秋の夜長はじっくりとジャズを堪能するにはもってこい...(?)
個人的には人肌が恋しくなって(笑)、女性ヴォーカルが聴きたくなったり、しっとりしたピアノ・トリオもいいなと思うなか(^^)、
ちょっと前に紹介した「Don Menza & The Ron Corsaro Trio / Dream Suite」なんかも、秋の夜長を過ごすにはもってこいのワンホーン・カルテットものだったけど(^^)、
本日紹介するコチラも、ハードボイルドなワンホーン・カルテットもの、デンマークのピアニスト「Thomas Borno(トーマス・ボルノ)」の初リーダー作となる2010年作品...♪
■ Thomas Borno / Village Nights (Flat Donuts, Japan, DONUT002, 2010)
01. Stand Clear
02. Rainy Days
03. Tea For Two
04. Hudson River Sunset
05. Steps And The City
06. Village Nights
07. Passing By
08. Honest Waltz
09. No Backup Plan
10. I'll Be Seeing You
Personnel : Thomas Borno (p), Joel Frahm (ts), Matt Penman (b), Greg Hutchinson (ds)
なんでもリーダーの「Thomas Borno(トーマス・ボルノ)」は、2004年にコペンハーゲンにある「Rhythmic Music Conservatory」を卒業。「Eve」というカルテット編成のバンドや、地元のビッグバンドなどで活躍。コペンハーゲンを中心に「Ed Thigpen」、「Vincent Nilson」、「Ann Farholt」、「Jesper Thilo」、「Kresten Osgood」(不勉強のためワタシは知った名前はないけど...^^;)などと共演し、本作が初リーダー作とのこと。
メンバーは、現代のベーシストの中でも屈指の実力を持つ「Matt Penman(マット・ペンマン)」、「Roy Hargrove」や「Joshua Redman」といった最前線のアーティストからも重要視されるドラマー「Greg Hutchinson(グレゴリー・ハッチンソン)」というNY最強のリズム隊に加え、
「Brad Mehldau(ブラッド・メルドー)」とのデュオ作『Don't Explain』(ワタシは未聴...^^;)で一気に名前を馳せた「Joel Frahm(ジョエル・フラーム)」がテナーサックスで参加...(^^)
どちらかと言えば硬質でクールな「ボルノ」のピアノと、力強くふくよかな「フラーム」のテナーとのコントラスト(バランス感覚)が絶妙なうえ、シャープでキレがあるボトムス(ドラムスとベース)との相性もバッチリ~(^^)
10曲中8曲を占めるオリジナルが良く出来ており、コンポーザーとしての実力も十分、とりわけこのアルバムのムードを物語るかのような冒頭「01」はじめ、「04」、「06」あたりが印象的...(^^)
また現代的なアレンジが秀逸な2曲のスタンダード「03」、「10」もグッド...♪
【例によって以下はメーカーの新譜案内より】
北欧の良質なジャズを発掘する新生レーベル「flat donuts」。
第2弾は新主流派の流れをくみながら軽快にスウイングするワン・ホーン作品です。リーダーのThomas Bornoはデンマーク人のピアニスト。2004年にコペンハーゲンにあるRhythmic Music Conservatoryを卒業。同期にCarsten Dahl、Nikolaj Hess、Jacob Christoffersenがいます。Eveというカルテット編成のバンドや、地元のビッグバンドなどで活躍。コペンハーゲンを中心にEd Thigpen、Vincent Nilson、Ann Farholt、Jesper Thilo 、Kresten Osgoodなどと共演し、本作が初リーダー作となります。
しかしハービー・ハンコックを彷彿とさせるバッキングとなめらかに歌うアドリブが初リーダーとは思えない存在感を出し、ズート・シムズやスタン・ゲッツという大御所サックス奏者と比較され、ブラッド・メルドーとのデュオ作「Don't Explain」で一気に名前を馳せたJoel Frahmがワン・ホーンで参加しているという要注目作となりました。
ニューヨーク録音ということでリズムも地元のミュージシャンで構成され、現代のベーシストの中でも屈指の実力を持つMatt Penman、Roy HargroveやJoshua Redmanといった最前線のアーティストからも重要視されるドラマーGreg Hutchinsonという最強のリズム 隊。これだけ素晴らしいメンバーが集まり解放感のあるストレートなジャズが展開されるのだから気持ち良いに決まっているのです。個々の高度な演奏テクニックがキャッチーな曲の中で存分に歌う好盤。要注目です!
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