読んだ本を記録することにした。
読書とは不思議なもので、本を在庫していても次に開くことはないからだ。
だだ、処分してしまうと忘れてしまい、人に進めることができない。忘れてしまうのはもったいない。
最近読んだものから始める。
空白を満たしなさい(上)(下)
著者 平野啓一郎
講談社文庫
★★★☆☆
一度でも自死を考えたことがある人に読んでほしい。僕も踏みとどまる瞬間があった。実行していたら今の自分はなかった。その時の心境に重なること部分があった。
ざっくり言うと、復生した人間たちの物語。SFのようだ。
自分が「無」になったとき、それが嫌で何かを残したいという気持ちがよくわかる。
そして自分は人によって変わる「分人」
ゴッホの自画像が表紙の意味。読み進むとなるほどなと思う。作者が伝えたいことがわかった。
物語が進むうち、回収されない個所もあったが、最後の2ページには涙が止まらなかった。
読みやすく、2冊は僕でも数日で完読。
途中、ちょっと気が滅入ったのは否めない。
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