道東を発見する旅 第3の人生

シニア割引、兼好法師の死生観、夢をあきらめない

シニア割引

土曜の朝、息子と一緒に映画を見に行った。息子から「シニア割引になるよ」と言われ、初めてシニア割引により1000円で映画を見た。料金割引はうれしいが、シニアという言葉の響きが良くない。何となく複雑な気分であった。

映画館の入口で、入場を待っている人を見たらシニア割引の人ばっかりだった。土曜日の朝、9時30分という時間であり、混雑するのを避けて来た老人が多いのだろう。

以下、新聞に載っていたインタビュー記事より、作家林望さんの死生観について毎日新聞9月28日夕刊、「希望捨てず応戦せよ」より引用

兼好法師の死生観

兼好法師は「徒然草」のなかで、死には何の順序もない、前から来るんじゃなく、後ろからヒタヒタとついてきて、あるとき突然トントンと肩をたたかれる、それが死というものだと言っています。

定年や還暦を迎えたとき、あるいは親を亡くしたり、連れ合いに先立たりした節目に、(老化や死について)立ち止まって考えることが大事だと思います。

原文:死期(しご)は序(ついで)を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後ろより迫れり。

引用終わり

後ろからトントン

後ろからヒタヒタとついてきて、突然トントンと肩を叩かれる・・・という微妙な表現がとても気に入っている。思えば40代、50代と後ろからトントンされる感覚が年代によって大きく変わってきた。年をとればとるほど、この感覚がドンドン身近になり、気分が楽になってくように感じる。

続いて記事より引用

未練への決別

この1年で95歳の父、58歳の妹を相次いで見送って、死ぬということは、それほど辛いことではないのではないか、死ぬと感じたときの未練名残惜しさまだ生きたいという気持ち、そういうことに決別することが一番つらいんじゃないか、そこの覚悟さえ出来れば、案外淡々として、人間は死を受け入れることができるんじゃないか、と思った。

終わり

林氏の95歳の父君は、1時間前まで元気で居眠りしたと思ったら死んでいたという大往生だったそうで、妹さんは癌と分かったときは手遅れで・・と書いている。

ある女流作家が90歳を過ぎた時に、「私、いつまでも生きているような気がするの」と書いていたことを想い出す。実際には、その2,3年後亡くなっているのだが、未練への決別が出来るとそんな気になるのだろうか。

一方、妹さんの場合、死は突然前からやってきたのだろう。両方の死にざまを見て、生きる事への未練を捨てることが林氏の悟りにつながったのだろうか。

そう考えると、いつまでも未練を残して生きるのは間違いだ。自分の人生である。たとえ何があろうとも、自分の納得する生き方をしたい。考えをそう切り替えることによって人生は大きく開けていく。

記事では、アルフォンス・デーケン氏(上智大学名誉教授)の著書より、病気や老い、死というものは誰もが人生において受けなくてはならない挑戦であり、それから目を背けるのではなく、直視せよ、応戦せよと説いている。

引用続き

不幸に見舞われたとき、クヨクヨするのではなくて、「応戦」という1つの補助線を引くことにより頑張ろうじゃないかという力が湧いてくるのだ。

若いときに抱いた希望を捨てずに持っていて、そのうちの何分の1かをいつか実現する。そんな自己実現の瞬間に幸せが感じられる。一生懸命応戦して、少しでも実現できれば、もって瞑すべきものじゃないかな。努力しない人には幸福はやってきません。

引用終わり

感想

その日に見た「ボーン・レガシー」は、シリーズ物で、超人的なスパイが暴れ回るという内容である。面白いシリーズであるが、その根底にあるのは、誰でも存在する超人指向があるのだろうか。

実は、自分も人並み以上にパワーアップするという希望をあきらめていない。この半年で筋力が以前のレベルにまで戻ってきて、それ以上を望めるようになってきたのだ。

実は、人に言えないし、ここにも書けない夢があって、それに向かってトレーニングしている。

先日、70代になると体力がどんどん無くなっていくらしいという記事をアップしたが、60代は鍛えれば何とか維持できるらしい。70までは、まだ何年もあるので、夢に向かって身体を鍛えたい。

今週も十三のジムで体力アップのために筋トレを頑張り努力し続けよう。

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