10/28にNikonからZ9が発表されました。
私的な感想を述べたいと思います。
■高感度の画質
Morten Hilmerというプロの方のYouTube動画を見て、ISO4000でも荒れた様子もなく十分な画質を維持していることに驚きました。D850ではISO1600より上は画質が荒れて厳しいものがありましたので、かなり進化したのだなあと思いました。
■メカシャッターレス
高速読み出しができるようになったため、メカシャッターがなくなりました。
私的には理にかなっていると思っています。ですが、メカシャッターがローリング歪みの解決策だと思っている人は懐疑的に思っているだろうなと感じています。
メカシャッターの高速側はスリット露光になっているため、撮像面に光を行き届くに時間がかかります。よって、画像の上と下では若干の時間差が生じているので、歪むことがあります。実際、マニュアルフォーカスのフィルムカメラで横走りのシャッターを積んでいるものの中に画像が歪む場合があります。
Z9ではメカシャッターなみの速度で読み出しできるようになったため、メカシャッターを搭載しなかったということです。(カメラ部TVのYouTubeチャネルが参考になります。)
ニコンのサイトには、このあたりの仕組み的な説明がありません。ニコンの人、きちんと説明して欲しいです。
■シャッター音
メカシャッターがないのですが、YouTubeのレビューではシャッター音が盛大に鳴っています。その音が自然で違和感がありません。又、タイムラグもないようなので、今までのカメラと同じと錯覚してしまいました。
■プロセッサ
ニコンのZ9のサイトには、プロセッサの写真がありますが、ちょっと変です。良く見るとチップの上にアルミのヒートシンクが直付けされているように見えます。
PCのプロセッサを見慣れている人にはわかると思いますが、通常シリコンの上に熱伝導グリスを塗布してアルミの板を接着しています。Z9は、このアルミの板がなくアルミのヒートシンクと思われるものが直付けされているように見えます。どのような仕組みなのでしょう?又どのような製造方法をしているのでしょうか。興味がつきません。
それから、同じ写真から、右下にCF-Expressカードのスロットが見えます。位置関係からするとプロセッサは背面十字キーのあたりにあると推測されます。(プロセッサがマウント面を向いているか、背面を向いているかわかりませんが。)
■残念なこと
16ビットRAWを期待していたのですが、14ビットのままでした。ファームウェアのバージョンアップで対応して欲しいな。
■まとめ
Z9はスペック上は機能がてんこ盛りです。静止画も動画もなんでも来いといった感じです。
ですが、私の考えが古いかもしれませんが、これはカメラではないなと感じています。あらゆる画像を記録できるツールか何かに見えています。
お金に余裕があれば欲しいですが。。
最後までご覧になっていただきありがとうございます。