みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
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歴史公園鞠智城 温故創生館

2009-09-02 17:56:38 | 菊池
こんにちは

今回は鞠智城を紹介します。
鞠智城は、現在国営公園化を目指している公園で、それだけの価値のある史跡です。
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鞠智城(熊本県山鹿市・菊池市)は、663年白村江の戦いで敗れた大和朝廷が守りを固めるために築いた朝鮮式山城の1つです。
眺めも素晴らしく、天気のいい時にのんびりするのもいいのですが、やはり案内をしていただいた方が、はるかに楽しめます。
温故創生館という資料館がありますので、まずは資料館で案内を受けてしっかり基礎知識を固めましょう。
広い館内はスペースも十分で、車いすでの移動も楽々です。
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資料館の受付で、案内をお願いできます。無料で案内をしていただけますので、是非お願いしてみてください。ここで時代背景や歴史を学んでから、外の復元された山城を見ると、ぜんぜん違ったものに見えてきます。
館内はバリアフリーで、多目的トイレももちろん設置されています。学びの一環でビデオ上映もありますが、こちらも車いすに対応していますので、安心してみんなで説明を受けられます。

園内は遊歩道が整備されていて、主な建物の周辺はゆっくり見て回れます。ひとつひとつの建物に、古代の防人の生活や想いがあり、わずかながらでも知識を持って見学すると、感謝の気持ちが湧いてきます。日が傾いてきたこともあり、よけいに切ない気持になりました。
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兵舎の復元です。この建物に50人ほどの人々が暮らしていたとのこと。家族を遠くに残してここで暮らした防人の気持に思いを馳せます。当時の人々も、ここからの同じ景色を見ていたのかと思うだけでも感動ですね。

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ところで、公園内にはお食事処もあります。店内は物産の販売もあり、もちろんバリアフリーです。
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店内は広々。郷土料理のお店でだご汁がおススメ。新設なスタッフのみなさんが迎えてくれます。
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物産の販売スペースには、採れたての野菜が一杯です。ゆっくり見て回れるだけの幅がありますから、車いすでの買い物も楽々です。
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もちろんこちらにも多目的トイレがあります。食事施設にトイレがあると安心ですね。どちらのトイレも清潔で使いやすいものです。
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資料館の隣のトイレには、女子側多目的トイレに子供用便器も設置されています。外の施設を見学する前にしっかり準備をしておきましょう。広い施設ですからね。
 
今からの季節、空気が澄んで眺望もますます良くなります。資料館でしっかり説明を受けて、外の施設をゆっくり見学するにはちょうどいい季節です。
ご存じない方も多い場所ですが、知れば知るほど、貴重な場所だとわかります。熊本が誇る鞠智城を是非見学してみてください。

<お問い合わせ>


受付時間:9:30 ~ 17:00(月曜日及び年末・年始を除く)
※月曜日が祝祭日の場合は翌日が休館となります。
ホームページ  http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/kikuchijo/
 
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山鹿 八千代座

2009-09-02 15:58:59 | 山鹿
こんにちは
 
今回は、引き続き山鹿の観光スポットの紹介です。
山鹿といえば外せないのは「八千代座」ですね。名前だけはよく聞くのですが、足を運んだことが無かったので、早速取材してきました。
 豊前街道から、少し入ったところに八千代座はあります。325号線からは、少し急な上り坂がありますので、八千代座の裏にある駐車場に車を停めると便利かもしれません。
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八千代座の向かいに夢小蔵という資料館と案内所があり、そこで案内をお願いしました。ここで、みなさんにおススメですが、八千代座の見学は、「案内をお願いした方が絶対楽しい!」です。自分でなんとなく見学するのと、案内をしていただくのとでは、楽しさが倍以上違います。
 
さて、八千代座は国指定重要文化財ですが、車いすでも様々な体験ができます。入口に段差があり、これはさすがに自力で乗り越えられませんが、スタッフの皆さんが快く抱え上げて下さいます。複数の車いすユーザーで行く時は、事前に連絡しておくといいかもしれませんね。
 
入口から入ると、あとはほとんど困る事はありません。明治から続くピカピカに磨き上げられた床が美しい、芝居小屋の雰囲気を味わうことができます。
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一番に目を引くのは天井を埋め尽くす広告画の数々。これは、当時八千代座を作るにあたって出資した街の旦那衆のお店の広告で、いわゆる領収書代わりだったとのこと。なんとも風情がありますね。写真に写っているシャンデリアも当時のものを復元した貴重な物で、まだ電気の来ていない時代ですから、ガス灯です。一本ずつガスのバルブがついていました。このあたりのお話も、案内をしてくださるからこそ、わかるもの。僕たち二人も「ふんふん、なるほど!」と感動することしきりです。
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ちなみに、この広告の中に米米惣門ツアーで見学した「木屋本店」さんの広告も見つけました。老舗の証しですね。
 

なんと、花道を歩いて舞台に立つこともできます。花道を歩くと、客席が大きく広く見えました。このマス席に昔の人たちは8人も入っていいたそうです。なんだか狭かったでしょうね。

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ヒノキ舞台とはよくいったもので、舞台は本当にヒノキが使われています。せっかくのヒノキ舞台ですので写真でも、ということで、「役者になったつもりで!」の声に合わせて、パチリ!
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で、この写真です・・・・そのときは楽しかったんですが、今見るとちょっと切ないです。なぜでしょう。
僕、来年41歳です。大川さん、来年実は・・・・
 
まあ、元気があるのはいいことなので良しとしましょう。舞台の上には、竹組みがあります。ここから裏方さんが雪を降らせたり、花を散らしたりと演出をするところだそうです。ときには裏方さんの雪駄が落ちてくることもあったそうで、なんだかちょっと楽しいエピソードです。
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続いて舞台裏の楽屋に案内していただきました。ここで多くの役者のみなさんが、あわただしく着替えをしたりしていたんでしょうね。今でも、スタッフの多い芝居のときは、実際に使われるそうです。写真では分かりにくいかもしれませんが、ここの畳には縁がありません。丈夫な特別の畳を使っているそうです。
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天井も低い、小さな部屋ですが当時の面影が色濃く残る場所です。この日は気持ちいい風が障子越しに入っていました。
 
この後、大川さんは舞台の下、いわゆる「奈落の底」を見学してきました。さすがに狭い階段を下るのは車いすでは、無理ですが、そのほかは、まったく困る事もなく見学ができました。
唯一、花道に登るところに小さな段差がありますが、お手伝いもしていただけるので気にならないものです。
 
また、実際に公演が行われる時は、車いす用の席も準備されるそうです。写真のように、スロープ状になっている席にスムーズに入る事ができます。ここならバッチリ見れますね。
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多目的トイレは、八千代座の下にある足湯の公園にありますので、そちらで済ませておくと安心です。
観光の順番としては、11時からの米米惣門ツアーに参加して、お昼を食べ、八千代座の案内をお願いしてゆっくり見学、というのがベストですね。これだけで1日山鹿で過ごせます。
米米惣門ツアーでは、八千代座に関係するお話も出てきますので、その話を聞いて八千代座に行くと、また深い楽しみがありますよ。
山鹿の素晴らしさを見逃している方も多いのでは?秋風の中、明治の面影を残す町並みと八千代座を満喫するのもいいですね。おススメです。

<お問い合わせ>
八千代座:〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿1499 電話0968-44-4004
 

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山鹿 米米惣門ツアー

2009-09-02 12:01:15 | 山鹿
こんにちは

今回は、山鹿の町歩き「米米惣門ツアー」を紹介します。
山鹿温泉観光協会さんに依頼して、ガイドをしてもらえるのですが、とにかく楽しいツアーです。普段の山鹿を観るにはこれが一番です!
米米惣門ツアーは、惣門地区で米にまつわる様々なスポットを観光するツアーです。名前の由来もここからきています。
予約は前日までに行えば、1人からでも受付けてくれますので、是非おススメです。
 
さて、出発は老舗の酒蔵千代の園酒造の駐車場から。すぐ目の前の木屋本店の見学に行きました。
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木屋さんは、江戸天保年間の創業。伝統的な製法を今も守る、味噌、醤油のお店です。当時のままの建物をじっくり見学できます。
小さく見える店先から入ると、どこまでも続くトンネルの様な作りになっていました。間口の広さで税金が違ったため、奥に深いつくりになっているとのこと。先へ行くほど過去にさかのぼっていくような感じがします。
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ガイドは木屋さんの9代目。まだ若い方ですが、当主としての意気込みが伝わってきます。お話も上手で引き込まれるように聞き入りました。
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車いすでも全く問題なく奥まで移動できます。古い町屋の独特な香りがただようひんやりとした空間です。
店先には、伝統を守って手づくりで作られた、お味噌や醤油が並びます。こちらで、ガイド料に含まれるお土産をいただきました。
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さて次は、すぐお隣の酒造り資料館へ。ここからはガイドさんも交替。資料館の方に案内していただけます。この辺が珍しいですね。町ぐるみでガイドをされているんです。

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こちらも古い町屋の作り。奥へ奥へと進めます。途中にスロープがありますが、車いすでも問題ありません。
中には、昔の酒造りに使われた様々な道具が展示してあります。
珍しいものには、90kgある石を簡単に持ち上げるための滑車などがあり、早速体験しました。
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大川さんでも片手で軽々と石が持ち上がります。便利な工夫ですね。昔は手作業で力仕事をしていたのでしょうから、こんな道具が発達したんでしょう。
 
これは、男の夢「一斗ビン」です。となりの一升びんがおもちゃみたいに見えますね。この中に18リットルの清酒が・・・・
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と・・・思ったのですが、実際には看板のような使い方をされていたそうで、現実に清酒がこれに入って売られたことはないそうです。ちょっと残念。

もちろん、試飲もありました。運転手の僕はお預け
まずは、甘口の冷酒。大川さん、楽しそうです。

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次は、なんと大吟醸。お値段聞いてびっくり!これも、スパッと飲んでます。
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とにかく、甘口のお酒の後のせいか、すっきりしていて、あと口がさわやかとのこと。辛さが口にこない大吟醸ならではの味わいだそうです。うらやましいです。本当に・・・・

さて、ほろ酔い気分の大川さんと、酒造り資料館をあとにして、今度はお煎餅屋さん。ここでも楽しい体験をさせてもらえます。
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店先で職人さんが、黙々と煎餅を作ってます。なんとここからは、この方が案内人。なんとも楽しい方ですよ。

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ここのお煎餅は、ポン菓子を作る要領で焼く、優しい味のお煎餅。早速、大川さんが挑戦。

まずは、焼き型に玄米、塩、砂糖をスプーンで一杯。
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ここからが不思議。上からギュッと押さえて「1秒、2秒!」と数えます。わずか2秒で・・・・
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はい、この通り!
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ほんとにあっという間に焼きあがり。生の玄米を入れたはずなのに、ふんわりパリパリに出来上がります。
出来たらすぐに、パクリ!
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優しい味です。軽い食感なのでいくつでも食べれますよ。
 
お煎餅屋さんの御主人と一緒に、次の見学へ。
次も、お米と関係のあるお寺、光専寺に伺いました。立派な山門を持つ歴史のある古刹です。

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とにかく、ガイドが楽しいです。様々なうんちくを、冗談交じりでおもしろおかしく案内していただきました。話についつい引き込まれます。歴史の話は興味がないと楽しくないことも多いのですが、一つ一つのお話にドラマがあり、飽きることなく過ごせました。
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当時の人々の様々な想いの詰まったお寺です。くわしくは皆さんも体験して下さいね。聞いて、見て、触って、いろんな経験ができる場所です。
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さて、ここで米米惣門ツアーはおしまい。案内人を務めるみなさんの町づくりへの熱い思いを伺いながら素敵な時間を過ごせました。
所要時間は、都合に応じて調整していただけます。今回はのんびりコースで約1時間30分くらい。
11時にスタートしましたので、ちょうどお昼どきです。
付近には食事処もありますので、食事をして次の観光へ向かうといいでしょう。
なんといっても、このコースの少し先には、有名な八千代座がありますので、その前に腹ごしらえをしっかりしておきましょう。
 
コース周辺には3カ所のトイレがあり、それぞれに多目的トイレがあります。どのトイレも清潔に整備されていますので、安心して使えます。
スタート地点近くには、惣門トイレ、しびんちゃ館内にも多目的トイレがあり、光専寺の先には道沿いに公園があり、そこにも多目的トイレがあります。
このツアーでトイレが不安になる事はないでしょう。散策路の歩道も整備がしてあり、車いすでの移動はとてもスムーズでした。電柱が地下に埋設されているため、歩道の幅もあり、車の通りも少ないのでベビーカーを押していても心配はないと思います。
オムツ交換台はしびんちゃ館のトイレと惣門トイレに設置されています。
全体のイメージとしても、車いすでの観光に適したツアーだと感じました。多少の傾斜はありますが、自走でもさして問題ないレベルだと思います。
移動距離が短い割に、じっくり観光できるしくみになっています。満足感もありますので、高齢者からお子さんまで幅広い年齢層に向くツアーです。
これからいよいよ観光シーズンです。みなさんも是非、出かけてみてください。自信を持っておススメします。

<お問い合わせ>
案内料
500円 (お一人様、お土産付き)
案内時間 60分
出発時間
 9:30~、 11:00~、
13:00~、 14:00~、 15:00~
休み
毎週水曜日、年末年始
※イベント等でご案内出来ない日もございます。
※ツアーが休みでも、千代の園酒造と木屋本店
  は見学可能です。
申込 案内希望日の前日までにお申込ください。
駐車場 千代の園酒造駐車場
【お問い合わせ】
主催: 下町惣門会
申込: 山鹿温泉観光協会 TEL 0968-43-2952
                  FAX 0968-44-0032

ホームページ  http://www.y-kankoukyoukai.com/taiken/soumon.html
 

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