うにが我が家にやって来て、最初の夏が過ぎ、秋を迎え、冬を越し、春になりました。
冬になったあたりから、僕はちょっと調子が悪くなりました。
仕事や私生活など、様々な要因が重なり、精神的にバランスが崩れまして、それが肉体的不調にも波及していたのです。
我慢をしていたんですが、年を越し、1月に入ったある日、どうしても耐えられなくなって心療内科に行きました。
診察の前にチェックシートを書き込むんですが、それを書くのもやっとの状態。
2時間待ちで診察を受け、診断結果が出ました。
うつ病
重症になりかけでした。
「悩みが無いのが悩み」を自称していた僕にとって、この診断はちょっと堪えました。
「まさか自分が」とも思いました。
でも、事実は事実です。
通院生活が始まり、カウンセリングや投薬が始まりました。
この病気には、長い年月苦しめられるコトになります。
2月になりました。
状態は当たり前と言ったら当たり前なんですが、全く好転せず、体調を崩したり、不眠になったり、漠然とした不安感やモヤモヤ感が襲ってきたりと最悪でした。
何度目かのカウンセリングの時、医師から「可能であれば、休職してみてはどうか」と言われました。
当時務めていた会社は、うつ病に関してそれなりに理解もあり、診断書があれば休職も可能でした。
休職中も総支給額の2割ほどが減給されますが、短期間の休職であれば毎月給料が出ます。
でも、いきなり休むのは業務に支障が出、同僚にも迷惑や負担が掛かります。
大量のクライアントを抱えていた時期でしたので、その始末も付けなくてはなりません。
所属長に相談し、半月の間に重要な案件を片付け、残った分は同僚に分散して預けるコトになりました。
幸い、重要な案件もスムーズに片付き、同僚も快く引き受けてくれました。
3月になり、3ヶ月程度の休職が必要との診断書を会社に提出し、休職生活に入りました。
休職して最初のカウンセリングの時、「何もせずにいるのもどうかと思うので、どうしたらいいか?」と聞いた所、医師から
「日記的なものを付けてみるのも良いですよ」
と、アドバイスをいただきました。
日記・・・・・。
小学生の宿題以来ですね、日記は。
ちょっと困りました。
『朝起きて御飯食べて眠くなって寝て』みたいな生活でしたので、全く変化が無い日常です。
自分の行動を題材にしたのでは、日記になりません。
さて、どうしよう。
・・・・うにの飼育日記にしてみるかなぁ。
とりあえず、書くコトにしました。
書くと言っても、自筆で書くのは苦手。
「ホームページ作って日記書いたら楽なんじゃない?」
と、イージーな感覚でホームページを開設し、CGIで日記スクリプトを設置。
タイトルも「『うちのねこ』じゃぁ当たり前だし、『うちのうにねこ』にしよう」と、深く考えずに決定。
ブログになる前の「うちのうにねこ」がスタートしました。
当時は飼育日記でしたので、飼い主目線で語り掛けるような書き方でした。
リンクも少なく、誰に見られるわけでもありませんでしたし、好調と不調が交互に来る状態でしたので、更新も不定期。
開設当初はデジカメも無く、しばらくしてからデジカメを購入する始末。
全くなっちゃなかったですね。
日記のログも壊れてところどころ消失したりと、散々なホームページでした。
ちなみに、この時期のデジカメ画像が昼間ばっかりなのは、自宅療養で仕事をしてなかったからです。
まだ、この頃はうにが「偉そうな猫」でも無く、僕が「情けないおとーちゃん」でもありませんでした。
デジカメで撮影した画像もちょっとしかありません。
更新が頻繁に行われ、うにがうに様になり、現在の「うちのうにねこ」の原型が出来るには、2004年になるのを待たなければなりませんでした。
【うちのうにねこ創世記4へ続く】
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