あひる町の住人~兼業画家ライフ~

兼業画家をしています。高知在住。にゃんず・釣りやギター・ハシビロコウネタ、など、悲喜こもごもの土佐日記です。

原点回帰、絵を描こう。自己否定からの脱却。

2017年08月10日 | 【エッセイ】
私事を綴ります。かなり脱線してます。徒然なるままに(笑)


子供の頃の夢。

僕は漫画家になりたかった。

小学生の頃は藤子不二雄が大好きで、寝る前は必ず「ドラえもん」を欠かさず読んでいた。そしてドラえもんばかりの「コロコロコミック」創刊。そして「まんが道」に影響されると同時に、その内容に漫画家の厳しい現実を知る…。

隣に住んでいたおじさんが、月に一回、喫茶店からもらってきた大量の漫画雑誌を僕にくれた。

少年マガジン、サンデー、チャンピオン、ジャンプ…大人向けの青年誌もあってドキドキした 笑

とにかく学校へ行っても教科書やノートの隅っこに漫画ばかり描いていた。

中学生になると更にはまりだしたのが「手塚治虫」先生。もうとにかくストーリーが素晴らしい。この頃から、「自分にこんなストーリーを考えることができるだろうか」と、ただ漫画を描いていた自分に気付き、不安になっていた。中学校の部活はまんが研究会。


僕が中一の時に鳥山明先生が「Dr.スランプ」でデビュー。見たこともない画風に魅せられ、真似して絵を描いていた。

同時に機動戦士ガンダム(ファーストガンダム) ブーム到来。ガンプラはシンナーがダメだったのでキャラクターの絵を描いた。セル画を描いてみたりした。

「ルパン三世・カリオストロの城」を劇場で観て、さらにアニメへの興味を抱く。
漫画とヨッロッパ的な風景とストーリー性に魅せられていく。

しかし、「風の谷のナウシカ」の世界観に打ちのめされ、自分の無力さを知りアニメーターを目指すのを断念。

「天空の城ラピュタ」の雲に感動。ただ感動。

更に「となりのトトロ」を観て「なぜアニメーターにならなかったのか!」と大後悔するほど感激?する。

「紅の豚」もトトロの感想と同じ。

「千と千尋の神隠し」エンドロールを眺めて「自分もここに入りたかった」無力感に襲われた 笑


そして20代。ロックやパンク音楽に没頭。

自分が奏でるギターは怒りと悲しみの表現。

告知のチラシや音源のカセットテープに絵を描いたりした。

しかし、ギターの演奏はテクニックの向上や音楽理論など完全に無視。

けれど、忌野清志郎のように粋にはなれなかった。

結局物事をナナメに見ることは勉強不足知識不足のために行ききれなかった。

バンドを中途半端?に続けながら、独り暮らしを維持する生活。

仕事がつらくて音楽どころではなかったのが現実的だった。

自己否定感を受け止めてしまい、安易に楽な方へ逃げたのは自分。

結果、仕事で苦労することになってしまった。

おっと、脱線。


親に植え付けられた自己否定。
破壊されたジゴコウテイカン。
それを受け止めたのは自分の意思の弱さ。

以前、「自己肯定感は取り戻せるのか」という記事を書いた。

50才からの原点回帰。

今からは四苦八苦しながら自己肯定感を持つ思考に変えている。

これがなかなか難しい。

まずは絵を基本から習ってみようと考えた矢先に、スペインでも個展をひらいたり数々の賞を獲っている画家の「大野洋平」先生の絵画教室に出会う。



大野先生:
「ぼくはほんとはアニメーターになりたかったんですよ。スタジオジブリに入りたくて。でも親に止められて(笑)で、画家になりました。「カリオストロの城」を観たときはやられましたね。あの世界観。画家の間でも『あの風景画はアニメじゃない、絵画だろ』と話題になりました。やがてスペインで修行したんですけどね。結局はやはり『漫画』を描きたいんですよ。



先生の漫画が正に描きたい絵。




なんという素晴らしき出会い!!



奇跡の出会いの中、幸せな気持ちで先生の絵画教室に毎週通っている。

ありきたりだけど、夢は叶うんだなって。



それで、しまったなぁと思っているのは・・・

「〇〇の仕事につきたい」という夢を持ったことがないこと。

だから、仕事については何もチャンスが巡ってこない(笑)

とかいいながら、仕事以外では非常に楽しい日々を過ごしている。

何か仕事の夢を持ちたいなぁ。

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