半年振りのレースを叩いて、いい状態でレースに臨めるとのこと。新潟の内回り1400mにどこまで適性があるかは未知数ですが、これまで戦ってきたメンバーを考えたら、もちろんのこと上位を期待してしまいます。
ですが...
先週の調教に騎乗した福永騎手によると、苦しくなると鞍上の指示に反抗してくる面があって、近走の不振(追い出して伸びない)もここに原因があるのではないかとのことでした。
京都金杯も米子Sもカテドラルなりに折り合っていた割には、さっぱり伸びがなく、昨年の中京記念のように荒れたり重たい馬場が敗因ではないかと言われていたんですね。
でも、通過ラップや距離、体型が異なるとはいえ、中京の新馬戦で重馬場をスイスイと走っていた姿からはどうにも納得しがたいところがあったんですよね。
で、今回の苦しくなると反抗するコメントにあらゆる点で合点がいきました。
最後まで気を抜かせずにガシガシと追うシュタルケやアプドゥラ騎手が騎乗すると好結果が出て、当たりの柔らかい武さんや福永さんが乗ると折り合ってても伸びない。
古馬になって競馬に慣れすぎてきたこともあるのでしょうが、難しい気性が“競馬を止める”方に向いてしまっているのはちょっと厄介ですね。
これには調整方法にも原因がありそうで、レースで引っ掛かることを避けるため、最近では追いきりで併せ馬を採り入れなく、タイムはそこそこ速くても終いは馬なりであったりすることにあるのではないかと思われます。
負けん気の強さを潜めさせてしまったことと、苦しくなってもひと頑張りさせることを調教で課していないから、実践でレースを投げてしまう。
じゃあ、一週前の追いきり(単走)で気づいたことを、最終追いきりで活かせたのかというと...
いつものように坂路で単走馬なりでサーッと(^_^;)
まあ、最終追いきりから急に調整パターンは変えられないけどさ。
レース前にメンコは外すようなのですが、それだけで果たして集中して最後まで走れるのだろうか?
不安が募ります。
とはいえ、厩舎サイドの意図するところは十分に理解できるんです。今はレース中に力んで体力を消耗する悪癖を矯正している過程なのでしょうから、競馬で引っ掛かる要素は極力したくない。
そこで最終追いきりを牝馬の調整のように軽くしたり、メンコを着けたり、併せ馬をしなかったりと、カテドラルに合う方法を模索しながら現在に至っているものだから、これでまたビッシリ攻め込むことで、今までやってきたことが水泡と化すことは大いに考えられますもの。
だけど、カテドラルの良さって、併せ馬になればほぼ負けない、負けん気の強さなんですよね。
それをどうコントロールして、レースでの能力発揮を100%に近づけるかというタイプなんだと思うんです。
激しい気性は長所として活かし、時には大駆け、時には自滅を繰り返しながら、加齢によって少しずつコントロールを利かせていって大成させるべきなのかもしれません。
まあ口で言うのは簡単ですけど、それを実践してかつ結果に結びつけるのは簡単な話ではないんでしょう。
どの程度まで気合いを注入させて、どの程度まで折り合いをつけさせるかのさじ加減が、厩舎スタッフの腕の見せ所といえます。
一口の出資者からは評判の芳しくない厩舎ではありますが、個人的にはカテドラルや先日引退したサンテルノの調整や使い方を見る限り、そこまでピント外れなことはしていないと見ています。
カテドラルのように素質はあるけど、大きな課題も抱えている馬をどう育てていくか。成績不振の今、岐路に立たされているカテドラルをどう立ち直らせていくかにも注目していきたいですね。
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