みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
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人吉 神城文化の森

2009-09-15 11:49:15 | 人吉
人吉シリーズ、まだまだ続きます。
今回は、神城文化の森をご紹介します。錦町に位置する大型のテーマパークで、ロアッソのスポンサーでも有名ですね。
 
施設内には様々な展示館があるのですが、時期に応じて見学できるコースが設定されています。9月は昭和村8館めぐり。
事前に取材のお願いをしていたので、丁寧に対応していただけました。
 
駐車場はとにかく広くて、どこに車を置いても問題ないです。身しょう者用駐車場も準備されていますので安心です。

まずは受付で、マップと説明を受けました。コースの説明を受けないとわからないくらい広いですよ。
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車いすユーザーには、一般の入口より少し上の門を開けて入れるようにしていただけます。
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さて、僕と事務局長が一番喰いついていたコカコーラ館。なつかしいです。あまりに懐かしいです。
「あ!このコップ昔家にあったぞ!」とか、「ミリンダって懐かし過ぎ!」など、悲鳴に近い声を上げながら見入っていました。女性陣の引き具合を無視してひたすら楽しみます。ビン入りのコーラの自動販売機など、思い出深いものばかり。
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昭和のおもちゃや駄菓子などが展示されているところです。もうだめです。幼いころに持っていたもの、欲しかったもの、友達の思い出・・・・涙腺が緩みます。10円が身近で、100円が高価だったあの頃・・・・・
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はい、感傷に浸ってばかりもいられません。施設内はほとんどがバリアフリーですが、段差や傾斜もありますので、介助者が一緒の方が楽しめると思います。今回、施設の方と同行しながら改善点を提案しています。積極的に取り組んでいただけそうですので、これからもっと便利になると思いますよ。

通路幅がギリギリのところもありますが、不便というほどではありません。館内に入ってしまえば問題なく楽しめます。
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民芸館です。ここでも思い出が炸裂。なぜか熱弁をふるう僕。女性陣の無関心さに心が痛む一枚です。祖母の家にあったものがここにもあり、また涙腺が・・・・年齢のせいでしょうか・・
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施設内の通路はゆったりと広く舗装されていますので、のんびり風景を楽しみながら散策するのがいいですね。
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お昼になったのでレストランミュージアムへ向かいました。食事も車いすで楽々です。目立った段差もなく、テーブル席の高さもあり車いすでしっかりテーブルの奥に入ります。ただ、このレストラン、中がミュージアムになっていますので、家具一つ一つが貴重な物です。なんともぜいたくですよ。

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レストランの雰囲気は、映画に出てくるお金持ちの書斎のような感じです。重厚でしっとりと落ち着いています。メニューは厳選されていて、どれもおいしいのですが、トマトソースのハンバーグとカレー関係がおススメです。食に関しては厳しいのですが、ここはおいしいです。大川さんの合格をいただきました。

レストランのお向かいにある市房杉の木工品や特産の焼酎のお土産のお店です。入った途端ふわりと木の香りに包まれます。ここでも様々な木の性質や香りについて説明をしてくださいました。
木の香りは本当にリラックスしますね。静かにしているとなんだか眠くなるほどです。彫刻の数々は圧倒的な技術力で、じっくり見入ってしまいます。ここで僕たちもお土産を買いました。
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どの場所も、入ってしまえば基本的に車いすでも困る事はありません。入口に段差がある場所もありますが、介助者が一人いれば十分対応できる範囲でしょう。電動などの大型の車いすユーザーは事前に相談しておくと、より安心かもしれません。
 
さて、ここでみなさんに是非見ていただきたいのが、この多目的トイレです。数々の多目的トイレを見てきた僕たちですが、正直驚きました。

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外観もさることながら、中に入ってびっくり。ホテルの一室のような豪華さです。なんといっても驚くのが・・・・・
便器が有田焼です・・・・
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これも有田焼・・・・

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手洗いも有田焼・・・・

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なんとペーパーホルダーまで有田焼です。
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ちなみに、多目的トイレにも一般トイレにも「エアコン」が付いています。

一般トイレもこの豪華さです。

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多目的トイレの数こそ少ないですが、この豪華さには圧倒されます。なんだか用を足すのがもったいないくらいのトイレですね。女性用トイレには授乳室も作られていて、清潔に保たれています。
施設の利用者に高齢の方が多いとのことですが、これならトイレも「ホッと一息」できる場所になりますね。
トイレだけでも観光の話のネタになりそうです。
 
神城文化の森は、歴史を振り返る事をコンセプトにした施設です。とにかく昭和です。昭和の思い出が多ければ多いほど、楽しめます。僕も今度は両親を連れていってあげようと思っています。
遊具が多いアクティブな施設も楽しいですが、たまにはこんな大人の世界もいいものです。時間をたっぷりとって、思い出の中に浸ってみてはいかがですか。

10月にはコテージもオープン予定とのこと。豪華な温泉の内湯がついたコテージです。また楽しみが増えそうですね。
くわしくはホームページを参照されてください。
人吉観光に是非加えていただきたい、「大人の施設」です。

<お問い合わせ>

    〒868-0503
  熊本県球磨郡錦町西字
       大谷742-4
営業時間 9:00~18:00
          (年中無休)

ホームページ http://www.shinjyou.jp/
 
 

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人吉 鍛冶屋町界隈

2009-09-15 10:00:42 | 人吉
続いて、最近人気のスポット人吉鍛冶屋町界隈をご紹介します。

ここは相良藩時代、66軒の鍛冶屋が軒を並べ、刃物や銃、農具などの一大産地でした。今も2軒の鍛冶屋が残り、昔の面影を残す職人の町として親しまれています。散策するにはちょうどいい距離感で、勾配もなく車いすでも歩きやすい場所です。

駐車場は通りの途中にもありますから、少し狭い道ですが思い切って車を通りの中まで乗り入れたほうがいいでしょう。
 
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通りは昔の面影が色濃く残っていて、独特の雰囲気です。
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ウンスンカルタの看板や資料があちこちに。興味津津です。どうやって遊ぶんでしょうね。遊興が禁じられていた時代にも、なぜか人吉にだけは残ったという遊びだそうです。やってみたいです。
こんな風に遊んだみたいです。

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実際の札。なんだか麻雀のパイに模様が似てますね。とてもきれいです。ますます遊び方が知りたくなりました。今度習いに行こうかな・・・
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さて、メインになるのが有名なみそしょうゆ蔵。車いすでどこまで入れるか心配でしたが、案ずるより産むがやすしで、なんの問題もありませんでした。

入口の門から右の順路へ入ります。古い民家の匂いとこうじの匂いが入り混じって、心がギュッとしまるような、懐かしい気持ちになります。
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工場の中には通路のスペースが造ってありますので、車いすでも何の問題もありません。古い町屋独特の奥に深い造りになっています。

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工場は普通に稼働中。みなさん忙しそうに作業されています。お邪魔しないように気をつけながら作業を見学しました。大きな釜で大豆を蒸したり、袋に詰めたり、手作業で丁寧に造られていました。

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工場の奥では、ごぼうの味噌漬けを仕込んでおられました。本当に手作業で骨の折れる作業です。でもこんな風に手づくりだからおいしいんでしょうね。ご苦労様です。
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順路の最後にここで造られている味噌や醤油などの販売をしている土間があるのですが、敷居が高いので車いすではちょっと難しいようです。ただし、いつも店員さんがいますので、購入したいときは声をかけると大丈夫だと思います。
車いすで利用できないのは、ここだけです。見学はすべて問題なくできますので、安心して入って下さい。
 
 
みそしょうゆ蔵を出て、通りをさらに進むと、鍛冶屋さんがあります。火縄銃から農具まで様々な物を展示してありました。

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通りは雰囲気を壊さないように様々な工夫をされています。おかげで飽きることなく楽しむことができました。
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冒頭にも書きましたが、距離はそう長くありません。ちょっと立ち寄るのにちょうどいい感じです。駐車場が通りの中にあるのも助かりますね。
多目的トイレが付近にはありませんので、ホテルから来る場合はホテルで。駅から来る場合は駅で準備しておくといいでしょう。町の中心部ですので、時間はかかりません。
また、青井阿蘇神社前には公共トイレがあり、多目的トイレが設置されていますので、そちらを利用するのもいいと思います。
 
人吉は中心部に見どころが多くありますので、その中の一つに是非取り入れて下さい。気軽に立ち寄れる場所ですよ。
ウンスンカルタ・・・・気になります。

 

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