お節が無いことは聞いていたが、ゼンマイの煮しめや酢だこなど数点あった。
かつては大晦日にお重に三段ほど作っていたのが、10年ほど前から出来合いのそれを買ってくるようになったという。
お雑煮に焼いた角餅を2つ入れてもらう。
具沢山のお雑煮だ。
昔は、2日にお祖父様の家に親類皆で集まったものだが、叔父叔母の代になってからは簡単な挨拶のみになった。
お祖父様や集まった叔父叔母や従兄弟たちに新年の挨拶をして、それからお年玉進呈の儀が始まる。
お祖父様が孫たちの名を呼び、ひと言あってからお年玉袋をもらう。
それが終われば父や叔父たちが同じようにお年玉を進呈するのだが、コメントは無かった気がする。
その後、テーブルを囲んで皆でお雑煮を食べる。
母の作るお雑煮のルーツは、この家のものだ。おばあちゃんの指揮のもと、母や叔母たちが協力して作るお雑煮。
あの頃は良かった…。
明日は出勤日。
気持ちを切り換えないと。