道東を発見する旅 第3の人生

積分計算、ホワイトボード、神チョーク、老化と勉強法

積分

11月の検定試験に向けてポツリポツリと勉強している。今度は、難易度がぐっと上がり要求されるレベルが格段に上なので理解できないところが次々と出てきて追い込まれまくっている。

もう大学数学の基礎から逃げ回らず立ち向かってクリアーしなければならなくなった。やむなく、大学の1、2年で学ぶ解析(主に微積分)を勉強している。

それでちょっと分かってきたのは、本当に大事なのは積分だという事である。積分をベースにいろんな定理が次々と展開されている。

積分だなんて、今の自分にとって学生時代に学んだ覚えは無いし、仮に学んでいたとしても40年以上たっているので覚えているわけが無い。

計算問題

そんな訳で、このところ、積分の計算問題をやっている。

積分記号が2つ並んでいるいる(重積分)のを、累次積分、置換積分などで片付けたり、極座標変換を行う計算問題をやっている。

ある程度、マスターしたらヤコビアンとかラプラス変換をやりたいのだが、今の段階をおろそかにすると、次にいけない。

ところが、頑張ってもさっぱり頭に残らないという厳しい現実に直面している。

どうしたら、もっとスムーズに理解して使いこなせるようになるのだろう。

色々考えた結果、ホワイトボードに計算問題を何度も書いて覚えようと思いたった。

そこで東急ハンズで新聞紙大の大きさの国産品のホワイトボードを購入した。

文字が消せない

ノートに老眼鏡を使って小さな文字を書くよりも、大きな文字をでかいホワイトボードに書いて遠目に見ながら式の展開を考える勉強法が気に入ったので、もう一つボードを買うことにした。

アマゾンで調べると、やたらと安いマグ◯◯という製品がある。アマゾンでトップの人気商品だそうでユーザーの評価が高い。

半年で字が消えにくくなると書いてあるのが不安だったが注文した。

一昨日、届いたので昨日早速使ってみた。驚いたことに付属していたマーカーで書いたところ書いた字がイレーサーで消せない。

あわてて、水やらエタノールで消そうとしたがダメだった。最後に奥の手でシンナーを使ったのだが、それでも一部残ってしまう。

最初の製品では、まったくそんな事にならなかったのに、何という粗悪品だ。

これでは何度も間違いを消して繰り返し書いて覚えるという目的にそぐわない。

段ボールと薄いアルミ板

すぐに廃棄を決めて分別するために足で踏んづけて曲げたらグシャッと曲がってしまった。

よく見るとダンボールを2枚重ねて、その上に薄いアルミの板がのっている。それに薄い塗装がしてあるのだ。廃棄処理も一瞬で終わってしまった。

ネットで調べてみると、中国製の安物は塗装に問題があるそうだ。だから、結構当たり前に起こるようだ。

国産品とこんなに違いがあるのか、とあらためて驚いた

ホーロー製

本来、どうするべきだったのだろう。以下、調べてみた結果である。

ホワイトボードの塗装には2種類あり、安物はポリプロピレン塗装でもう一つはホーロー塗装の物である。

おそらくポリプロピレン塗装には、工程に人的要素が関係しているのだろう。国産ではそんな現象は起こらないので中国製では塗装ムラの比率が高いのじゃないかと思う。

アマゾンの評価は、製品毎の出来具合の差が大きい事を反映しているのじゃないだろうか。

もう一つのホーロー塗装は、表面が滑らかでツルツルしていて、マーカーの書きごこちが全然違うらしいが、その分高価である。

同じサイズで自分が失敗した粗悪品は1200円前後、国産は2500円前後に対して、ホーロー塗装は5000円から6000円(値引き後)くらいする。

さっき、ここまで調べて、遅ればせながらホーロー塗装のコクヨ(国産)製品を注文した。どんな書きごこちだろうか、楽しみだ。

そもそもキチンと調べずに、ホワイトボードならどれも同じだろうと考えていた自分が甘かった。

だけど、今更ながらであるが、常に中国製のリスクに気をつけなければならない。

ドリームチョーク(神チョーク)

さて、自分がホワイトボードに着目したきっかけである。

もう既に書いたかもしれない。

日本の老舗のチョーク業者が廃業するというのでアメリカの数学者がパニックに陥っているという記事を読んだのがきっかけだ。

数学の大家は黒板に向かって考えをまとめながら証明を書いていくのだが、その過程でチョークが折れると思考も中断するそうだ。

そのためには折れないチョークが必需品で、それを生産していた業者が廃業するという記事だ。

以下、羽衣文具のWikipediaより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E8%A1%A3%E6%96%87%E5%85%B7

フルタッチ - 炭酸カルシウム(石灰石)を原料にした「フルタッチ」は1969年(昭和44年)の発売以降改良を続けたもので[6]、その書き心地が国内の予備校関係者やアメリカ合衆国の数学者から高い支持を受けていた。

アメリカではウィリアムズ大学のSatyan Devadossが学部のウェブサイトで絶賛したことをきっかけに数学者の間に広まった[7]。2015年4月30日にNHKで放送された『所さん!大変ですよ』では、最後の大量発注に対応する同社の様子などが放送された。

引用終わり

このチョークはアメリカ人数学者にドリームチョークと呼ばれていた。

特に筆圧が高い人などが好んで使っていたようだ。数学者がでっかい黒板に向かってテンションが高いままひたすら証明をバリバリ書いていく姿が目に浮かぶようだ。そんな時、ポキッとチョークが折れたら、思わず投げつけてしまうのだろうか。予備校講師からタレントになった林先生も同じような事を書いていて、文を書いたら必ずピリオドで力をこめてしまうらしい。その時に、このチョークだと折れないので安心して使っていたという。

結局、会社は今年の6月に廃業したのだが、あるアメリカ人数学者は15年分のストックを購入したとか、10人くらいで合わせて10トン購入したとかという伝説が残った。


老化と集中力

若いころと違って、今の自分は60代半ばに近づいている。どんな事をするにしても老化が影響してくる。

自分も、ついこの間まで(と言っても、数年前くらいか)、休日の午後、ソファに寝そべって文庫本や推理小説を読むのが楽しみだった。

寝そべって眠ってしまうことも多かったけど、本のページをめくってひきこまれてしまうと、時間のたつのを忘れてあっという間に夕暮れになっていた。

それが、いまや老眼鏡をかけたとしても、推理小説を読む事じたいに集中力が必要なので、無理して読もうとは思わない。興味がない事に対しては、今の自分の集中力なんて15分も続かない。

数学の勉強は誰でもペンとノートが必要だと書いている。自分も若い人のように細かい記号や文字をノートに書き写しながら勉強する事が出来ないわけではないが、集中力が続かない。

そんな自分が、若い人と同じような勉強法を続けるなんて無理かもしれない。

そこで、自分も老化に応じた自分独自の勉強法を考えるべきなのだろう。

ホワイトボードを使う勉強は、学習効果を高める可能性を高めてくれるような気がしてちょっと未来が明るくなっているように思う。

今まで黒板とチョークは汚れるから嫌だと思っていたが、今回、このブログをアップするに際して、ホワイトボードと黒板を比較してみた。

ホワイトボードは光が反射して見づらい事があるのに対して黒板はそれがない。

ホワイトボードのマーカーは有機溶媒を使っているのに対してチョークは天然素材で重さがあるので床が汚れるくらいであることを考えると、一度黒板を試してみようと思い直している。

その時には、もう世の中に羽衣チョークはないけれど、同じ日本ブランドの色々なチョークを試してみよう。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2025年
人気記事