101000.00000011.00000001
11111111.11111111.11111110.00000000

サブネットマスクの1と0の境目を探すと
第3オクテットの1桁目と2桁目の間がネットワーク部とホスト部の境目となります。

ネットワークアドレスを求めます。
サブネットマスクが1の部分は、そのまま持ってきて、0の部分はホスト部は全て0とします。
これを10進法で表すと、192.168.2.0 となります。

ブロードキャストアドレスを求めましょう。
ネットワークアドレスはホスト部を全て0にしましたが、ブロードキャストアドレスはホスト部を全て1にします。

これを10進法で表すと192.168.3.255となります。

このネットワーク内に接続できる最大端末台数を求めましょう。
ホスト部が9桁なので2の9乗で512
ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス分は割り当てができないので、512―2で最大510台の端末が接続できます。


ネットワーク部とホスト部との境目の表記は今説明したサブネットマスクの他に
サイダー※ と言われるものを使う場合があります。

IPアドレスの後に スラッシュを付けてその後に2進法の桁数基準でネットワーク部の桁数を表記します。

先ほどのIPアドレス 192.168.1.19 
サブネットマスク255.255.255.0の場合 ネットワーク部が2進法では8桁×3で24桁なので、サイダーで表記すると
192.168.1.19/24 となりサブネットマスクの代わりになります。

 


少し練習しましょう
IPアドレス 192.168.3.10
サブネットマスク255.255.255.252
をサイダーでの表記に修正してください。時間は1分です。
11111100
192.168.3.10/30

慣れてくると255は1が8つということは分かるので、最後の252だけ変換して1の数を求め 8×3=24 に 第4オクテットの1の数をプラスするやり方が効率的です。

★クラスについて
ネットワーク部とホスト部の桁数を可変にする方法を説明しましたが、クラスといってホスト部とネットワーク部の桁数があらかじめ決まっているものもあります。
クラスAからCまでの3種類があります
クラス 先頭ビット列 アドレス範囲 割り当て可能ホスト数
クラスA 0 0.0.0.0.~127.255.255.255. 16,777,214個
クラスB 10 128.0.0.0.~191.255.255.255. 65,534個
クラスC 110 192.0.0.0.~223.255.255.255. 254個

ただ、この方法だと例えば255台パソコンが同一ネットワーク内に存在する場合
クラスCだと1台足りないので、クラスBを割り当てることになります。
254台からいきなり65534台接続可能になりますが、IPアドレスが無駄に消費されるため、現在は、サブネットマスクやサイダーを使うのが一般的になっています。


★PINGコマンドについて
相手側の端末やサーバが稼働しているかどうかの確認する方法としてpingコマンドがあります。
コマンドプロンプトにpingの後に確認したい宛先端末のIPアドレスを入れてエンターを押します。

正常に稼働している場合は、このように応答があります。
稼働していない場合または存在しないIPアドレスの場合はこのような感じで応答が無くタイムアウトとなります。


★DHCPについて★
ここまで、IPアドレスについて話してきましたが、自分自身のパソコンにIPアドレス設定した覚えないのに自動で番号が割り振られていると思った方も多いと思います。
この自動割当にはDHCPというプロトコルが使われています。

先ほど少し触れたIPv6アドレスについて説明します。
IPv4は、2進法で32桁つまり、32ビットなので2の32乗 約40憶のIPアドレスを表すことができます。
しかし、インターネットの利用が世界で急拡大していることから、このIPアドレスが枯渇するという問題が顕在化していてこれに対する対応策として、IPv6への移行があります。
IPv6は16進法表記ですが、2進法に変換するとアドレスを128ビットで管理するので、2の128乗で約340兆×1兆×1兆のIPアドレスを表すことができます。
さらに、IPv4の不要な機能を削除し、経路情報の高速化やマルチメディア対応など新たな機能が付加する形で設計されています。
IPv6は多くの利点がありますが、IPv4との互換性が無いために普及が遅れているという実情もあります。

IPアドレスの説明はここまで、基礎から試験問題が解けるレベルまでこの動画で説明したから、頭がパンパンだと思うけど、理解できれば得点源にできるから何度もこの動画を見て理解してくれたら嬉しいです。

インターネット上の住所といいましたが、実際にブラウザのアドレス欄に入れるのはIPアドレスではなくて、youtube.comの様に入れているんだけど、、と疑問に思われた方もいるとおもいます。
これは、DNSという仕組みを使って文字列をIPアドレスに変換しています。

★DNSの仕組み
例えば、電話番号の場合を考えてみましょう
鈴木一郎さんの電話番号は03-1386-91XX
山田花子さんの電話番号は06-8572-87XX
だったとしましょう。 この番号を覚えてくださいといわれても難しいですよね。

でも、電話帳があれば電話番号を覚えていなくても
鈴木一郎で検索すると03-1386-91XXの電話番号と対応付けてしてくれて、利用者は電話番号を知らなくても鈴木一郎さんにと通話ができるような仕組みになります。

今の例を、実際のコンピュータの世界に置き換えていきましょう。

まず、googleのアドレスで説明をしていきます。
https://www.google.com
httpsの部分は以前の動画で説明した、通信経路上を暗号化して、HTMLなどのデータファイルをやり取りするためのプロトコルです。

wwwの部分はホスト名 google.com は ドメイン名といい、ホスト名とドメイン名を合わせて、FQDNと言います。

このFQDNは完全修飾ドメインとも言います。
高校の情報の教科書では、このFQDNの範囲をドメイン名としている場合があります。
これは間違いではありませんが、将来 IT系国家資格の基本情報技術者試験等を受ける場合は、ホスト名とドメイン名とFQDNの違いを明確にしておかないと解けない問題もあります。またIT企業に勤める場合も、その違いを明確にしておかないとネットワークに詳しい人から指摘される場合があります。
ですので、FQDN(完全修飾ドメイン)とドメイン名は、このような形で分けて覚えておくのをお勧めします。

httpsの部分はプロトコルを表していて、スキーム名と言います。


ドメイン名はインターネット上のネットワークグループ名になります。
ホスト名は、ネットワーク内の特定のコンピュータ名(サーバーなど)を表しています。

だからFQDNはこのネットワーク内のこのサーバーという意味になります。
ただ、最近は、wwwは省略されることが多いです。

このFQDNとIPアドレスを紐づける仕組みをDNSといいます。
DNSはDomain Name Systemの略です。

DNSサーバーという箱に、www.google.comという、FQDNやドメイン名を入れると、IPアドレスが出てくるイメージになります。
この行為を「名前解決」と言います。

DNSの説明は書籍やWebページによって。
 ・FQDNとIPアドレスを紐づけるもの
 ・ホスト名とIPアドレスを紐づけるもの
 ・ドメインとIPアドレスを紐づけるもの
と色んな表現がされていますが、どれも間違いではありません。

www.google.comのドメインで実際に名前解決を試していきましょう。
名前解決はnslookupというコマンドを使います。

コマンドプロンプトを立ちあげて
nslookup www.google.com と入れてエンターキーを押してください。
この、IPアドレスがgoogleのWebページがあるサーバの住所になります。

今話したことをまとめとしてWebページ閲覧の流れを説明していきます。
DNSサーバは www.google.comのFQDNと実際のWebページのデータがあるWebサーバのIPアドレスを紐づけた形で設定しておきます。

まず、ウェブブラウザのURL欄にwww.google.com と入力しエンターキーを押します。
まず、名前解決のためにDNSサーバにアクセスし、DNSサーバはwww.google.comに対応するIPアドレスを返却します。
クライアント端末は、その手に入れたIPアドレスで実際のgoogleのWebページがあるWebサーバにアクセスします。
ちなみに、DNSサーバにも住所であるIPアドレスが割り振られていますが、これはFQDNでアクセスされた場合に、インターネットサービスプロバイダ側でDNSサーバのIPアドレスを持っていて、そこへの問い合わせの仲介を行ってくれます。

DNSサーバは、同じgoogle.comのドメインでも
メールの@以降のgoogle.com などで使われる場合が多いです。
そうした場合、WEBサーバやメールサーバ自体を分けて構築することが多いです。
www.google.comのWEBサーバは 123.123.123.123
メールサーバは222.222.222.222 の様に同じドメインでも用途によって複数定義できます。
この対応付けの1行1行をレコードといいます。
レコードには色々種類がありますが代表的なものに
IPv4アドレスと紐づけているものをAレコード
IPv6アドレスと紐づけているものをAAAAレコード(ウアッドエーレコード)
メールサーバと紐づけているものをMXレコード といいます。

DNSサーバに登録されているリソースレコードの集まりを、「ゾーン」と言います。ゾーンファイルやゾーン情報とも言ったります。

ドメインについてさらに詳しく見ていきましょう。
今は、google.comで話しましたが、
末尾がjpとか、co.jp などがありますよね。

www.yahoo.co.jp の例で説明していきます

ドットを境目に右から、jpの部分をトップレベルドメイン、coの部分を第2レベルドメイン、yahooの部分を第3レベルドメイン、wwwの部分を第4レベルドメインと言います。

意味としては、jpの部分は国別コードと言って日本の場合は、japanの略でjpになります。
国別コードは、Contry Code Top Level Domainを略してccTLDとも言います。

.comや.orgや.netなど特定の国に依存しないトップレベルドメインは、汎用トップレベルドメインと言い、generic Top Level Domain を略して gTLDとも言います。

coの部分は組織区分と言って、coはcompanyの略で企業であることを示しています。
goはgovernmentの略で、政府機関 、edはeducationの略で学校、 acはacademicの略で大学など教育機関であることを示しています。
yahooの部分は組織の名称を示しています。
wwwは、先ほど説明しましたがホスト名つまりそのドメイン内のコンピュータ名を表しています。

先ほど分かりやすくするために、DNSサーバ1台で説明しましたが、ドメインは階層構造で管理されています。
ドメインの階層は、ルートを頂点としたツリー構造をとります。
ルートの配下にcom jp org などのドメインが続き jpの配下にはco,go,acなどが続きます。

この階層構造まで掘り下げてyahoo.co.jpの名前解決を行うパターンを見ていきましょう。


まず、クライアントパソコンのURL欄にwww.yahoo.co.jpのアドレスを入れます。
そして、www.yahoo.co.jpに対応するIPアドレスを取得するため、ISPが管理しているDNSサーバに問い合わせます。
しかし、このDNSサーバーにwww.yahoo.co.jpの情報がキャッシュとして残されていない場合、ルートDNSサーバから順番に問合せを行います。
まずは、jpを管理するDNSサーバのIPアドレスをルートDNSサーバに問合せます。
ルートDNSサーバは、jpのDNSサーバのIPアドレスを返却します。
次に、手に入れたIPアドレスをもとにjpを管理するDNSサーバにアクセスして、co.jpを管理するDNSサーバのIPアドレスを問い合わせます。
jpを管理するDNSサーバは、co.jpを管理するDNSサーバのIPアドレスを返却します。

次に、手に入れたco.jpを管理するDNSサーバのIPアドレス対して、yahoo.co.jpを管理するDNSサーバのIPアドレスを問い合わせます。
co.jpを管理するDNSサーバは、yahoo.co.jpを管理するDNSサーバのIPアドレスを返却します。

そして、手に入れたyahoo.co.jpを管理するDNSサーバのIPアドレス対して、
www.yahoo.co.jpに対応するWEBサーバのIPアドレスを問い合わせます。
その結果を、www.yahoo.co.jpのIPアドレスを管理するDNSサーバは、問合せ元のDNSサーバに返却し、問合せ元のDNSサーバはクライアントPCにこれを返却します。

クライアントパソコンは手に入れたwww.yahoo.co.jpのIPアドレスにアクセスしyahooのホームページの情報を入手します。

この時、一番初めに問い合わせているDNSサーバをキャッシュDNSサーバと言います。階層を追って返答を返しているDNSサーバ群をコンテンツDNSサーバ又は権威DNSサーバと言います。

クライアントPCからキャッシュDNSサーバに問い合わせている部分を再帰的問い合わせと言います。キャッシュDNSサーバから権威DNSサーバに問い合わせている部分を反復問合せ又は非再帰的問い合せと言います。
※書籍によって「再帰的問い合せ」「再帰問い合せ」とありますが、どちらでも良いです

キャッシュDNSサーバは権威DNSサーバへの問い合わせ結果を一定期間保持して、再度同じ問い合せがあった場合は、権威DNSサーバへは問い合わせずにキャッシュから返却します。これは、権威DNSサーバへの負荷を減らす目的もあります。

★パケット交換方式★
つぎはデータ通信について説明していきます。
加入電話の場合は、通話する2点間を直接つないで回線を確立してから通信をしています。
これは、ほかのだれかが通話中だと他の人は通話ができずに、このような音が流れて話し中つまり、回線占有中だとわかります。
これを回線交換方式といって、確立された回線は他の利用者に影響はされないですが、回線を占有してしまうので効率が悪いです。

これに対して、インターネットでは、データをパケットと言われる小さな単位に分割して宛先の住所であるIPアドレス等を元にしてデータが送られます。
この時、同じ回線に異なる宛先のパケットを混在させています。これをパケット交換方式と言います。
回線がパンク等と言いますが、震災時などは、電話回線による通話は制限されることが多いですが、SNSやメールなどはこのような効率のよいパケット通信を利用しているために、震災時でも利用できる可能性は高いメリットがあります。

通信の流れについてもう少し掘り下げて説明していきます。
インターネットの世界では、ルータ同士が網目のように接続されていて、パケットが宛先に届くまでに複数のルータを経由しています。
ルータには隣接するネットワークなどの経路情報が登録されていて、パケットを目的の宛先まで届けてくれます。これをルーティングといいます。
同じ宛先のパケットでも回線の混雑状況などから、別の最適な経路でパケットが届けられ、受信側でパケットが結合されます。
途中、遅延がおきたり、順番が入れ替わったとしても、個々のパケットには順番などのヘッダ情報が付与されているので元のデータに復元することができます。

★同一ネットワーク内
今日は、同一ネットワーク内でデータがどのように転送されていくかということについて説明していきます。

同一ネットワーク内でデータ転送を行う為に必要なものに
MACアドレスがあります。

MACアドレスとは、パソコンやルータなどのネットワーク機器などについている固有の識別番号になります。

同一ネットワーク内では、このMACアドレスがそれぞれの端末の住所の役割を果たします。

表記方法はFF:AB:CD:EF:12:34
のように0~9 A-Fの16進法であらわされます。コロンはIPアドレスのドットと同じで、二けたごとに区切るものになります。区切り文字はハイフンだったりただのスペースだったりします。
2進法に変換すると 48bit つまり0と1の48桁になります。


前半24bitはOUIいう名前の、ベンダー番号が割り振られます。メーカー固有の番号になります。
後半がそのメーカが付けるシリアル番号になります。

例えばAPPLEのOUIは00-1B-63になります。

だれがメーカごとの取りまとめをしているかというと
IEEEというアメリカに本部を置く技術標準化機関が管理しています。

基本的にこの番号は他の機器と重複しないように世界で一つになるように付けています。

自分のパソコンに割り振られたMACアドレスを見るには
windowsの場合は、コマンドプロンプト
立上げて、ipconfig -allと入力したら見れます
MACアドレスの公開はあまり望ましくないので、一部をマスキングしてあります。

複数のMACアドレスが表示されています。パソコンという機器に一つということではなく
例えば、無線LANと有線LAN二つのネットワークインターフェースを持っている場合は2つでてきます。
有線LANの場合、このようなコネクタの差込口がパソコンについていると思います。
この、ネットワー
同一パソコンでも、ネットワークの入り口が二つあるイメージです。


それではデータ転送の仕組みを説明していきます。

端末AからDまで4台あってそれがスイッチにつながっています。

MACアドレスは長いのでここでは簡略化して端末AならMACアドレスAとします。

端末のIPアドレスは192.168.1.1から順番に割り振ります。

端末Aから端末Dと通信します。
はじめのデータ転送は、相手のIPアドレスは知っているけどMACアドレスは知らない状態なので、端末Aは端末DのIPアドレスに対応するMACアドレスを問い合わせます。

このIPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルをARPと言います。
問い合わせの時に出力されるデータのことをフレームと言います。


ARP要求のフレームはまずスイッチに届きます。
スイッチは、どのポートに端末Dがつながっているか分からないので要求のあったポート以外、全てのポートから、IPアドレス192.168.1.4が割り振られている端末のMACアドレスを教えてくださいとARP要求をだします。 この受信したポート以外のすべてのポートから、フレームを送出することを、フラッディングといいます。
スイッチにつながっている。端末D以外は、自分自身には関係ないということで、届いたフレームを破棄します。端末Dは自分自身のIPアドレスだとわかるので、MACアドレスを応答します。この応答をARP応答と言います。
そして問い合わせ元の端末Aに端末DのMACアドレスを返却します。
端末Aは手に入れたMACアドレスで端末Dとデータのやり取りが行えるようになります。

ここで覚えておいてほしい用語に、MACアドレステーブルとARPテーブルがあります。

MACアドレステーブルはスイッチのボートとつながっている端末のMACアドレスの対応表になります。
スイッチは、はじめはどのポートにどのMACアドレスを保持している端末が繋がっているかは初めはわかりません。


ARP要求があった時に端末AのMACアドレスが分かるので、接続先のポートと対応づけて保持しておきます。
そして、ARP応答があった時に端末DのMACアドレスが分かるので、接続先のポートと対応づけて保持しておきます。
次回から特定のMACアドレス宛ての通信があった場合は、そのMACアドレステーブルを参照して、そのポートからだけデータを送出します。


ARPテーブルはIPアドレスとMACアドレスの対応表になります。
端末Aは、ARP応答があったときに端末DのIPアドレスとMACアドレスの紐づけをARPテーブルに書き込みます。次から端末Dとの通信はARPをわざわざせずに、ARPテーブルをみて、そのMACアドレスで通信をします。


いまは1台のスイッチで解説しましたが、試験時はスイッチが連なっているパターンで問われることがあります。
考え方は同じです。

スイッチ① ② ③があって

スイッチ①のポート1番につながっている端末Aと、スイッチ③のポート4につながっている端末Dが通信するとします。
MACアドレステーブルの更新状況も確認しながら流れを追いましょう。

まずは、端末AはARP要求を出します。
スイッチ①は ポート1番に端末Aが繋がっていることがわかるので、MACアドレステーブルを更新します。ARP要求フレームをフラッディングします。

スイッチ②の1番ポートにもフレームが届きます。スイッチ②は、1番ポートの先に 端末Aが繋がっていることがわかるので、MACアドレステーブルを更新します。
ARP要求フレームをフラッディングします。


スイッチ③の1番ポートにもフレームが届きます。
スイッチ③は、1番ポートの先に 端末Aが繋がっていることがわかるので、MACアドレステーブルを更新します。

スイッチ③も要求フレームをフラッディングします。そして、スイッチ③の4番ポートにつながっている端末Dは要求フレームが自身のIPアドレスと一致するので、ARP応答として端末A宛てにMACアドレスを返却します。

スイッチ③はその応答をうけて、ポート4番の先に端末Dがつながっていることがわかるので、MACアドレステーブルにポート4番と端末Dの紐づけを追加します。
ARP応答を1番のポートからだします。

スイッチ②はその応答をうけて、ポート4番の先に端末Dがつながっていることがわかるので、MACアドレステーブルにポート4番と端末Dの紐づけを追加します。
ARP応答を1番のポートからだします。

スイッチ①はその応答をうけて、ポート3番の先に端末Dがつながっていることがわかるので、MACアドレステーブルにポート3番と端末Dの紐づけを追加します。
ARP応答を1番のポートからだします。

応答を受け取った端末Aは、端末DのIPアドレスとMACアドレスを対応づけてARPテーブルを更新します。

端末Dにデータを送信する際はスイッチもMACアドレステーブルを参照し、端末Dのつながっているポートからだけフレームを送出します。

以上が、同一ネットワーク内のデータ送信の基本になります。

★ISP
以前の動画で説明しましたが、インターネット接続を仲介してくれる会社をインターネットサービスプロバイダを略してISPと言います。
IIJ、ビックローブ、NTTコミュニケーションズのOCNなど色んなISPが存在します。

スマートフォンやタブレットなどは、SIMカードを使い、携帯電話網を利用してインターネットを利用することができます。

IoTといって、テレビや冷蔵庫、エアコン、自動車など様々なものがインターネットに接続するようになり、私たちの生活やビジネスは便利に大きく変化しています。

【解説重要用語】
IPアドレス、オクテット、グローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス、動的IPアドレス(変動IPアドレス)、静的IPアドレス(固定IPアドレス)、NAPT、NAT、サブネットマスク、ネットワーク部、ホスト部、CIDR、クラス、DHCP、IPv4、IPv6、FQDN、DNS、ドメイン、ホスト名、スキーム名、レコード、ゾーン、国別コード(ccTLD)、汎用トップレベルドメイン(gTLD)、組織区分、名前解決、再帰的問い合わせ、キャッシュDNSサーバ、コンテンツDNSサーバ、権威DNSサーバ、回線交換方式、パケット交換方式、ルーティング、MACアドレス、MACアドレステーブル、ARP、ARPテーブル、ISP、IoT、pingコマンド


5.1 LANの構成 (waseda.jp)
http://www.f.waseda.jp/kane/sp_net/chap_5.html

情報通信白書 for Kids:暮らしを支えるインターネット:インターネットの誕生(たんじょう) (soumu.go.jp)
https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/life/what/what_12.html★私の目標
「とある男が授業をしてみた」 の葉一さん
https://www.youtube.com/user/toaruotokohaichi
※Google社に招待頂いた、「YouTube教育クリエイターサミット2020」で
 葉一さんと文部科学省・Google役員の対談セッションに感銘を受けて、高校情報講座スタートしています。


【高校情報授業・共通テスト対策/学習塾/個別指導】通信プロトコル_階層モデル TCP/IP OSI参照モデル・ネットワーク入門

2021-11-20 21:54:40 | 日記

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■PowerPoint
https://toppakou.com/info1/download/17_ネットワークとプロトコル/17_ネットワークとプロトコル.pptx

■問題集
PDF
https://toppakou.com/info1/download/17_ネットワークとプロトコル/17_【問題集】ネットワークとプロトコル.pdf
答え(WORD)
https://toppakou.com/info1/download/17_ネットワークとプロトコル/17_【問題集答え】ネットワークとプロトコル.docx

GoodNotes
https://toppakou.com/info1/download/17_ネットワークとプロトコル/17_【問題集】ネットワークとプロトコル.goodnotes

■簡易学習指導案
https://toppakou.com/info1/download/17_ネットワークとプロトコル/【学習指導案】17_ネットワークとプロトコル.docx

【文字おこし】

今回は、インターネットをはじめとする情報通信ネットワークとプロトコルの概要について説明していきます。

今では、インターネットを使って世界中の人と色んな情報をやり取りできますが
情報通信ネットワークの歴史として1837年に 米国のモールスが電信機とモールス符号を発明しました。
そして1876年に米国のベルが電話の特許を取得しました。

1967年に 同じく米国で 現在のインターネットの起源であるアーパネットが誕生しました。
日本におけるインターネットの起源は1984年のJUNET(ジェイユーネット)と言われていて、東京大学、東京工業大学、慶応義塾(けいおうぎじゅく)大学の3大学を結ぶネットワークとして実験が開始され、最終的に約700の機関を結ぶネットワークとなりました。

そして1992年、日本初の商用インターネットプロバイダ であるIIJ Internet Initiative Japanが設立され、1993年にインターネット接続の商用サービスを開始しました。

 余談ですが、IIJは以前私が技術部門の正社員として非常にお世話になった会社です。
インターネットに関する世界的な権威者もいて、めちゃくちゃ凄い人の集まりというのが感想です。

インターネットサービスプロバイダーは皆さんの家や学校や会社のネットワーク環境とインターネットの世界を仲介してくれるサービスを提供する会社で、IIJの他、NTTコミュニケーションズのOCN、ビッグローブなど今ではいろんな会社が存在します。


ネットワークには大きくLANとWANの2種類があります。
LANはLocal Area Network の略で、その名の通りLocalつまり限られた範囲のネットワークになります。例えば学校や会社、家庭内等のネットワークは、お互いのパソコンやプリンタ等の機器が繋がっていますよね。その組織の中の人はアクセスできますが、外部の人はアクセスできませんよね。このような限られた範囲で、独立したネットワークをLANと言います。
家庭で使用するネットワークを「家庭内LAN」、会社で使用するネットワークを「社内LAN」と言ったります。
LANでもケーブルにつながっている有線LANとケーブルの代わりに無線電波でデータをやり取りする、無線LANがあります。最近は駅などで、このようなWi-Fiスポットを見かけると思いますが、Wi-Fiは無線LANの中で相互接続を保証している規格を使った技術製品のことです。Wi-Fiと無線LANは同じ意味で使われることが多いです。

―――

このLANには国際的な規格があります
有線LANは、IEEE802.3に従った通信で
無線LANは、IEEE802.11で規格されています。

IEEE802.11の中でもこんな風にいくつも種類があります。
下に行くほど、一度に多くのデータを送信できます。
最近主流なのはIEEE802.11nとIEEE802.11acで11nの最大通信速度は600Mbpsで一秒間に600Mビットのデータを転送できます。
11acは1秒間に6.9Gビットのデータを転送できます。
規格 周波数帯 最大通信速度
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4GHz 600Mbps
5GHz
IEEE802.11ac 5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax 2.4GHz 9.6Gbps
5GHz

周波数帯は大きく2.4GHzと5GHzがあります。
周波数帯 特徴
2.4GHz 【メリット】
壁や天井などの障害物に強く、離れた部屋でも比較的通信が届きやすい
【デメリット】
同じ周波数帯を利用する機器が多いため、電波干渉により接続状況が不安定になったり、通信速度が低下しやすい。分かりやすい例だと、電子レンジを近くで利用すると通信ができなくなくなることが多い。
5GHz 【メリット】
無線LAN専用の周波数帯のため近隣住居や他の家電製品の電波干渉を受けにくく、接続状況が安定しやすく、通信速度の向上を見込める
【デメリット】
壁や天井などの障害物に弱く、2.4GHzより通信距離が短い


無線LAN関連で ホテルなど、公共施設にこんな紙貼られているの見たことある人が多いと思います。
これをWifiや公衆無線LANなどと言ったりします。
これを利用しなくても、スマートフォンは通信はできますが、Wifiを使うことで通信料金を節約できます。

ただ、気を付けなければならないのがセキュリティになります。
通信を盗聴されて、大切な情報が盗まれてしまう可能性があります。

無線LANのセキュリティについて、認証方式と暗号化方式について説明していきます。

まず、認証方式は、WiFiのアクセスポイントにアクセスすると、アクセスポイント側がどのような方法で認証するかを表しています。例えば、この例だと、接続したいアクセスポイント名であるSSIDを選ぶと、パスワードの入力を求められて、パスワードがあっていれば接続できます。
つまり認証方式はパスワード認証方式になります。

暗号化アルゴリズムは文字列を暗号化する方法と、元に戻す方法になります。
そして、暗号化方式は、さきほどの「暗号化アルゴリズム」を用いて、どのように無線LANの通信を暗号化するかなどを規定したものになります。
ここで覚えておいてほしいのは、2021年現在の主流はWPA2になります。
暗号化方式のWEPや暗号化アルゴリズムのRC4は、暗号化したものが第三者によって解読できる方法が確立されているので、現在ではほとんど使われていない。

情報セキュリティ上の欠陥のことを脆弱性といいます。
そして、暗号化技術は今は安全でも、コンピュータ技術の発展と共に解読方法が出てくる可能性がある。
このように、コンピュータの性能向上によって暗号化技術をはじめとするセキュリティ技術の安全性が、相対的に低下していくことを「危殆化」といいいます。
WPA3は比較的新しい方式で、まだあまり普及していませんが、これからWPA3に置き変わっていくことが予想されます。

―――


WANとは、「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」を略したもので、遠く離れたエリアとつながったネットワークのことを指します。
インターネットもWANの1つで、LANとLANをつないだワイドなネットワークになります。
日本国内はもちろん、世界中の人たちと家や会社にいながらコミュニケーションを取ることを可能にしています。

――――――
このLANやWANの中で使われる、パソコンやスマートフォンやサーバにあるデータを適切に転送するための機器のことをネットワーク機器と言います。
色んな種類のネットワーク機器がありますが、基本的な機器としては「ルータ」と「スイッチ」というものがあります。

ルータは、一言で言えば「ネットワークを区切り、相互接続する機器」になります。
家庭内のような、狭いネットワークは大抵の場合、1つだけですが、例えば大企業の社内ネットワークの中には、多くのネットワークが存在します。例えば、人事部のネットワーク、営業部のネットワーク等に分けたりします。
ネットワークっていう言葉は、とても広い意味で使われますが、技術的な意味でのネットワークは「ルータ」で区切られる範囲をしめします。

一方、スイッチは同じネットワーク内でデータ転送を行う機器のことになります。
自宅に、ルータ1台しかない人も多いとおもいますが、その場合、このスイッチの役割も担っています。
そのスイッチには、例えばプリンタとか他のパソコンとか複数のネットワーク機器が繋がっている場合が多いです。
複数のケーブルを接続するための端子(ポート)が並んだ機器のことをハブと言いますが、ハブでスイッチの機能をもつものをスイッチングハブと言います。
具体的には、スイッチングハブは宛先に関係する端子からだけデータを送出し、端末同士が通信できます。


インターネットに接続する機能を持つ個人向けルータの背面を見てみましょう。
LANケーブルの差し込む穴をポートといいます。機種によって若干異なりますが、大きくLANポートとWANポートがあります。LANポートは先ほど説明したように、ネットワーク機器を接続するポートでWANポートは、IIJの様なインターネット接続を仲介するインターネットサービスプロバイダ経由でインターネットに接続するためのポートで1つしかありません。

【参考】
5.1 LANの構成 (waseda.jp)
http://www.f.waseda.jp/kane/sp_net/chap_5.html
===========

ネットワークを利用したコンピュータのシステム形態は
大きく集中処理システムと分散処理システムに分けられます。
集中処理システムは、ホストコンピュータと言われる中心となるコンピュータに複数台の端末を接続して、すべての処理をホストコンピュータで行う形態になります。

分散処理システムは、ネットワークを利用してそれぞれの端末で処理を分担するシステムで、サービスを提供する端末をサーバ、要求する側をクライアントといます。
クライアントとサーバが明確に分かれている形態をクライアントサーバシステムと言います。
対等な関係な形態をピアツーピアシステムと言います。

他のコンピュータと接続しないで単体で動作するシステム形態をスタンドアロンと言います。

――
==
コンピュータネットワークの接続形態を3種類説明していきます。
ネットワークの接続形態は「ネットワーク・トポロジー」ともいいます。

「スター型」は、ハブなどの機器を中心に放射状にコンピュータをつなぐというもの

「バス型」は、「バス」と呼ばれる高速なケーブルに、コンピュータや機器をつないだものです。
バスの終端には、信号が反射しないようターミネータ(終端抵抗)が必要です。
バスに問題が生じるとネットワーク全体がダウンしてしまいます。

「リング型」はバスがリング状になっており、各コンピュータや機器はそのリングにつなぐというものです。
データは、一方向にバスを回っていき、接続されたコンピュータや機器は、順にデータを受け取ります。
バスやバスにつながっているコンピュータや機器が故障すると、ネットワーク全体に影響します。

メッシュ型は、どれか1つの線が通信不可になっても他の経路から通信が可能になります。

―――

先ほどサービスを提供する側の端末であるサーバの話をしましたが、1つのサーバが複数サービスを提供することは可能ですが、大きなシステムになるほど、1つのサーバは1サービスと言ったように役割が決まっています。
代表的なサーバの種類について説明します。

まずは、ホームページの閲覧を提供するWebサーバがあります。
このサーバ構築によく使われるソフトウェアは、Apacheがあります。
以前の動画で自分自身のパソコンに無料でWebサーバを構築するハンズオン動画を提供していますので興味ある方は是非ハンズオンしてサーバ構築してみてください。

他にはデータを蓄積するデータベースサーバがあります。
代表的なソフトウェアはORACLE社のORACLEやMySQLがあります。これも以前の動画で、ORACLE社が提供するクラウドサービスを使って無料でデータベースサーバを構築する動画を提供しています。
日本ORACLE社の社長も見てくれたらしく、非常に喜んでくれたようです。
プロキシサーバは仲介サーバで例えばWebサーバに接続する際に中継するサーバになります。
不正なアクセスではないか、ウイルスが潜んでいないかなどのチェックや
キャッシュと言って以前アクセスしたサイトのデータを保持しておいて、同じサイトへのアクセスならWebサーバまでアクセスせずにキャッシュからデータを返して速度を上げる目的などがあります。

他には、メールの送受信を行うメールサーバ
ファイルを共有するファイルサーバ
動画や音楽を配信するストリーミングサーバなど色々あります。


★参考サイト
情報通信白書 for Kids:暮らしを支えるインターネット:インターネットの誕生(たんじょう) (soumu.go.jp)
https://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/life/what/what_12.html
=================

インターネットを通じて、世界中のコンピュータとデータをやり取りできるのは、共通の決まりをお互いが守れているからです。

例えば、会話の例で相手の言葉を知らない状態で一方は日本語で話して、もう一方は英語で話しても通じませんよね
お互い英語を使おうという風に、通信を行う上での決まりごとのことを「プロトコル」といいます。

異なるコンピュータ同士を通信できるように国際標準化団体のISOが定めた国際標準プロトコルとしてOSI参照モデルがあります。
全部で7階層あって
上から  
7層 アプリケーション層 HTTP,FTP,DNS,SMTP,POPなど 個々のアプリケーション www,メール
6層 プレゼンテーション層 SMTP,FTP,Telnetなど データの表現形式 HTML
5層 セッション層 TLS,NetBIOSなど 通信手段 HTTPS
4層 トランスポート層 TCP,UDP,NetWare/IPなど エンド間の通信制御 TCP,UDP
3層 ネットワーク層 IP,ARP,RARP,ICMPなど データを送る相手を決め
最適な経路で送信 IP
2層 データリンク層 PPP,Ethernetなど 隣接する機器同士の通信を実現 Ethernet
1層 物理層 RS-232,UTP,無線 物理的な接続、電気信号 UTPケーブル,光ファイバーケーブル


になります。

実際には、現在のインターネットでの通信は、TCP/IPモデルという4階層のものが利用されています。
TCP/IPモデルは「米国国防高等研究計画局(DARPA)」が定めたものになります。
上から


https://attadesign.co.jp/blog/590/

上から、第4層のアプリケーション層、第3層のトランスポート層、第2層のインターネット層、第1層のネットワークインターフェース層
1層はリンク層とも言います。

上から説明していきます
まず、アプリケーション層は、例えば、WEBブラウザやメールソフトをイメージしてもらえると分かりやすいとおもいます。アプリケーションで扱うデータのフォーマットや手順を決める役割があります。
代表的なプロトコルとして、ホームページの閲覧ならHTTPやHTTPS、メールの受信ならPOP、メールの送信ならSMTPなどがあります。

トランスポート層の役割は、データを適切なアプリケーションに振り分けることになります。
主なプロトコルはTCPとUDPがあります。TCPは、コネクション型と言って、送信中にデータが破損してしまったり損失してしまっても、これらを検出してデータの再送を行い確実に通信をしてくれます。
UDPは、コネクションレスといって途中でデータが欠損しても再送はせずに、信頼性よりスピードを重視するものになります。

インターネット層は複数のネットワーク間のデータ転送を行う役割があります。多数のネットワーク同士を接続してデータ転送を行っているのはさきほど話した「ルータ」になります。ルータによるネットワーク間のデータ転送を指して「ルーティング」と呼とよびます。具体的なプロトコルは、ネットワーク上の住所であるIPアドレス関連の「IP」やIPアドレスから機器固有の番号であるMACアドレスを取得する「ARP」などがあります。

そして、ネットワークインターフェイス層の役割は、スイッチにデータ転送を行ったり、サーバからルータにデータ転送を行う際は「0」「1」の「2進法」でデータ転送します。このデジタルデータを電気信号などの物理的な信号に変換して、伝送媒体で伝えています。代表的なプロトコルは、有線LANの「Ethernet(イーサーネット)」や無線LAN、PPPなどがあります。


―――

TCP/IPモデルを使ったデータ伝送の仕組みについてもう少し詳しく見ていきます。
WebサーバがWebページデータを相手に届けるパターンで見ていきましょう。
相手のコンピュータにデータを送信する場合は、データの発信者側ではTCP/IPモデルの4層から1層に向かって、上から下に順番に処理を行います。受信側のコンピュータでは1層から4層に向かって下から上に処理が行われます。
送信されるデータには、各層のプロトコルで行われた処理を示すデータであるヘッダ情報が付与されていきます。
アプリケーション層では、HTTPヘッダ
トランスポート層では、TCPヘッダ
インターネット層ではIPヘッダ
ネットワークインタフェース層では データの破損チェックのためのトレーラという情報も付与され、0と1のビット列は電気信号に変換されて相手先のコンピュータに届けられます。

受信側では、
ネットワークインタフェース層で電気信号を元の情報にもどし
インターネット層でIPヘッダの読み取り
トランスポート層でTCPヘッダの読み取り
アプリケーション層でHTTPヘッダの読み取りを行い
相手から送られてきたWebのデータが表示されます。

今回の通信ネットワークの説明は抽象的でイメージ掴みずらかったと思いますが、個々の1つ1つの技術ついては、IT用語動画辞典で検索すれば更に詳しく説明しています。