時がある

💧私にとって

音楽生活を作ってくれたおばが

2020年2月28日12時50分なくなりました。

思い起こせば

私にとって本物を与えてくれたおばさんです。

西戸崎の海浜公園がない頃

夏休みはずーっと叔母さんと

祖母の家で、海で過ごし、

博多につれていってもらって

ディズニー映画みせられてました。贅沢にも焼肉屋も

連れてってくれてました。

題名のない音楽会も絶対みてました。

小学校高学年で

ダニエルリカーリのスキャットアルバム、もらいました。

カーペンターズもカセットで

いくつも送られました。

高学年でちゃんとマナー知っておかなきゃと、ホテルオークラのてっぺんでフランス料理の

コースにつれていかれました。

香椎花園もつれていってくれたのに、乗り物ひとつも乗らない叔母さんでした。私がぐるぐる回る乗り物で顔を伏せてたら

係員に無理矢理とめさせて、

大丈夫か？！と、心配してくれて。

九州交響楽団が好きで

つれてかれました。

院展も好きで連れてかれました。大人になって

一緒にいったとき、

やっと日本画の素晴らしさに

感動した気がします。

中学卒業の時

お祝いにと、長崎に連れていってもらいました。

さだまさしファンだったから

あんたの好きなところに行きなさい、と言われ、

蛍茶屋から歩いて全部の橋を

渡って、オランダ坂登って

その、変な移動に黙ってついてきてくれました。

夜はバス観光に連れてかれて

稲佐山から夜景をみました。

短大の頃シンセサイザーほしくて、ローン組むのに

叔母さんにこっそり保証人になってもらい、後から母にばれて

激昂され泣いて謝りました。

シンセはまだ、昔単音しかでなくて肩から下げて弾ける

珍しいものでしたから

バンドで大変役に立ちました。

結婚して子供が小さいうちは

時々会ったりしてたけど

近頃は忙しくて疎遠になってました。

でも、必ず手紙のやり取りしてました。

叔母さんは

11月11日11時とかに

消印を押されたハガキ、

しかも、

珍しい切手が貼られたものを

出してきてくれました。

平成2年2月22日くるんじゃない？とか、いってると、

必ず、ハガキがきてました。

高校の頃か、叔母と福岡市美術館になにを見に行ったか忘れたけど、そのとちゅうで、

叔母は倒れました。貧血よ、といってたけどあとで

調べたらがんでした。

その頃からいろんな病気を

かかえていました。

今年

2月9日、

会いに行ったとき

もうきつそうでしたが

イチゴを自分で食べました。

末期ガンで在宅介護。

テレビをみて音楽聞いて。

最後の二週間は

いつ死ぬのいつ死ぬのと、

ずっといっていたんだそうです。

かおりさんの

歌が頭のなかでまわります。

🎵生まれるのに時があり

♪死ぬのにも時がある

すべて、私が行くはずのものがキャンセルになった日

明日明後日とゆっくりと

見送ることができます。

この時しかない日に

召されていきました。

私は叔母に何の恩返しも

できなかった。薪能に何度か

ご招待したくらいだ。

感謝の気持ちを昨年、

ハガキに書いて絵手紙にして

出すことができて。きもちは

伝えられたけど、

もっと出せばよかった。

なにもできなくても

書いて出すくらいもっとできた

はずだ。

もっともっと…こうして

自分がどれだけ

自分のことしか考えてないか

愚かな脳の私に気づかされるのだ。

明日は両親を連れて朝から

行きます。

たくさんたくさん、

可愛がってくれた叔母に

愛を込めて

R.I.P.